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〇〇「アラスター!!」
アラスター「―――っ!?」
――――間一髪。
私は体当たりに近い勢いでラスターの元へ飛び込んだ。
その身体を押し倒したのとほぼ同時に、私の頬を鋭い切っ先が掠めた。
肌を切り裂かれる痛みと電気の痺れが襲い、思わず眉を寄せる。
大技による衝撃で壁の一部が崩れ、辺りに土煙が巻き上がった。
アラスター「・・・・・・っう・・・まったく、なりふり構わず、ですか・・・ッ」
身体を起こしたアラスターが苦々しげに呟く。
どうやら先程の攻撃は、彼には当たらずに済んだらしい。
アラスターが無事であることに、ひとまずほっと胸を撫で下ろした。
アラスター「fuck・・・本当に面倒な男だ・・・・・・」
アラスター「・・・?〇〇、貴女・・・頬に・・・・・・」
そっと、アラスターの指先が私の頬に伸びる。
真新しい傷口はぴりぴりと痛むが、今はそんなこと気にならない。
少し戸惑った様子で私を見つめるアラスターに、私は静かに微笑み返した。
〇〇「私は大丈夫」
〇〇「・・・無事で良かった。アラスター」
アラスター「・・・・・・、・・・」
また“自己犠牲か”と、呆れさせてしまっただろうか。
でも、それでも私は構わない。
結果として、一番傷つけたくない人を守ることができたのだ。
命を軽く捨てるつもりは勿論ない。それでも・・・・・・
多少の傷くらいなら、私にとっては安いものだ。
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