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段々と土煙が収まっていく中、一瞬だけ穏やかな時間が流れる。
お互いの目を見つめ合っていたかと思えば
突如、アラスターの瞳がハッと見開かれた。
アラスター「ッッ!」
〇〇「わ・・・っ!」
唐突にアラスターに腕を引かれ、身体を起こされる。
振り返るとすぐ目の前にヴォックスの爪先が迫っていて、
私の身体はアラスターに押しのけられるように後方へと突き飛ばされた。
私の代わりに攻撃を受け太刀したアラスターは、怒り任せの攻撃を繰り出すヴォックスと睨み合う。
ヴォックス「邪魔を・・・するなァ・・・!!!」
アラスター「こっちの台詞ですよ・・・!」
鬼気迫る表情で襲いかかってくるヴォックスの気迫に、空気がビリビリと震える。
再び互いの繰り出す攻撃がせめぎ合い、あっという間に乱戦状態に戻った。
一進一退の攻防が続き、2人はじりじり気力と体力を削り合う。
私も先程同様、アラスターの援護に徹しながら戦うが―――
ヴォックス「このアバズレが!ちょこまかと・・・鬱陶しいんだよ!!」
〇〇「ッッ!?」
突如狙いを変えたらしいヴォックスの目が、私を射貫く。
あっという間に間合いを詰められ、巨大化した手で首を鷲掴みにされた。
〇〇「・・・・・・ッか、は・・・っ・・・!」
ものすごい力で気道を塞がれ、下手をすればこのまま首を折られてしまいそうだ。
宙に浮かされた足をばたつかせても、それは虚しく空を蹴る。
どうにかその手を引き剥がそうとしたが、びくともしない。
ヴォックス「終わりなんだよ・・・!!」
ヴォックス「俺に逆らったことを精々後悔しながら死ね、〇〇・・・!!」
〇〇「―――っ、・・・!」
うっすらと目を開けた私の眼前に、その鋭い爪が迫った。――――