主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
武藤翔真(20)…ULTIMATE第1実動部隊所属
松浦風雅(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
P地点のコンビにに着くと蔵島達は銃を持ちながらトラックから降りた。
「中島、裏口から突入してくれ。俺は正面突破だ」
「わかった」中島は銃を構えながら裏口に向かった。蔵島は銃を構えながら正面から入った。中に入ると怖すぎるほど静かだった。
「誰かいますかー?警衛隊です」そう言いながら歩いていくと倒れていた1人の男に足がぶつかった。
「大丈夫ですか?」男の体を持ったその時、蔵島の足を掴みこかすとそのまま馬乗りになってきた。蔵島はすぐにポケットから隊刀を出すとそのまま男の頭に刺した。
「びっくりした」そう呟きながらゆっくりと立ち上がった。
隊刀とは警衛官に与えられる護身用の短刀だ。
その時駐輪場の方から発砲音が鳴り響いた。急いでコンビニを出ると次々に溢れ出てくるIFウイルス達を中島はひたすら発砲していた。蔵島はすぐに銃を構えると中島のもとに駆け寄った。
「おい、なんでこんなにいんだよ?」
「知るか。うじ虫の様に出てきやがって、弾切れもうすぐだぞ」
「ひとまず、一旦車内に待避しよう。弾切れになったら俺ら終わりだぞ」
「そうだな」
蔵島達は急いでトラックの中に入った。車内に戻るといつもより無線連絡が騒がしかった。どうやら東日本全域でIFウイルス達による暴徒化事件が同時多発的に起きてるみたいだ。
「混乱してるな」中島が呟いた。
「とにかく1度本部に戻ろう」
「わかった」中島は急いでハンドルを握った。第1実動部隊待機室に戻ると半数以上の隊員が席を空けていた。
「お前ら戻ってきたか」
「越前隊長、何があったんですか?こんなに大量発生して」蔵島が聞くと越前はパソコンを広げた。
「まだ理由は判明していない。しかしこんなにも大量発生したのは初めてだ。原因を早く見つけないと国民達の焦りは頂点に達する。それは日本国内の治安が崩壊することを意味する」
「越前さん、何をしてるんですか?」蔵島が聞くと越前はどこかに電話をかけた。どうやら航空隊へのヘリの手配らしい。
「随分と暇そうだな」髪をセットしながら松浦が言った。
「お前こそ暇そうじゃねーか。何髪セットしてんだよ」中島が言った。
「俺、今日合コンなんだよ。警衛官はかなりモテるぞ笑じゃあな」そう言うと松浦は鞄を持ち待機室から出ようとした。
「おい松浦帰るのか?」越前が聞くと松浦は笑いながら振り向いた。
「もう5時っすよ。俺今日合コンなんすよ」
「合コンがそんなに大事か?」
「はい。俺にとっては笑笑。何かあったら電話してきてください。すぐに出ますんで」
「わかった」
「じゃあ」そう言うと松浦は部屋から出て行った。
それから4時間後ようやく忙しさが終わりを告げた。
やっと帰れる…
そう思ったその時、1本の無線連絡が入った。F地点にあるレストランでIFウイルスによる暴徒化事件が発生したそうだ。
隊長の越前を含め第1実動部隊から7人が出動した。レストラン前に着くと既に数台の警察車両が止まっていた。
「お疲れ様です。現場はあの建物の中です」1人の若い警察官が言った。
「敬語なんて使わなくていいぞ笑」そう言いながら越前は若い警官の背中を叩き走っていった。
「行くぞ」先輩隊員に言われ蔵島達も急いで走り出した。その時1人の青年に声をかけられた。
「おい、蔵島」
「松浦?ここで何してんだよ」
「合コンの会場なんだよ。ここ」
「なるほど」
「それより、今暴れているウイルスだが、注射器を自分の腕に刺して感染した。注射器の有無を確認した方がいいぞ」
「わかった。じゃあ」蔵島は急いで前を走っていた越前のもとに駆け寄った。
「隊長、対象者ですけど注射器を自分の腕に刺して自ら感染したみたいです」
「注射器?」
「はい」
「総員、集合」越前は急いでその場に止まると隊員達を集めた。
「対象者は、注射器を持って自ら感染した。これからの国防に何か手がかりを見つけれるかもしれない。よって対象者を見つけ次第撃つのは頭部ではなく腕と足だ。そしてそのまま担架に乗せ、警衛局付属高度研究所に搬送する。以上わかれ」
越前からの指示を受けると隊員達はレストランの中に入っていった。中に入ると怒号をあげながら、うろついていた。
「撃てー」
副隊長の指示のもと、隊員達は一斉に射殺を始めた。そして倒れた対象者を担架に括り付けるとそのままトラックに乗せた。
その光景を見ていた野次馬達は担架に括り付けられたウイルスを見ながら顔を真っ青にしていた。
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