主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
武藤翔真(20)…ULTIMATE第1実動部隊所属
松浦風雅(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
「研究所からの結果が来ました。注射器に入っていたのは恐らくIFウイルスを細分化した物だそうです」
「そうか。そしてそのウイルスの正体は?」
話を聞きながら長内は、コーヒーを口に入れた。
「仲村裕也22歳、亜細亜連合傘下の半グレグループ エルサイアのメンバーです。」
「亜細亜連合か。久しぶりに聞いたなその名前」
「恐らく、亜細亜連合は、IFウイルスの感染源を持っているものかと」
「エルサイアの活動場所は?」
「大阪を中心に活動しているみたいです」そう言うと秘書官は、長内にエルサイアの活動場所をまとめた地図を渡した。
「早急にエルサイアを壊滅させる必要があるな。今の各部隊の活動状況は?」
「第2実動部隊から第5実動部隊まで全て北日本及び離島でのウイルスの生態調査を行っており、第1実動部隊のみが今待機中です」
「わかった。西日本方面本部に指令本部の設置要請、第1実動部隊そして支援機動班に西日本への出動命令そして大阪府警に協力依頼を送ってくれ」
「わかりました」秘書官は長内から指示を受けるとそのまま中央指令部に連絡を入れた。
翌日第1実動部隊と支援機動班は西日本方面本部へと向かった。
その頃、西日本方面本部基地では着々と指令本部の設置が行われていた。
「失礼します。指令本部の設置状況ですが順調に進んでいます」
「そうか。」
「そして大阪府警警備部方が片倉方面本部長とお会いしたいと来てるのですが」
「俺に?」
「はい。」
「わかった。中に入れろ」
「わかりました」本部長秘書官に連れられスーツを着た男がやってきた。
「大阪府警警備部総務課の荒木と言います」
「どうぞそちらに」
「失礼します」片倉に言われ荒木はソファーに腰掛けた。
「で、どうして警察の方が?」
「長内貴也総監から要請を受けまして今回のエルサイアの制圧に警察も同行する事になりました。我々警察と警衛が協力すれば必ず強力なチームになります。これを皮切りにこれからも手を結びあえたらなと思っております」
「なるほど。警察という汚い組織と手を組めと?」
「はい?」
「私は元大阪府警SATの狙撃手でした。誤射事件のミスをなすりつけられ、私は警察を退職に追い込まれた。」
「そんな話今必要ありますか?」
「信頼関係が成り立たない場合無駄に手を組んでもそれはチーム内の対立を起こす事になる。」
「何が言いたいんです?」
「我々西日本方面本部は大阪府警との連携を断り、我々独自にエルサイアの制圧を行います。勿論、生け捕りになればあなた方警察が介入する事は承知しております。ですから全員射殺、生け捕りは行いません」
「身勝手すぎませんか?さすがに。上から要請を受けてるんですよ。あなた方の上から」
「ULTIMATEの事ですか?」
「はい」
「彼らは、西日本方面本部と同じ警衛局付属の一部隊に過ぎない。つまり私達と彼らとの間に上下関係は成立しません」
「対ウイルスにはあなた方警衛の方が優れてるのかもしれません。ですが、対人となると優れているのは我々警察です。警察との連携無しで上手く制圧ができると思いますか?」
「しつこいなぁ。」
そう言うと片倉は守衛部に電話をかけた。
「俺だ。不審者処理を頼む。本部長室まで来てくれ」
片倉から指示を受け守衛部員達は本部長室に急いで向かった。
そして部屋に着くなり、片倉に敬礼し、荒木を連行する形で部屋から追い出した。数分後今度は本部長室に赤木がやってきた。
「おい、何か外が騒がしかったが、何かあったか?」
「何もねーよ。」
「あっそ、それよりお前に紹介したい奴がいる。今回のエルサイア制圧指令本部の指揮を任せる事にした奴がいる。来い」
赤木に言われ1人の若い男が部屋に入ってきた。
「中央指令部の水崎一躍です。よろしくお願いします」
「こいつは、俺が引退した後の中央指令部長候補らしい。長内から言われた。とにかくこいつが指揮を担当する。」
「わかった。」
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