今日は夏休み前最後の登校日。
もう授業は終わり、教室には誰もいない。
学校は1時までなら残っても良いと言われたので、
今日も教室に残って日記を書いてる。
7月18日。(火)
今日で夏休み前最後の登校が終わった。
今年も後半年。
夏で暑いのに、紗南はくっ付いてくる。
何を考えてるのかわからないけど、紗南は私に愚痴を零す。
紗南には私が良い子で映ってるから、こんなに紗南の愚痴、日常の愚痴を零してるなんて
思ってもないだろうな。
紗南は言った。
『〇〇ってめっちゃ愚痴言ってるくせに、自分が言われてたら「やめてよ」とか言うんだよ?
月みたいに愚痴なんて言ってない人が言うならわかるけど〇〇が言うのはおかしくない?』
って。
私から見たら、紗南が言ってるのもおかしい。
でもそれ以前に、紗南は私のことをよく知らない。
『愚痴を言ってない』とか『︎︎"︎︎︎︎私が誰なのか"︎︎』とか。
まぁ、所詮そんなモノだよね。
期待なんてしちゃダメだよね。
「…今日はちょっと長くなったな。」
そう呟き、窓の外を見た。
青空が広がって雲一つない晴天。
こういう空も好きだな。
「そろそろお昼か。
お腹空かないなぁ。」
このまま帰るか悩んだが、帰ってもお昼を食べる気にならないような気がしたから
もう少し残ることにした。
ガラッと扉が開いた。
多分
「いた。」
「黒川くん」
「まだ残ってたんだ。」
「補習。」
「サボったの?」
「ウン」
「ちゃんと来ないと」
「面倒いし。
月はまた日記?」
「そんな感じ」
「ふーん」
自分から聞いといて素っ気ない返事だ笑
「暑い。」
「今日は暑いね。35度くらいあったよ」
「アイス食いたい」
「買ってきなよ」
「月も行こ。」
「まだお昼も食べてないよ」
「いーじゃんたまには。昼にアイス食ってもなんもねぇから」
たまには良いか、そう思ったから
「わかった。いいよ。」
「暑いから早く行くぞ」
今日の黒川くんからは万次郎くんを感じさせられた。
さすが兄弟だな。
「バイク登校してるの?」
「そうだけど」
「バイクで登校って」
私が笑ってたら黒川くんは不満そうな顔をした。
「何笑ってんだよ」
「いや、珍しい登校手段だなって思っただけだよ」
「灰谷もだろ」
「知らないよ」
「まぁいい。…早く乗れよ」
「えっ私も乗るの?」
「どーやって行くんだよ」
「歩きかと思った」
「違うわ。」
「んー…、じゃあお願いします」
そう言って私はバイクに跨った。
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コメント
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600~1600♡ イザナ、お前事故ったら...な? 月ちゃん傷つけたらまじで、🔫す((やめろ Uru師匠早めに続きを((殴 いやぁ、見るの遅れたァ!まじで、ごめん!何したら良い?切腹!?((困らせるな
お昼ご飯を食べたくない時は私にもあります