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コメント
2件
続きありますか?あったら楽しみにしてます
そういえば某報道、うんち記事だったらしいので❗️あべだて連載また書いてます😁😁😁
それはさておきガチでモツモツくんの口調分からなすぎたのでおかしなところあるかもしれないです、。😭
💛→→→→→→→(×♾)❤️です。偏愛。
若干背後注意⚠️、3703文字です!
ふと、目を醒ますと。知らない壁に視線がぶつかる。
…いや。壁じゃない。目隠しみたいな何かを付けられてる。取らないと。そう思って手を伸ばそうとするけど、あまりにも腕の可動域が狭い。
…椅子か何かに、括り付けられてる?どういうこと??
―刹那、聞き慣れた声が頭上から降りかかる。
「おはよう。宮ちゃん」
…照?
「…何、これ。企画?」
「企画なんかじゃないから」
照が、不気味に半笑う声。その低い声が、脳を直接なぞったような気がして。ぞわりと震えた。
「俺、きっと誰よりも前から、誰よりも長く、誰よりも強く。 舘さんのこと好きだったのにさあ」
「は、はあ…」
「何で分かってくれないのかなあ、何で分かろうとしてくれないのかなあ。」
怖い。視界は漆黒に包まれてて、視覚的な情報が一切ないから、より一層。
どんな表情をして、どんな所作で、…誰に対して、言ってるのか。分からなかったから。
「…どうしちゃったの、照」
そう、一言述べるのが限界だった。
「どうしたも何もねえ。教えるんだよ、心にも身体にも、”俺がいないとダメなんだ”って」
「…グループには、リーダーの照が不可欠でしょ。じゃあもう分かって―」
「なんで分かってくれないかなあ」
遮る声に苛立ちが滲んでいる。びくりと震えるとひんやりとした指が頬に触れる。
「…怖がらせるつもりは無かったんだけど。舘さんはやっぱ鈍感だね、違うんだよ」
「…じゃあ、どう違うの」
「俺がいないと、なんにも出来なくなればいい。俺だけで、怖さも、痛さも、幸せも感じればいい。頭の中はずっと俺でいっぱいがいい」
…怖いし、逃げたかったけど。従わなかった時のことを考えると、拒否できなかった。
「…ねえ、舘さん。目隠し取って欲しい?」
「え?…まあ、そりゃ。 」
「じゃあ、目隠しだけね」
「…アリガト…??けど、何が目的なの」
「やっぱり俺のことは見ててほしくて。」
後頭部に触れられる感覚の後、視界が開ける。目映い明るみに備えて目を瞑ろうともしたが、そこは。暗い部屋だった。
…照のピアスが、眩しすぎなくなるような。
「舘さん。俺のことはどう思ってる?」
「…え?」
「…だめだね、やっぱり。何も分かってない」
突如照が俺の首に手を伸ばす。気づいた時にはもう、力が込められていた。
「づ、ぅ゛っ!?」
「俺のことが好きすぎて俺以外どうでもいいって誰にでも直ぐ言えるようになるまではここから出してあげないから」
クソ、強…!!
「はな、せよ゛ぉ゛…!!」
ぎらりとその眼が冷める。
「何、その態度。敵対したいってこと?」
「ちが、っ!!」
「じゃあどう違うの」
「ひか…っ゛ごめ、すき、だから゛、」
「おべっかなら黙っててよ」
「ちが、ぁ゛…」
あ、これだめなやつだ。死ぬ。
「ねえ。どうするの、このままだと死んじゃうよ。何とか言いなよ」
「ぐ、ぅ゛…はな、し…」
「今のあんたの世界の見え方ってどうなの。言えよ」
だめかもしれない、というかダメだ。苦しい。
くるしいくるしいくるしい
正解は分からないけど、何かは言わないと。本気で死ぬかもしれない…そう思えたから。回らない頭から捻り出して発声を試みる。
「ひか、しか、みえな゛、から…っ゛」
―途端、首に込められていた力が弱まる。気道に入り込む酸素が少し不快だった。
「が、ひゅう゛…っ!!」
「…言質、とってるからね」
絞り出したようなか細い声量ではあったが。照にとっては満足のいく応えだったようだった。
「にしても、舘さんはさあ。俺だけのためにそんなこと言えたんだ」
目を細めて、口角をやさしく上げて。数秒前の凶行を思わせない朗らかな表情を浮かべながら俺の頬を撫でている。
「…ねえ、舘さん。俺のことはどう思う?」
「…」
「恥ずかしがらなくてもいいのに」
機嫌は戻ったようだった。けど。
「…好き、なのかも」
…またああなるのは嫌だから、俺はそう言うしかなかった。
「”かも”なんだ。まあこれからちゃんと分かってくれればそれでいいけど」
正直”かも”なんかじゃない。もう少し身体的な自由があればここから即逃げるくらいには恐怖しか感じない。
メンバーとして、リーダーとして、いち友人として、人として、彼のことはリスペクトしていたつもりだけど。流石にもう。怖い。
「…因みに、ここから出してくれるつもりは?」
「無いね。活動とかなら、もう二人で暫く逃げちゃおうよ」
何食わぬ顔でとんでもないことを言うなこいつ。
…待てよ、そういえば最後の記憶の日の翌日には振りの合わせがあって、その次には収録があって。
「…みんなからの連絡は?」
「めっちゃ来てるね、俺にも舘さんにも。合わせも、舘さんは収録も蹴っちゃったわけだし。」
“あ、見る?”なんて言いながらゴソゴソと服のポケットを漁り出てきたのは俺のスマホだった。…しかも取られてるだけじゃなくて、しれっとパスワードも把握されてる。いつの間に??
「俺のは見たら不安になるから、照のがいい」
「あーそう?別にいいけど」
青白い光に、部屋の暗さが薄らむ。
某チャットアプリのグループチャットにて。
『なんか今日だて遅ない?』
『いやそうなんだよね。あと照も。何かあった?』
『まあまだ時間には間に合ってるけど!早く来てやー』
この時には、よく待ち合わせる康二と頼もしい阿部が異変に気づいていてくれた。
…暫くして、予定の時間過ぎ。
『え?だてもてるにいもめっちゃ珍しない?だいじょうぶー?』
『何かあったんなら連絡してやー』
予定時間ぴったりに、康二から。暫くして全員からのメッセージが山のように続く。…今も続いているようだ。
「個人のチャット、今もふっかから鬼電めっちゃ続いてるのよ」
けらりと笑っている。けど、これ。かなりまずい予定の蹴り方じゃない…??
『マジで全員分の既読つくのに連絡返ってこんのはなんでなんーーーなんかそういう状況なん?』
『俺ら涼太んち着いたけど誰も出なかった』
『こっちもニキいない。』
『え、どうしたらいいんこれ』
『わらえない❗️』
いやもうめっちゃ迷惑かけてる。一旦解放してもらいたいんだけど。
…待てよ、このチャット…2日前??
「まって、合わせから2日経ってる??」
「そうだね」
「俺3日も飲まず食わずはそろそろしんどい」
通りで。体が動かしづらかったし、喉も痛かった。拍子抜けしたように照はふわっと笑った。
「そっか。なんか食べよっか、買ってくる?」
「…うん。」
「分かった。行ってくるわ」
*
鼻歌を口ずさみながら照は部屋を後にした。…きた、これ。あいつ俺のスマホ置いてった!!椅子ごと動けば…!!
取れた。スマホで押さえつけて、拘束されてる手のひら同士に少し空間を作れば、ひょっとすれば!!!…ちょっとだけ緩んだ、これで…!!
手だけは自由になれた、連絡を…!!
グループチャットを急いで開いて、文字を雑に打ちつける。
『ごめんみんな』
『だて!!!!!!』
康二だけは直ぐに返信をくれた。
『たすけて』
…送れたし、既読はいくつか付いた。これで…
「なにしてるの、舘さん」
「っえ」
なんで…まだ帰ってこないはずじゃ。そう思いながらも、困惑している様子のチャットは横目に自分のメッセージを消去した。
「…うん、勝手にこういうことしたのは許せないけどすぐ消したのは偉いよ。さっきのはしないであげる」
…正直、助かったと思った。多分さっきのを何度も続けられたら、本気で死にたくなるから。
「でもやっぱり許せないなぁ。そろそろ舘さんには俺だけのものなんだってこと分かってもらわないとね。」
「…な、何するつもり」
「今度は、優しく教えてあげるから」
足と椅子を固定していた紐を唐突に解かれる。…ほんとになに、何するつもり???
ほどなくして、強引に押し倒される。どこが”優しく”だよ、とか思ったけど。粗雑に服を脱がされて、荒く口付けを強要されて。ようやくひとつの事実を確信する。
照はずっと 本気 だったんだ。俺はそれに絆されてる。―つまり、暫くは逃げられそうにないということ。
…俺、どこでどうすれば照を悪者にしなくて済んだの?
「…っあ♡」