注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロです。
・ciくんが獣人の要素が含まれます。
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kn「みっけ」
knが倉庫の扉を開ければ、橙色の毛をふさふさと生やす狐が居た。
狐はknを見るなり、こん!と高い声で鳴いた。
その後、knの足元をくるくると回って喜んだ。
kn「ほんまciは隠れんぼが好きやのう!!」
ci「こん!!」
knの足元でころりと腹を上に向ける。
knは膝をつけて、その腹を撫でてやった。
へろへろと嬉しそうに笑ったあと、ぼふん!!という音と共にその毛は消え去った。
現れたのは、水色の髪の毛を生やし、綺麗な橙色の瞳を持つ人間。
ci という者は、獣人である。
心に穴が空いた時狐の姿になり、満たされれば人間の姿になる。
だから、元の姿は恐らく人間。
いや…狐?
それは本人ですら分からないようだ。
ci「へふッ…、」
舌を出して、へらへらと笑うciに、knは軽くデコピンをして、舌をしまえと言った。
kn「ほれ、皆心配しとるぞ!!」
ci「嘘や!!俺、今日ガバってもうたやん…」
橙色の獣耳がぽふっと現れ、へにょと垂れた。
人間の状態で獣耳・尻尾が現れた時は、心に穴が空きかけている場合。
knはわしゃわしゃと撫でて、ciを褒めてやった。
すると、獣耳は無くなり、ふわふわの癖毛がぴょこんと跳ねた。
tn「やっと見つけたぁぁぁ!!」
ci「tn…ごめんなさい」
tnはciの肩を掴んで、ゆさゆさと揺らして説教をした。
tnも、ciと同じく獣人である。
彼の場合は豚だが。
彼は、獣人であることから、敵国に誘拐され実験体にされそうになったことがある。
それほど、獣人は珍しい者なのだ。
ciの事が敵国に広まらないように、皆は警戒をしている。
tn「外でその姿出すなよ!!!出すなら、ここで出せ!!!」
ci「へぅッ…ごめんなさいッ、」
ぽふっと獣耳が現れたところで、tnは説教を終えた。
そして、優しくciの頭を撫でていた。
ふんふんと尻尾が揺れ初め、ぽふっと消えた。
ci「…ふん。」
shp「ci~、癒しくれ~」
これはこれは、徹夜4日目のshpではないか。
shpはへろへろとciに近寄った。
すると、ciはぽふっと狐の姿になった。
彼は獣人の中でも珍しく、自らの意思で姿を変えることが可能なのだ。
狐の姿になった彼はこんこんとshpの足元を駆け回った。
shp「はぅぅ……つかれたぁぁ、、」
ciのふわふわな毛を撫でながらshpは嘆いた。
shpは猫派の人間だが、ciは負けないほどに可愛らしいのだ。
sho「ci、お手!!!」
shoはciの前に手を差し出した。
すると、ぐぅ…と鳴いたあとにぽんっと手を置いた。
sho「ええ子やぞ~!!!」
zm「えっ!!!俺もやりたい!!!」
満足そうにciを撫でるshoに皆が集まる。
tnははあと苦笑した。
ciは嬉しそうに微笑んでいた。
そんなある日のことだった。
ut「ci~、朝やで~」
ガチャリとciの自室に訪れたut。
その部屋に居たのは、狐。
その狐はciのはずだ。
…それなのに、何故かその狐はutに対して威嚇をした。
いつもなら足元を駆け回るように近寄ってくるのに。
ci「わ"ん…ッ、」
ut「はぁ?なんやねん。僕やで?」
手を差し出すと、ガウッと噛み付かれそうになった。
utは咄嗟に手を引っ込めて、ciを見つめる。
まるで、初めましての狐のようだ。
ベッドの下に潜り込み、ギラリとこちらを警戒している。
何があったのだろう。
彼は自室を飛び出して、皆を呼びに行った。
開いた扉の隙間から、ciはするりと抜け出した。
ut「ciが僕に威嚇するんやけどぉ!!!」
kn「え?彼奴今狐になってんの?」
ut「そうそう!!ちょっと、来てくれ!!」
utの話を聞き、やってきたのはkn、zm、tnであった。
ciの自室に訪れたが、彼の姿(狐)は無い。
tn「居らんやん」
ut「ま、まさかやけど、逃げてもうた!?」
「いやなッ、ほんまに僕のこと威嚇してたんよ!!!」
zm「単に嫌われてるんちゃう?」
ut「zmぅー!!!」
utはがくりと嘆いた。
その様子をzmとknはケラケラと笑った。
そんな時、インカムからshoの声が届いた。
tn「こちらtn。どうした?」
sho『なんか一般棟にciらしき狐が走ってったんやけど!!』
tn「はぁ?それはほんまか?」
sho『うんッ、やべッ、とりあえず追いかけるわ!!!』
tn「任せたわ!!あッ、ciってことがバレんようにな!!!」
sho『はーい!!』
インカムから手を離し、utらに今のことを伝える。
そして、急いで一般棟へと向かった。
mb「あれ?狐いる」
mbb「ほんとだ!!間違えて入ってきちゃったのかな?」
一般兵に囲まれて怯えているのは狐のciであった。
shoはその様子を見るなり、走って叫んだ。
sho「ぽちぃぃぃぃ!!!」
ぽち というのは勿論仮名である。
流石にciと呼んだらバレてしまう。
ぽち。犬だと連想させられるのは内緒だ。
一般兵はshoを見て、慌てて狐から手を離した。
mb「sho様の狐ですか!?す、すみません!!」
sho「ああ、ええよ…」
shoは優しくciを抱き込んだ。
くぅん…と可愛らしい声が漏れていた。
mb「にしても、まるでci様の瞳みたいに、綺麗な橙色の毛並みですね」
mbb「ci様の髪色と目の色が逆きなったような感じで…!!凄く可愛い狐ですね」
sho「え、ああ……ま、あな」
腕の中で震えるciにぽすぽすと手を置いた。
すると、その手をペロリと舐めてくれた。
shoは上唇を噛み締めて喜んだ。
sho「とにかく、わざわざすまんな」
「行こか…えーっと、ぽち。」
すると、ci(ぽち)はこん!!と嬉しそうに鳴いた。
お前はciで、ぽちじゃないけどな。
sho「皆~、連れてきたよ~」
ci「けん」
shoの後ろをテチテチと歩いてやってきたci。
彼は人間に戻ろうとしなかった。
いや、戻れなかった。
どころか、shoにしか懐いてないのか、皆には一切近寄らなかった。
ずっと、shoの足元でこちらを警戒しているのだ。
sho「ci?ドッキリとかしょうもないで?」
試しにそう言ってみても、ciはこちらをきょとんと見るだけ。
まさか。記憶が無くなっているのか?
そう思い、shoはciを抱き上げた。
sho「snに見せたらええかな」
ut「まあ、獣人についてはsnが詳しいわな」
shp「ci…ワイやて、なあ、」
shpは悲しそうにciに手を伸ばす。
ciは驚いて、shoの腕の中から逃げ出し、ソファの下に隠れてしまった。
くぅんくぅん…と悲しそうな鳴き声が静かに響く。
sho「あー…ci、おいで」
shoが手を伸ばせば、前足だけソファからひょこりと出てきた。
その前足をぽすぽすとshoが握ると、ciがひょこんと出てきた。
sho「ん。ええ子やね!!」
ci「こん!!」
shoは今度こそciを抱き上げて、医務室へと駆けて行った。
談話室に残った皆は少し寂しそうに見つめ合っていた。
sn「うん。ストレス負荷やね」
snに事情を話せばすぐに原因が分かった。
獣人はストレスを感じると、動物の姿になると言われているのだが、それが限界を超えた時、人間の心を失い、一時的に心も身体も動物に切り替えて、リラックスさせているとのこと。
最近、ciがやけに狐になっていたのは、これが関係あったのかもしれない。
まあ、彼は自分の意思でも狐になれるのだが。
これは、自分の意思ではなく、心の意思だと言う。分かりずらいって?
ううん。それは困ったな。
とにかく、普通は自分では人間になったり動物になったりとの切り替えが出来ないということ。
ciは人間になりたかったら人間になれるし、動物になりたかったら動物になれる珍しいタイプだと、初めに言っただろう。
今は、そんな彼にも制御が出来ないくらいにストレスの負荷が激しいらしい。
sn「困ったね~。一時的言うても、個人差あるからね~」
sho「…ci、皆を怖がってたんはそれが原因?」
sn「せやね。心もリセットして完全にリラックス状態って感じ。」
「まあ、終われば元に戻るよ。記憶もね」
sho「そうなんや…良かった、」
sn「おっと、俺にも怖がってるね。」
snは一通り話し終えて、ciを離した。
離すや否や、ciはすぐさまshoの座っている椅子の下に潜り込んだ。
sho「んふ、かわええな」
sn「皆に嫉妬されるんちゃう?」
sho「知らんし!」
shoはciを抱き上げて、医務室を去った。
ただでさえストレスでこの状態になっているのに、さらにストレスを与えるのは背筋が凍るね。
shoは自室に向かい、ciがリラックス出来るようにふかふかの布団を敷いた。
sho「なでなでして欲しい狐さんはどこかな~?」
手をヒラヒラと振りながらベッドに座る。
ciはひょこんと机から頭を出して、カチッカチッと走ってshoの元へ向かった。
shoの膝に顎を乗せて、ふんすと息を吐き出した。
sho「なでなでしてやる~!!」
わしゃわしゃとciの頭を撫でる。
耳がぴょんぴょんとなるがお構い無し。
もっと!とでも言っているのか、ciはshoの腹にぐいぐいと鼻を押し当てた。
sho「ふはは!!擽ったいわ!!」
ci「こん!!こん!!」
sho「ふははは!!!」
shp「shoさん…今、ciは、」
sho「寝とるよ。疲れとるみたい」
「snから話は聞いた?」
shp「はい。ストレス負荷…って」
sho「せやね。まあ、今はciを待つしかないな」
shpは静かにciに近寄り、さらりと撫でた。
ciはピクッと動いたものの、起きることは無かった。
sho「ほんま、こんな綺麗な狐はどこを探してもないと思うわ」
手が通る度にしゃらりと動く橙色の毛を、まるで夕日を眺めるように見つめていた。
ci「…」
カチッカチッと爪が床と当たる音。
ciはshoの部屋を抜け出し、廊下をさまよっていた。
きょろきょろと周りを眺め、窓枠に飛び乗る。
窓から見える外の風景に黄昏ていた。
ci「こん」
ciは前足を器用に使い、窓を開けた。
そして、そこから外へと飛び降りた。
上手く着地をしてciは、こん!とひと鳴きし、スタスタと森の中へ入っていった。
ciの姿が見えなくなったと感じ始めたのは、あれから10分ほど後のこと。
shoからその事を伝えられ、rbは監視カメラをチェックした。
すると、見事に外へと出ていく狐が捉えられていた。
そして、狐の大脱走が始まってしまった。
1番焦っているのは勿論tnである。
彼は森の中を走り回って探した。
一人でいるのが不安らしく、zmを連れていた。
shoはshpとemを連れて草のしげみを確認し回った。
knとutは情報収集を始めた。
一般兵に目撃者が居ないかを確認し、隣国へも確認しに行った。
ut「すみませぇん。ここに狐を見ませんでしたか?」
utは白いの髭を付けて、隣国の国民に尋ねた。
すると、彼らは顔を見合せて言った。
mb「見ましたよ。綺麗な橙色の。」
mbb「確か幹部様が捕まえましたよ。」
「野良かもしれませんし、やってきた方向的に、獣人の目撃情報があるW国から来たかもしれませんし。」
「もし、W国から来たのなら、獣人の可能性は高いらしいです。本当に綺麗な橙色でしたよ」
utはknと見つめあった。
これは大変なことになった。
tnが怒ること間違いなしだ。
ut「ありがとうございます。失礼しました」
mb「いえ、X国の国民では無いですね。観光か何かですか?」
ut「はい。そんな所です。」
utは感謝を述べた後、皆のその情報を伝えた。
皆はすぐさまX国に潜入することになった。
宣戦布告も近いだろう。
そして、ダクトから上手くX国軍基地に入り込んだzm、tn、sho、shp。
tnは行くのをやめろと言ったが、ciを助けると言って聞かない。
静かに、廊下を走る。
恐らく、捕らえられているのは地下室だろう。
ci「ぅ"わんッ!!!ぅ"わ”んッ!!!」
ワンワンと、威嚇の姿勢を見せる狐。
軍医は暴れる狐を縛り上げて、体をまじまじと観察する。
mb「どうだ。」
mbb「ああ。獣人だねえ。」
ci「わ"んッ!!!わ"んッ!!!」
mb「うるさいなあ。そうだ、狐の獣人は珍しいよねえ。」
「血液採取でもしようか。いい実験材料になりそうだなあ。」
彼は注射器を片手に狐に近寄った。
縛られた足をジタバタと動かす。
動かす度に紐にくい込んで痛そうだ。
ci「わ"んッ…わ"ッ……!!!」
ぼふん。
紐をちぎって、目の前の男を突き飛ばす。
水色の癖毛がふわふわと動いた。
橙色の瞳が鋭く彼を睨んだ。
mb「ふはは!!やはり、獣人!!!」
ci「はぁッ…はぁッ…!!」
「誰やッ……くそッ、」
mbb「ほう。にしても顔色が悪いな」
mb「さあ!!血を僕に!!」
ci「ひぃッ…!!」
男は注射器をぶんと振り上げてciに突き刺そうとした。
ciはその危険を察知し、狐の姿に変わる。
スカッと注射器が空振り、その瞬間に駆け出す。
自ら狐になれたり人間になれるのは、こういうメリットもあるのだなあ。
mb「なに!?」
mbb「まさか…自らの意思で変化出来るのか!!」
ci「…ッ、」
ぼふん。
人間の姿に戻り、壁にへたんと腰をつける。
どうするにしも、体力が追いつかない。
それもそうだ。
ciはさっきのさっきまでストレス負荷によるリラックス状態になっていたのだから。
落ち着くも落ち着けない。
ci「…ッ、こ、来ないでッ、」
mb「さぁ…血を僕に、!!」
tn「ci。俺の所に来い。」
「獣人のお前は、きっと狙われてまう。俺に任せてくれ。共に生きようci。」
「お前が自分の人生を嫌うなら、俺がお前の人生を好いてやるから、俺のために生きろ。」
tnに誘われた。
獣人であるciは、どんな国へ行っても、狙われてしまう一方だった。
1番、辛かったのは親に狙われた時。
ciが高値になると聞き、すぐさま売り飛ばそうとしたのは、ciが愛した親だった。
ciは、愛すことが好きだ。
自分が、その誰かに従う、それはとても楽だった。
自分で決めなくて良い。難しいことは考えなくて良い。
ciは、愛すことが好きだ。
裏切られる未来が見えていたとしても、最期まではその人に尽くしたかった。
ciは親が好きだった。
彼は愛されることを知らないだけだった。
獣人のciではなく、ci を。
愛されたいのだと、心の深く、深海に眠っているのだ。
そんな彼を安心させたのはshoだった。
shoは愛す事を目の前に出さず、遠回しに愛すのが好きだ。
例えば、イジったり、おちゃらかしたり。
俗に言う、ツンデレ というものだろうか。
ciはその愛し方が好きだった。
もしくは、興味があった。
今までの人とは違う愛し方。
彼は、居心地が良かった。
shoの、愛し方を覚えていた。
ci「…、」
ぱちり。
目を覚ませばそこは見たことの無い個室だった。
辺りを見渡せば、小さな白い机と、パイプ椅子があり、自分は真っ白の布団で寝ていた。
布団から起き上がり、扉を開ける。
するとその目の前に、豚が1匹、ころりと転がっていた。
目がぱちりと会う。
すると、豚はぷぎーと可愛らしい声で鳴き、ciの足元に寄ってきた。
知っている。彼はtn。
ciは膝を着いて豚と見つめあった。
へにゃりと微笑んでみると、豚はぽふんという音と共にtnに変わった。
tnはciの頭を優しく掴み、こつりと額をぶつけた。
tn「ばかやろう。」
チクチク言葉なのに、優しい言葉。
ほんわかと心が温まる。
ciはぴょこんと耳を生やし、ふんふんと振った。
そして、ひと鳴き。
こん!!と。
───────おまけ─────
(ciの勧誘)
tn「こんにちわ。君、足大丈夫か?」
足が紐に縛られ、気に吊るされている青年に声をかける。
青年はギリっとこちらを睨み、ぴょんと耳を立てた。
ci「お前はッ…俺の何狙いなんやッ、!!!」
tn「ああ、すまんな。俺はtnや。」
tnはぽふんと音を立てて、豚の鼻を見せた。
それを見ると、青年はぽかんと口を開け、威嚇をやめた。
ci「お前も、俺と同じ…なん、?」
tn「せや。」
ci「…、」
tn「今助けたるからな。」
tnはciの足の紐を丁寧に解く。
すると、ciはぼふんと狐の姿になり、tnの身体に擦り寄った。
ci「こん…。」
tn「綺麗な橙色やね。よしよし。」
「獣人やから、狙われてもうたよな。俺と同じや。」
ci「…くぅん」
ciはやっと見つけた仲間から離れようとしなかった。
30分くらいして、ようやく気持ちが落ち着いたのか、人間の姿に変わった。
ci「…tnさん。俺、もうこの人生が嫌いや。」
「助けて。tnさん…。」
ciはtnの肩に自分の顔を埋めて呟いた。
その小さな声を、tnはしっかりと受け取った。
tn「ci。俺の所に来い。」
「獣人のお前は、きっと狙われてまう。俺に任せてくれ。共に生きようci。」
「お前が自分の人生を嫌うなら、俺がお前の人生を好いてやるから、俺のために生きろ。」
tnは優しくciの頭を撫でた。
ぐすん。
小さな啜り声が鳴る。
獣人ながらも、幸せに生きまいと。
(shoとciのひっそり友情)
sho「やぁい!!!ばーか!!!」
ペイントをびちゃりとかけられてciはぽかんとshoを見る。
shoはあっかんべーと煽りながら、ケラケラと笑っていた。
そんな楽しそうなshoに微笑んでしまう。
ci「ふふ、よくもやったなあ!!」
sho「お?やんのかあ!!!」
べちゃべちゃとペイントをかけまくる。
しばらくすると、shoとciは黄色と橙色がマーブルになったペイントで包まれていた。
ケラケラと尻もちを着いて笑った。
sho「ふはははッ、ほんまお前おもろいわ!!」
ci「くふふッ…こんなに笑ったの久しぶり!!」
しーんと静かになったと思いきや、目が合ってまた笑い出す。
sho「カスがよぉッ!!sho様を汚しやがって!!」
ci「ふふっ、ずいぶんと頭が高いですねえ」
お互いに、ペイントを拭きながらまた笑い出す。
ciの頬に着いた黄色のペイントを、shoは笑いながら、指を拭き取った。
ciも同様。
shoの煽りはメンタルに聞く分もある。
だがciはそんな事を感じたことは無い。
なんせ、これが彼の愛だと知っているのだから。
(軍団の狐)
ut「ci、もふりたい。」
唐突に喫煙室でそう言われる。
shpはぶふッと笑いだし、ciはぽかんとutを見つめた。
utは短くなった煙草を灰皿に押し付け、ciの頬を抓った。
ut「もふりたいねんて。」
ci「いひゃいいひゃいッ」
みょんと伸びる頬から手を離し、utはciを見る。
ciはぽふっと小さくなった。
喫煙室に、軍団と狐。
狐はぐるぐるとutの足元とshpの足元を走り回った。
そんなすばしっこい狐を微笑みながら2人は眺めていた。
だが、そんな狐はutによって抱きしめられた。
煙草の匂いが充満する服に顔を押し付けられる。
ut「あー…もふもふもふもふ。」
utは徹夜続きなのだろうか。
頭が大分とおかしいようだ。
狐のふわふわとした毛を、大きな手でもふもふとして癒されている。
shpはそんな様子を笑いながら見ていた。
ふぅ…と煙草をふかしながら。
(狐と豚)
ci「こん」
tn「ぷぎ」
ここは談話室。
可愛らしい狐と豚がころんと床に転がり戯れていた。
最初は誰も気が付かなかったが、可愛らしい鳴き声が聞こえてきて、すでに談話室の前には人影が沢山並んでいた。
ciは良いとして、tnが豚の姿になるのは珍しいものだ。
ci「こん。こん。」
tn「ぷぎー。」
ころんと腹を上に向けて、けしけしとお互いの頭を前足でつついている。
静かな談話室に、動物の鳴き声が聞こえるのは、月の終わりの週、夜中のことであった。
コメント
17件
tn可愛いかよッッッ!?プキだと?私を56すきか、?ciもなんでそのもふもふけしからん!私が保護しよう!
最近嫌なこと続きだったからめっちゃ癒されました👍🏻🥹💕
さすがに癒しすぎますね(◜ᴗ◝ )🫶 獣人パロは刺さりすぎましたね!!!! 2人でじゃれあってるの絶対にかわいい ciくんの狐は毛柔らかくてもふもふそうだもふりたいですね🫶🫶🫶 神作品すぎて雷に打たれました⚡️