テラーノベル
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※以前の作品、
【だっておまえが最初にイラナイって手放したんだろ?】からの…続きのような、if展開だと思って生暖かい目で見てください…
時系列とか死んでるので…無視して…京羅戦争中…だとは思う…ifだもん…
高城←秋元←東雲 からの、
東雲→←秋元になってようやく心の平穏を手に入れたと思った筈の秋元ちゃん
元片想い相手の筈の高城さんとは…?
恋って凄いなぁ…。
前まではこの二文字にすら憎らしく思い、
苦しみ続けていたのに。
『(失恋を癒すには新しい、恋ねぇ)』
なんかよくマッチングアプリの謳い文句で聞くけど、考えた奴凄いよ。
大好きな高城さんに見事に振られた俺は…
まぁ…その…
色々あって東雲ちゃんとデきてるわけ!
…いや、正確に言うとデきてるというか…
恋人未満……セフレ以上…?
自分でも引くくらいの急展開だけど…
よくある出来すぎた恋愛ドラマや脳内花畑な少女漫画みたいでさ。
ちょっと前までは高城さん以外に好きになる奴いない〜とか女みたいにヘラってたくせにねぇ。
俺って現金な奴じゃん…。
『……へへっ』
でも…東雲ちゃんのおかげで…
ちょっとずつ俺は東雲ちゃんに惹かれてる。
まだ本人に素面で言うのは恥ずかしいけどね。
………ヤることはヤってんだけど…。
『何独りでニヤついてるんだ秋元』
『! し、東雲ちゃん…』
本人がご登場しちゃったよ…。
『別に、…ニヤついてないし…』
アンタの事、なんてなんか言えなかった。
恥ずかしいというか 悔しくて。
『つーか、俺にかまってていいのぉ?
大好きな城ヶ崎さんの側にいないと』
『おまえを見かけたからつい…な』
そう言って頬を撫でてくるもんだならこっちだけが照れちゃうじゃん…。
見かけたからわざわざ寄ってきたの?
なにその彼氏力……というか、
東雲ちゃんさすが城ヶ崎さんの右腕って感じだよねほんと。
…付き合ってるってことかなコレ…。
流されるように抱かれちゃったし。
満更でもなかったし…。
海外だといつのまにか付き合って、いつのまにか破局ってパターン多いけどさ。
日本人くらいだよ?
言葉とか文字で始まりと終わりに区切りつけんの。
でも言葉にするのは怖いもん。
【 悪い 】
もし、違ってたらって。
【 俺は、おまえのこと…そんな風に今まで… 】
…なんだ、しっかりトラウマじゃん俺。
『……秋元、』
『んー?なぁに東雲ちゃん』
『戻ったら話がある』
『え?それ今言えばいいんじゃない?』
『……おまえは駆け引きを愉しむタイプかと思ったんだが…』
『え?、あ……』
なんか、意地悪そうに笑ってくる東雲ちゃんに耳が熱くなる。
この人俺揶揄うの好き過ぎない?
『じゃあな』
そう言って城ヶ崎さんの元へ戻る東雲ちゃん。
『……し、東雲ちゃんは…駆け引き愉しむタイプなのね……』
平静を装うことが出来なくて独り言がやけに裏返ってた。
『なにが愉しむだぁ?』
『おわ”⁉︎』
ガシっと肩を組んできたのは、
元片想い相手…。
『高城さん、いきなり霊長類級の方組みはパワハラっすー』
『だれがゴリラだ』
あの後、
俺が速攻頭下げてこれからも尊敬してることは変わらないです、ほんとはヤですけど失恋した可哀想な俺を殴って気が済むなら殴ってくださいって謝ったおかげ?
ヘッドロックして散々頭を掻き回すように撫でられ…今に至る。
正直、恋したこと自体は後悔してないし。
やっぱ好きなんだなぁって今でも思うし。
…その思った後に、
東雲ちゃんが思い浮かぶからさ。
しかも割と良い意味で。
駆け引きなら愉しんであげるからさぁ…
『(……早く、戻ってこないかな東雲ちゃん)』
あの日以降、
明らかな溝が俺と秋元の間にうまれた。
そいつは、
視認できない…乾いた土の僅かなヒビかもしれねぇ。
日常に支障もない。
それくらい見ないフリなんて簡単だ。
けど、俺の【相棒】なのに。
【相棒】じゃ、なくなった。
獲られた。
獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた獲られた、
なぁ、
秋元…
俺を最初に好きだったんだろ?
『高城さん?』
『………』
獲られたら、
奪い返せばいい
end?
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