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#二次創作
よんがつ
126
#夢小説
しらすのお部屋
568
つばさ
206
三人がガシャットを構える。
「変身」
光が走る。
飛彩。
大我。
貴利矢。
それぞれの姿が変わる。
ブレイブ レガシーゲーマー レベル100
スナイプ シミュレーションゲーマーレベル50
レーザーターボ バイクゲーマー レベル0
レウコイドは静かに見つめていた。
ブレイブはレガシーゲーマーの剣を構え、そのままスロットルへ手をかける。
「ステージセレクト」
次の瞬間。
病室だった景色が、一瞬で光に包まれた。
「……!」
景色が歪む。
床が砕け、壁が崩れ去る。
周囲は一面、荒れ果てた大地。
岩肌がむき出しになった荒野へと姿を変えた。
レウコイドは辺りを見回す。
「ほう……」
初めて見る能力だった。
「戦場そのものを書き換えるとは」
口元がわずかに吊り上がる。
「面白い」
ブレイブは剣先を向ける。
「ここなら遠慮は要らん」
レウコイドは、ゆっくりとゲーマドライバーを構える。
「なら」
「こちらも相応しい姿で戦おう」
「…変身」
不気味な声とともに、白い光が溢れる。
パラドの姿が変わっていく。
かつて永夢たちと共に戦った姿。
パラドクス
パーフェクトノックアウトゲーマーレベル99。
しかし。
その瞳だけは、冷たいままだった。
「……」
三人が構える。
次の瞬間。
レウコイドが消えた。
「っ!」
ブレイブが反応する。
剣で受け止める。
激しい衝撃。
「重い……!」
押し返される。
そこへレーザーが斬り込む。
「隙あり!」
だが。
レウコイドは振り向きもせず、攻撃をかわした。
「な……」
「動きが読まれてる?」
スナイプが遠距離から撃つ。
無数の攻撃。
しかし。
レウコイドはその全てを最小限の動きで避ける。
まるで。
三人の戦い方を知っているように。
「パラドの記憶……」
ブレイブが呟く。
「俺たちとの戦闘経験まで利用しているのか」
レウコイドは笑う。
「この身体に刻まれたものだ」
「奴が積み重ねた全て」
「俺が使えない理由がない」
その言葉に。
三人の表情が険しくなる。
「……ふざけんな」
レーザーが低く言う。
「それはお前のものじゃない」
一気に距離を詰める。
レウコイドも迎え撃つ。
拳と拳がぶつかる。
互角。
だが。
次第に押されていく。
「くっ……!」
ブレイブが援護に入る。
三方向からの攻撃。
普通なら避けられない。
しかし。
レウコイドは笑った。
「甘い」
一瞬。
姿が消える。
「!?」
次の瞬間。
三人の背後。
強烈な一撃。
吹き飛ばされる。
「ぐっ……!」
「強すぎる……!」
スナイプが立ち上がる。
それでも。
三人は退かない。
目の前にいるのは。
敵ではない。
取り戻すべき仲間の姿だから。
三人は立ち上がる。
「まだだ……」
飛彩が剣を握り直す。
「ここで退く理由はない」
再び向かっていく。
ブレイブが真っ直ぐ斬り込む。
一撃。
二撃。
鋭い剣撃がレウコイドへ迫る。
「そこだ!」
しかし。
レウコイドは身体をわずかにずらすだけでかわす。
その動きに合わせるように。
空中に現れたエナジーアイテムを掴む。
「……!」
*高速化*。
一瞬で距離を詰める。
「っ!」
飛彩が剣で受け止める。
だが。
勢いを殺しきれない。
吹き飛ばされる。
「ブレイブ!」
その隙を狙い。
スナイプが遠距離から射撃する。
「逃がすかよ」
連続射撃。
無数の弾丸がレウコイドを囲む。
だが。
レウコイドはパズルゲームのように攻撃の軌道を読み。
わずかな隙間を縫うように回避する。
さらに。
出現させたエナジーアイテムを取る。
マッスル化
鋼鉄化
次々と自身を強化していく。
レーザーが呟く。
「あいつ、パズルゲーマーの力を…」
レーザーが一気に距離を詰める。
鎌を振るう。
左右。
上下。
変則的な動き。
普通なら捉えられない攻撃。
しかし。
レウコイドは笑った。
「分かりやすい」
「その動きも」
「この身体は知っている」
鎌を受け止める。
逆に弾き飛ばす。
「ぐっ……!」
レーザーが転がる。
レウコイドは三人を見る。
「この力」
「この戦い方」
「全ては俺のものだ」
ブレイブが睨む。
「違う」
「それはパラドが積み重ねたものだ」
「お前のものじゃない」
レウコイドの瞳が揺れる。
その時だった。
レウコイドの動きが、不意に止まる。
「……?」
ブレイブが眉をひそめる。
剣先を向けたまま、様子を窺う。
レーザーも鎌を構えたまま動かない。
「攻撃が……止まった?」
スナイプは銃口を下ろさず、静かに狙いを定め続ける。
「気を抜くな」
レウコイドは何も答えない。
ゆっくりと自分の右手を見つめた。
その拳が、小さく震えている。
「……またか」
低く漏らした声。
次の瞬間。
頭を押さえるように片手を額へ当てる。
「邪魔をするな……!」
苦しげな声が漏れる。
だが、それも一瞬。
レウコイドはゆっくりと顔を上げた。
白く光る瞳は変わらない。
「……なるほど」
「完全に支配するには、まだ時間が要るか」
ブレイブが目を細める。
「何を言っている」
レウコイドは答えない。
三人を順番に見回し、小さく鼻で笑う。
「今日はここまでだ」
「貴様ら、次があると思うな」
白い光が身体を包み込む。
「待て!」
レーザーが駆け出す。
だが、一歩遅かった。
光が弾ける。
その姿は、跡形もなく消えていた。
戦場には、静かな沈黙だけが残った。
三人はゆっくりと変身を解除する。
荒野の景色が光に包まれ、次の瞬間。
三人は元いた永夢の病室へ戻っていた。
「……何だったんだ」
貴利矢が息を吐く。
飛彩はレウコイドが消えた場所を見つめたまま言う。
「一瞬だけ動きが止まった」
「何かが起きていたはずだ」
大我は腕を組む。
短い沈黙。
やがて貴利矢が顔を上げた。
「それも気になるけど……あいつを野に放した」
飛彩の表情が険しくなる。
「パラドは、CRの管理下で協力しているバグスターだ」
「もし、あの姿のまま人々に危害を加えれば……」
その先は誰も口にしなかった。
だが、三人とも分かっていた。
被害はパラド自身の責任として受け止められてしまう。
大我が静かに言う。
「すぐに見つけるぞ」
「あいつを止める」
誰も異論はなかった。
今のパラドは、仲間ではない。
レウコイドに支配された、危険な存在だ。
だが――。
あの一瞬の迷い。
あれが何を意味していたのか。
その答えを知る者は、まだ誰もいなかった。
戦いは、ここからが本当の始まりだった。
コメント
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おお、第32話読んだわ!めっちゃ熱いバトル回やったね🔥 レウコイドがパラドの記憶ごと戦闘経験を利用してくるのが怖いし、それに対抗する三人の連携が渋い。特に「それはお前のものじゃない」ってレーザーが言い放つシーン、グッときたわ。でも終盤の一瞬の動きの迷い……まだパラドの中に本来の人格が残ってる可能性感じた。あの震え、何か鍵になりそうやな。 戦いはまだ始まったばかりって感じで、続きが気になって仕方ない!つばささん、今回も痺れる展開ありがとう🔥