こんばんは🌛*゜カンヒュ好きです!
今回はちょっと長めです!
独日、フラ日、アメ日、台日、イタ日…結構てんこもりです!
それでは、どうぞ!!
朝、誰1人として居ない筈のオフィスに2つの人影が見えた
おずおずと顔を覗いてみると、その人影は、日本さんとドイツさんの物らしい
ドイツ「なんだ…?国連か…」
ドイツさんは少し驚いたように此方を振り返りつつも、直ぐにパソコンの画面へ目を向けてしまった
国連「大変そうですね」
ドイツ「ああ、どっかの野蛮なアメリカ人さんのお陰でな」
嫌味の混じった言葉を漏らしつつ、隈が酷く残る目をグリグリと擦る彼の姿は、心のどこかで同情を覚えてしまう
国連「少し仮眠を取ってみては?」
ドイツ「んな暇あるか」
国連「ですが、横のお方は眠っているようですよ…?」
そういい、横で気持ちよさそうに寝息をたてる日本さんに目を向ける
ドイツ「…此奴には俺が寝ろって言ったんだ」
国連「お優しい面をお持ちなのですね」
ドイツ「ははっ、どうだろうな」
彼にしては慣れない笑みを浮かべながら、日本さんの髪を優しく撫でる
そんな初とも言える彼の姿に、少し唖然としてしまった
やっぱり、優しいじゃないですか
ドイツ「…無防備な奴だろ?」
ドイツ「こんなんじゃ、いつ襲われても文句は言えねぇな」
そんなお節介を、愛情が混じった瞳で、言う彼は、何処か湿ったような表情をしていた
国連「好きなんですか?日本さんのこと」
ドイツ「…どうしてそう思う」
国連「勘ですよ。なんとなく、貴方の表情を見ていたら、そう思った」
国連「それだけです」
ドイツ「…………御明答だ」
国連「この会社は彼に好意を寄せる方が随分と多いのですね」
国連「否、全員ですか」
私がそう言うと、彼は少し眉を歪ませ、日本さんのおでこに指を飛ばした
日本「んむっ…」
ドイツ「この、八方美人が……笑」
幸せそうな笑み。と言えるはずのその表情は、口角が上がりきっていなくて
登ってきた朝日が、その姿を明るく照らした
国連「……思いを………伝えないのですか?」
ドイツ「伝えたところで、だろ?」
ドイツ「振られる、って分かってんのに、自らぶつかりに行く馬鹿がどこにいるか」
国連「………本心は?」
ドイツ「…言うか馬鹿」
そう言うと、彼はまた、慣れない笑みを浮かべながら背もたれにもたれ掛かり、大きくのびをした
国連「最後に1ついいですか?」
ドイツ「…?なんだ」
国連「どうして、日本さんが好きなのですか?」
ドイツ「…言うか馬鹿。って言ったばっかだろ」
国連「お願いです」
そう言うと、ドイツさんは少し顔をしかめてしまった
だが、少し間が空いた後、赤く染まった頬を片手で覆いながら、
ドイツ「…………ただ、彼奴の笑顔が好きなんだよ」
ドイツ「それだけだ」
と話してくれた
彼は着ていたスーツの上着を日本さんの肩に羽織らせ、文字の詰まったパソコンの画面へ目を戻した
・・・・・・・・・・
イタリア「日本を好きな理由?」
イタリア「そんなの、いっぱいあり過ぎて言えないんね!!」
イタリア「けど、やっぱり初めて会った時なんね」
イタリア「ioねずっと子供の頃、迷子になったことがあるんね」
イタリア「どこもかしこも知らないとこで、すっごく怖かったとき、日本が話しかけてくれたんね」
イタリア「io、その時いっぱい泣いてたんね」
イタリア「けど、日本がすっごく優しくて、ioいっぱい元気になったんね!!」
イタリア「日本はangeloなんね!!」
・・・・・・・・・
アメリカ「日本に惚れた理由だぁ?」
アメリカ「んなもん一目惚れに決まってんだろ✨」
アメリカ「好きに理由なんていらねぇよ」
アメリカ「というか最近入手した日本の写真なんだが、これがもうcuteでなぁ!!」
アメリカ「そんで…惚気惚気惚気〜惚気惚気惚気惚気惚気!!惚気惚気惚気✨惚気惚気惚気惚気惚気…(以下略)」
・・・・・・・・・
台湾「僕が日本を好きになった理由?」
台湾「あり過ぎて…多分国連の脳に収まらないよ〜!!」
台湾「…でも、やっぱり戦後のあれかな…!」
台湾「僕がね、戦後、中国とのあれこれで揉めた時、僕、本当に病んでてさぁ…!!」
台湾「本当に、どうしようもなくて、日本に相談したの」
台湾「相談というか…僕が一方的に自分の話聞いてもらってただけだけど笑」
台湾「日本ね、僕の話をずっと聞いててくれたんだよ」
台湾「慰める訳でもなく、話を逸らす訳でもなく、ただ、僕の話を聞いててくれたんだ」
台湾「それが、ただ単に嬉しくてさ…」
台湾「話が終わった後、僕、泣いてたみたいでね、日本ったら、それに気づいたのか、僕の頭を撫でてくれたんだ!!」
台湾「それだけで、本当にそれだけで、嬉しかったんだよ…」
台湾「優しいからさ、日本、いつの間にか、僕より泣いてて、」
台湾「そのときかな、日本のこと、本気で好きになったの」
台湾「てか、好きにならない理由なくない?」
台湾「もっと語りたいけど、急いでそうだしやめたげる」
・・・・・・・・・
フランス「美しい者を好きにならない奴なんかいないでしょ」
フランス「本当に綺麗なのよ。日本ちゃんは」
フランス「儚くて、繊細で、この世の美を全部詰め込んだ〜みたいな」
フランス「初めて会った時、今まで見てきたどんな物より輝いて見えて、日本ちゃん以外が、全部ゴミカスに見えたくらいだもの」
フランス「…流石の私も、恋ってことに気づいたわ」
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ロシア「俺に「感情」を教えてくれた…とでも言えば分かるか?」
ロシア「…日本に関することは何も教えたくないもんでな」
ロシア「他当たれ」
・・・・・・・・・
日本「……私に、恋愛的に好きな国がいるか。ですか…」
日本「どうしてその様な質問をするのですか?」
日本「……秘密…ですか…」
日本「まぁ、いいですよ」
日本「いませんよ。好きな人なんて」
日本「好きな方なんてできたら、さぞかし人生が楽しくなるのでしょうね」
日本「生きる理由でも見つかるのでしょうか」
日本「……いたのはいたんですよ」
日本「恋愛的にでは無いですが、本当に大切な方が」
日本「その方といて、得るものはたくさんあった」
日本「けれど、失うもののほうが多かったんです」
日本「…死ぬ程辛い思いをするくらいなら、恋愛なんて、誰かに愛を伝えるなんてそんな馬鹿げたこと。もうしたくないんですよ」
日本「二度と」
日本「え、…自分を好きになってくれる方が現れたらどうするか…?」
日本「私を好きになる要素なんてないでしょう」
日本「その方が、私の優しさに惚れていたら?」
日本「はは、私は単なる偽善者ですよ…?」
日本「そんな偽善で、誰かを幸せにするなんて器用な真似は、私には出来ません」
日本「…断ってしまうでしょうね、きっと」
国連「やはり、国というのは面白いですね」
国連「国によって考え方がまるで違う」
国連「ですが、それによっての不幸、も。ありますがね」
国連「ですがそれでこそ国!」
国連「こういう時、初めて「国連」でよかったーなんて思います」
国連「それでは、」
コメント
8件
あ〜よかったです...( ; ; )🫰🫰 こういう惚気系(?)好きなんですよ、言語化難しいんですけど、CPを血管から直接注入してるみたいな感じで!!(? 設定とか解釈一致過ぎてしにました、最高です!👍👍( ´ཫ` )
国連さんのこの人間観察(国観察?)が好きそうな性格がもろ理想、マジで神作品です!