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「…………」
(こんなところでキス!?)
夜の人目も多い大通り。
透子(とおこ)がキスをしている。
目が離せなかった。
唇と唇が触れ合ったところを見ているわけではない。
だから、違うと頭で理解しようとしつつも、そう考えれば考えるほど、キスではないかと思い込んでしまう。
しかし、本当の問題は場所ではなくて、透子の相手のこと。
中年男性。
いったい、透子とはどんな関係なんだろうか。
やがて、男性が透子から離れる。
その瞬間、ずっと目を奪われていた 杏葉(あずは)は我に返り、 猛烈(もうれつ)な 背徳(はいとく)感に襲われた。
「…………」
恥ずかしそうに微笑む透子の横顔。
杏葉は手にしているケーキの入った箱の存在など忘れて、逃げるように走るのだった。
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第26話 透子の噂
「杏葉ちゃん、どうかし************************
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