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拾った吸血鬼、血の代わりにハグとキスを欲しがります
葛葉「朝はおはようのぎゅー、
夜はお帰りのちゅー、欠かさずやれよ?」
『…』(白目)
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涼宮𓏸𓏸
22歳
会社の帰り道に吸血鬼を拾った
社畜
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『ん’’~疲れたぁ…』
ぐーっ、
と背伸びをするそこは家でも外でもない
夜明けを迎え始め、
朝日が差し込んでいるそこは会社だ
『また残業しちゃったぁ…』
眠い目をこすりカバンを持ち、
書類をまとめて席を立った
ここがブラックなのは分かっている…
分かっているけどやめられない
上司がその度に圧力をかけてきて辞めるにやめれないのだ
『死にたい…』
海岸を見てふとそう思った
…家に帰ろうと後ろをむくと
「ん’’…、
ちがほしい…、」
白い髪に黒いローブ?のようなものを纏った男の人がベンチに横たわっていた
『えっ!?大丈夫ですか!?』
「ぁ…人…、」
『な、
なにか買ってきましょうか!?』
「アンタの……い」
『え?』
「アンタの血が欲しい」
『はい!』
「w抵抗…とかないん、
だ?」
『困ってるし今にも死にそうじゃないですか!』
「じゃ、
遠慮なく~っ、」
かぷ、
『ひゃっ、』
じゅるる
「んま、」
「アンタ美味しいな」
『褒められて…?』
「る」
『帰るとこありますか!?送りますよ!』
「…ない、
魔界から追放された」
『え’’』
「アンタの家に置いてよ」
「家事も掃除もなんでもやるからさ」
『…じゃあお願いしたい』
『名前は?』
「ない魔界ではサーシャ」
『なんかクズっぽいし葉っぱみたいに細いから…』
『葛葉!』
『どう!?』
「…いいんじゃねぇの?」
『じゃあ葛葉!』
『おいで!』
葛葉「…ん」
歩きながら
『そっかそっか魔界かぁ~…』
『懐かしいなぁ…』
葛葉「……ん’’!?懐かしい!?」
『あ’’っ』
葛葉「え~と…アンタ何者…?」
『私涼宮𓏸𓏸ね!』
葛葉「𓏸𓏸何者!?w」
『実は~…お父様が初代魔王でさぁ、w』
葛葉「うわそれ、
あんま外で言わん方がいいぞ」
『ぇ、
なんで? 』
葛葉「俺が魔王になんねぇなら魔界で最強の初代魔王の娘を探して魔王にしようって話が、
…あってさ」
『んふ、
終わってんね^^』
『まぁこう見えて結構年いってるし?w』
『幾ら長寿なお前ら吸血鬼と言えど死ぬ時は私と一緒だぞ?』
葛葉「…!」
葛葉「俺と一緒に死んでくれるってこと?」
『まぁな』
葛葉「約束」
『うん!』