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sideすち
俺は6人兄弟の長男。
俺は父さんが最低な奴だって知ってる…
俺だけじゃない、6人全員知ってる事。
実は母さんは俺達が少し大きくなった時に父さんに呆れて俺達を置いて出ていった。
母さん“自分1人だけ”…
父さんはほぼ毎日出かけている。
どこに行っているか…俺は知ってる。
最初は父さんがこそこそ動いていたからあまり気にならなかった。
でも、だんだん出かける回数が多くなって俺たちを放って毎日出かけるようになったんだ。
俺は長男だし下には5人も弟がいる。
そう考えると俺にとってその時は凄く兄としてしっかりしないとというプレッシャーがかかっていた。
そんなプレッシャーから俺は父さんが毎日どこに行っているのかある日ついて行ったんだ。
もちろん、弟達にこの事情を話すか迷ったけど言わなきゃ逆に心配をかけるんじゃないかと思い弟達には事情を話し、家を出た。
〈父〉お待たせ!
〈女〉あら!!〇〇さんであってるかしら?
〈父〉あぁ、あってる
〈女〉良かったわ!今日は楽しみましょうね!
少しの時間バレないよう、父に付いて行くとある女の人と合流して話し始めた。
この女の人は誰なのだろうか…
父も相手もお互い、初めて会う人のようだ…
〈父〉アプリをダウンロードしてみて良かった、お前に会えて凄く嬉しい!
〈女〉えぇ!そうね!私も貴方に会えて嬉しいわ!
アプリ…?
俺は知ってる。きっとそのアプリというのは
おそらくマッチングアプリというものだろう。
あぁ、きっと父さんは母さんの代わりを探しているんだ。
母さんがまだいた時は家事とか色々家の事を全部やらせていたし…
父さんはずっとスマホと睡眠。
母さんにはどれだけのストレスが溜まっていたのか…
俺はこの後父さんと相手の人がどうなるのか知りたくなくて、家に帰った…
〈みこと〉わぁ!すっちー! おかえり!(>ᴗ<)
〈らん〉すちぃ!おかえり!!父さんは何してた!?
〈いるま〉お!すち!父さんどこ行ってたんだ〜?
とてもじゃないけど言えないなぁ…
弟達の未来は少しでも明るくて笑顔が溢れてる世界が良い…
だから…今は言えないッ
〈すち〉ニコッ途中で俺…見失っちゃってさ、父さんがどこに行ったのか分からなかった…
〈いるま〉まじかー
〈らん〉しょうがないかぁー
俺は後悔してる…
この時、父さんに言えばよかったって、、
俺は本当の母さんじゃなきゃ嫌なんだって…
母さんの代わりなんて要らない…
そう言えていたなら…
俺達のせいでこれからどんな人生を送るのか分からない女の子…
そう…俺達に妹が出来る事はなかったんじゃないかな…