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ーショッピの部屋ー
俺達はとりあえず部屋へ戻ってきた。
部屋の時計を見ると時刻は11:14
そろそろお昼も視野に入る時間だ。
ゾム「ひとまず宣言した通り訓練場へ行くか」
「目星はついとるし、そこだけでええやろ」
ショッピくんも賛同し、俺達はある訓練場へ向かうことにした。
ー第4部隊の訓練場ー
カキンッカキンッ!
金属の弾く音が聞こえる。
ショッピ「へぇ、第4部隊も短剣使うんっすね…クナイみたいなヤツ使うと思ってました。」
ショッピくんは歩きながら言う。
ゾム「そっちも使うことはあるけど最近は短剣が多いな」
俺はショッピくんを座らせる。
確かに、短剣等の剣を使うイメージを持たれているのは 第1部隊だ。
どちらかというとこちらは忍者のような武器を想像をされることが多い。
まあ、やる事が忍者だからやけど…
俺は訓練を見る。
今日は全員出席しているようだ。
ゾム「俺も前に一緒に訓練したときは短剣も使っとったやろ?」
俺は訓練を見ながらショッピと会話を続ける。
ショッピ「いや、ゾムさんは全部使えるんで普段どれ使ってるか分かんないんっすよ…」
ショッピは少し不貞腐れた顔をする。
ゾム「フハッ…w確かにそうやな!」
「あん時も短剣だけやなかったしな!w」
ゾム「でも俺が得意なんは接近戦より遠距離戦やで?」
「楽しいんは接近戦やけどな…」
ショッピは少し目を輝かせるがすぐ元の顔に戻り、訓練に目を配らせた。
12時を告げる鐘が鳴る。
ゾム「戻るか食堂に」
ショッピ「はい」
俺達は一般兵の後に続き、食堂へ向かった
ー食堂ー
「ごちそうさまでした。」
ゾム「君、ちょっと来てくれるか?」
俺達は食事を終えると1人の一般兵を呼び出した。
男の動きは固まり、周囲の一般兵もざわついて警戒するような視線を感じる。
俺達は気にもとめず、ショッピの部屋へ向かった。
ーショッピの部屋ー
「あ…あの、僕に何か用でしょうか…?」
男はびくびくしながら口を開いた。
ゾム「そんな構えんくてもええで
俺らは聞きたいことがあるだけや 」
ショッピ「最近何か不審に思うことなかったか?」
「例えば昨日や一昨日とか…」
「え?あ…それなら………」
男は少し安堵した表情で話し始めた。
ゾム「分かった。訓練に戻ってええで」
「次はbにここへ来るよう伝えてくれa。」
a「分かりました!すぐ呼んできます! 」
aは走って部屋を出ていった。
それから何人も呼び出し、1人1人話を繰り返して聞いていった。
ゾム「共通してるのはやはりアイツが訓練に出てない事やったな…」
ショッピ「出席書には出席したと記されているので、これだけでも充分大きな罰はあるはずです。」
ゾム「次はアイツや…さっきみたいに質疑するで」
ショッピ「はい。」
コンコン…!
「田式です。」
ショッピ「入れ」
部屋主であるショッピが応答する。
田式「失礼します。」
田式は身構えてソソソッ…と入ってきた。
ゾム 「質問に答えろ」
田式「はい。」
俺は先程までと同じ質問をする。
問いに田式は特に違和感を覚えるようなことは無かったと答えた。
田式「しいて言えば最近ゾムさんとショッピさんがよく御一緒されてるところを拝見するな…と思ったくらいでしょうか。」
長々と噛まずに言う。
田式「すみません。不躾な事を…」
ゾム「いや、ええでなんでも話せと言ったのはこっちや」
俺はニコッと笑いかける。
ゾム「田式、着いてこい教えてやる」
「何で俺らが一緒におるのか」
俺はショッピを後ろに田式を連れてA搭に向かった。