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ーA搭ー
俺達はグルッペンの部屋へ着く。
コンコン…
ゾム「グルッペン、ゾムや!」
「入ってええか?」
「どうぞ」
ゾム「失礼します」
グルッペン「どうしたのだ?」
グルッペンはこちらに顔を向ける。
隣にはトントンも立っていた。
ゾム「こいつに何故俺らが一緒におるのか説明しようと思って」
俺は田式を指差す。
グルッペン「……ほう。」
「いいぞココで好きに話したまえ」
グルッペンは察した顔で着席を促す。
トントンも察しているようだ。
俺は田式とショッピに着席させる。
田式はびくびくして、縮こまって見えた。
ゾム「どうした田式?汗かいてるやないか」
「グルッペン冷房点けてもええか?」
グルッペンは承諾する。
田式「っいえ…だいj…」
ピッ!
冷房をつける。
ゾム「なんや田式、手震えとるやないか」
「寒いんか?」
田式「いえ…お気遣いなk…」
ピッ!
ゾム「暖房に変えたからな?」
田式「…っありがとう…ございます……」
田式はどんどん縮こまっていく。
ゾム「それで…」
俺は田式の前に座り、ジーッと田式を見つめた。
ゾム「俺らが一緒におる理由やけどな?」
「まず……」
俺は順にゆっくり話す。
ゾム「~~それで俺が死にかけてん」
田式「っ!?」
田式の顔が青ざめる。
ゾム「~…ん、でな?」
毒の素となる植物を見つけたこと。
出席書の確認(裏付け)をしたこと。等も話した。
田式の目は涙で溢れている。
田式「っ…!」
「ごめんなさい…ごめんなさいっ!」
田式「お、俺がやりました…ッ」
「っ申し訳ありませんでした!!」
自白した。
田式はぐっと手に力を入れ、俯く。
グルッペン「ほう、本当にお前か?」
「自分で説明してみろ」
グルッペンは圧をかけてズンと心臓に刺さるような声で聞いた。
田式は震えた声でポツポツと話し出す。
ショッピに嫉妬した等の想いの旨も含まれていた。
田式曰く、俺に毒が刺さったことは知らなかったらしい。
全てを聞いた後、
グルッペンが罪状を述べる。
「お前は……」
判決が下ると田式は城から追い出され、
姿を見せることは無くなった。
追い出される前に’何か’あったらしいけど…
ゾム(俺の部隊からそんな奴が出るなんて恥やな……)
処理が済んだ後、俺はグルッペンから呼び出しを受けた。
グルッペン「ゾム、今回の件は内々に処理されている。」
「この件はお前に非はない。」
「気にせず訓練を続けるように」
それだけを述べると部屋を追い出された。
ゾム(俺なんかが指導しててええんやろうか)
(もしかしてグルッペンは俺を追放するために罪を重ねさせようとして…!?)
この事件からナイーブになっていた俺は
嫌な考えだけが頭をよぎる。
(アカン…これじゃ前と同じやないか)
(こんな状態はアカンって言われとったやろ!)
晴れぬ気持ちと失望感と嫌悪感が入り交じり、パニックになってしまいそうだった。
(グルッペン達を疑いたくない…)
「俺ら、正直ゾムのこと嫌いなんだよね」
ゾム「っ!」
昔の記憶が思い出され、脳を支配する。
「あいつは良い盾になるよな!w」
ゾム「う”っ……」
俺はフラフラと床に倒れこんで気を失ってしまった。