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「暇やなぁ、、仕事終わらしてしまった、、暗殺依頼とかないし、つまんないの、、」
「あ、、どっか黒いとこ探して潰せばええやん!それでいこ!」
彼の名前はソル。これでも1国の総統をしている人物だ。
彼は総統室を窓から飛び出し、インカムを片手に目的地へと走り出した。
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ーもうすぐ死ぬかもなぁ
そんな事を思いながら血生臭い空間で無情にも体温を奪う暗くて冷たい床をみる。鎖に繋がれ、見る所全てに傷がある身体に嫌気がさす。もう動ける気力もなく、泣く気力もない。あいつらに心の中で別れを告げ、俺は瞳を閉じようとした。
ーその瞬間
「あれ?何この扉、?、、えいっ!!」
ガンッと大きな音が聞こえてきた。光か差したかと思うと、白銀を揺らし透き通る空のような水色の瞳を煌めかせた、青年のような人物が入ってきた。
「ーん?なんか人おるやん。死にかけで草。」
なんてこと言うねんこいつ、、人の死に際に、、なにが、死にかけで草や。ほんまに死にそうなんやぞこっちは。
なんてことを思いながら、出来る限りの殺気を出した。
「、、、助けようとしてるだけですやんっ、そんな怖い顔しないでぇな。」
そんなことを言いつつ、そいつは近付いてきた。
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「、、あ、俺今アメピン持ってる!ラッキー」
鎖で繋がれてる人に近付いて、俺は持っていたアメピンで鎖の鍵を開けた。その人はほんとに死に際だったのか動く気力も無さそうで、ぐったりしていた。
「あー、、動けんのか。なるほどなぁ、あ、デレレデッデデー!救急箱〜!」
「俺も怪我してるけど仕方ないからお兄さんに使ってあげるわ!」
「とぅるっとぅとぅ〜、、でけた!」
「んなら、、、えいっ!!」
俺はお兄さんを取り敢えず抱っこして正面の壁を思い切り蹴ってぶち抜いた。
「おっ!そう言えば1階やったな!ラッキー」
俺はお兄さんを連れて走り出した。
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「お兄さん大丈夫か?」
いつの間にか俺は意識を失って居たらしい。焦って起き上がってみれば風通しと日当りが良い、物が少なく簡素だが綺麗な部屋に俺はいた。
「おわっ、、急に起き上がったら危ないでぇ?怪我に響くんとちゃう、、って、ほらぁ、、」
怪我が開いたのか身体中に激痛が走った。
「っ、、た、、」
「ほらぁ、急に動くから、、あ、あと喉乾いてるでしょ水あげるから飲んで」
「、、、知らんやつに貰ったもんをそう易々と飲むとでも?」
敵かもしれないのに貰っても困る。もし毒でも入っていたら、、
「えー、、、お兄さんめんどくさいなぁ、、ん、、ほら、毒入って無いでしょ」
そう言うと目の前の奴は俺からガラスのコップを取ってグイッと飲んだ。コクコクッと喉が鳴り、水が入っていくのをしかと目に収めた。
「、、、まぁ、せやな、、」
「ほら、新しいのあげるから」
彼はベッドの脇にある机に置いた、水が入ったガラスのボウルにコップを浸し、真っ白なタオルで綺麗に拭いてからもう1杯水を注いでこちらに差し出してきた。
この行動に悪意は無いと踏んだ俺は渋々コップに口をつけた。
「、、、ん。」
おいしい。久しぶりに感じた感情だった。ここ2ヶ月くらいろくに食事も水分も取れてなかったからさらに美味しく感じた。俺の様子を見て、彼はにこにことしならが言った。
「ほら、美味しいでしょ!うちは天然水だからな!」
「、、、水なんて久々に飲んだわ、」
「え、そうなん!?お兄さんいつから捕まっとったの?だいぶ傷だらけで治療大変やったけど」
「、、、お前に話してもなんもないやん」
「確かに!!お兄さん頭ええな!俺が好きで助けただけやからお兄さんがわざわざ話す必要ないもんな!」
「、、大体2ヶ月前からや。」
此奴の傍におったら何故か少しくらい喋っても良いだろうと感じてしまう。一体なぜなんだろう。
「えぇ、やばぁ、、それは大変やったな、、」
「、、別に、そうでも無いで。」
「お兄さんすごいなぁ、俺やったら絶対死を選ぶで。てか生きてたん凄いなぁ!」
「仲間が来てくれるって信じてたからな」
「、、、えっ、俺仲間が来る前に来ちゃったってこと?」
「、、まぁ、せやな。」
「え、、なんかごめんな、」
「、、別に、あんな所より断然こっちの方がマシやし。」
「、、あったりまえやでぇ!あんな血なまぐさい所より俺が設計した部屋の方がええに決まってるやろ!そのベッドとか特にこだわってんからな!怪我人に硬いベットとか居させられんし!日当たりのえぇ場所選んだんやからな!風通しもええし!」
「、、自分からようそんなべらべら喋れるなぁ」
「当たり前や!こだわってんから誰かに聞いてもらわな損やろ!」
「、、さよか。」
「あ、そう言えば自己紹介してなかったな!俺はソル!お兄さんは?」
「、、いう必要あるか?」
ソル「え、俺言っちゃったもん。」
「、、希や。」
ソル「ノゾム?へぇ〜、お兄さんかっこええ名前やな!ええなぁ!」
偽名を使ったのだが、普通に褒められるから心が少し傷んだ。
ソル「あ、そう言えばお兄さんあっちってご飯貰えたん?」
ノゾム「いや、敵国におったんや。貰えるわけないやろ」
ソル「え、じゃあお腹すいてんちゃうん?なんか持ってこよか?俺、料理出来るぜ!簡単なのは!」
ノゾム「別に、、そこまで、、」
そういった瞬間、俺の腹が鳴った。
ノゾム「、、、」
俺は頭の中が真っ白になった。恥ずかしさで顔が赤くなるのを感じる。
ソル「ほらぁ、お腹すいてるやん!作ってくるから待っとってぇな!」
そう言って彼はにぱっと笑って扉を閉めて出ていった。
ベッドに倒れるように寝転がるとポスンッと乾いた音が耳に入る。確かにいいベットだなぁ。ふわふわとしていて、すべすべしている。気持ちええなぁ。此奴の傍におったら何故か絆される。理由は知らないが、何故か。あの緊張感も何も感じさせない砕けた喋り方のせいだろうか、彼奴らと同じような喋り方だが、根本的になにかが違う。心の奥底から感じる、違和感。だが心地良いと感じる。一体これは何なんやろ、、?
逃げる気は無かった。怪我のせいもあるが、別に逃げる必要も無いと感じた。窓が開いていてちょうどいい感じに涼しい風が入って来た。目を閉じ、風だけを感じながら考えた。彼が帰れと言うまで、ここにいるのも悪くない。そう思ってしまった自分が居た。
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彼がここに来てから2週間が立とうとしていた。
ノゾムとは少しだけ仲良くなって、2人でにこにことしながら話せるようになった。ご飯もよく食べてくれるようになって、日に日に回復してるのが目に見えた。リハビリも兼ねて数日前から街を一緒に歩いたり、軽く手合わせするようになった。街に歩きに行った日は綺麗な石が付いているゴムをプレゼントした。肩くらいまであって艶々していてさらりとした綺麗な髪だったが、彼は少し邪魔そうにしていたから。手合わせは好きでしていたのだが、昨日は少し怪我をさせてしまったので今日一日はベッドに居てもらうことにした。そう言えばノゾムの名前には漢字と呼ばれるものがあるらしい。カルテ等に名前を書こうとした時、希という漢字で通常は表記されるらしい。そう教えてもらった。なんか気に入ったので俺もそれで書こうと思った。
「希、大丈夫か?」
希「全然大丈夫やで。」
「、、すまんかった、、まさかあそこで右に出てくると思わんくて、、反射で動いてしもた、、」
希「全然大丈夫やって!気にせんでくれや!そんな事より明日も模擬戦してくれや!ソルとやり合うの好きやねん!」
模擬戦と言うのは希の国で言う手合わせらしい。やっぱり国で言い方は違うんだなと思った。
「、、ほんま?俺も希とやるの楽しいから好きやで!明日怪我が治り次第やろうやぁ!」
「ソル!!!」
ソル「、、みるさん?どうしたん?」
バタバタと慌ただしく部屋に入ってきたのは彼の仲間の1人で幹部である、みるという女性だ。
みる「一国の人達が殴り込みに来たの!!総統を出せってすごく怒ってて、、」
ソル「なっ、、、なんで?」
みる「分かんない、、でもすごく怒ってて、、だから早く来て!!!」
ソル「お、おぉ、、すまんな!希!また後で!!」
希「、、おぉ、、」
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ソル「、、これは一体どういうことだろうか?」
みるさんに連れられ急いで外交室に向かうと9人の人物が隠す気のない殺気を放ちながら待っていた。
「うちの隊員を返してもらおう。」
開口一番に1番偉い立場でありそうな金髪赤眼の人物にそう言われた。
ソル「、、は?誰の事を言っている。まず、こんな朝っぱらから殴り込みに来た理由からお聞かせ願おうか。」
「理由など言う必要も無い。返せと言っているんだ。早急に返してもらおう。」
ソル「、、、だから誰のことだと聞いている。理由もなしに返せと言われても誰かわからない以上そんなことは出来ない。」
「、、匿っている人物はいるということだな?」
ソル「この国では過去に冤罪を着せられ、逃げているところを匿った人物が国民の半数だ。数千といる国民の1人の事を言われても分からない。」
「ベラベラと喋っとらんではよ返さんかい!!!」
ソル「っ、、」
みる「きゃっ!ソル!!」
ソル「、、、離せ。」
「、、、トン氏。」
「、、、、すんません。」
「、、見ての通り、私達の怒りは頂点に達している。残りの理性も少ない。全てを破壊する前に、早く返せ。」
ソル「、、、はぁー、、、みるさん、下がっといてくれ。」
みる「でも、、ソル、、」
ソル「大丈夫やで。国の壊滅は阻止してみせるから。」
みる「、、、うん、、」
パタンと扉を閉めて、みるさんは出ていった。
ソル「、、怒りたいのはこちらだが?」
「、、、なに?」
ソル「連絡もなしに早朝に殴り込みに来て私の側近を困らせ、来てみれば開口一番にウチの隊員を返せだと?私たちを舐めるのもいい加減にして貰おう。名前や容姿もろくに言わずただただ返せしか言わないとは、、人を疑うな。そもそもとしてそちらが悪いのでは無いのか?先程も言ったが、私の国にいる国民は半数が冤罪を着せられ命からがら逃げてきた人々だ。私達の方から捕まえに行ったことは1度もない。それなのにやれ返せだのなんだの、、、知らないと言えばいきなり胸ぐらを掴まれて、、止めはしたがこちらへの謝罪も無いしか。はっ、、馬鹿馬鹿しい。早急におかえり頂こう。」
「、、、いい加減にしろや!!!俺達だって我慢の限界があるんや!!!今ここで殺したってええんやぞ!!!!」
「シッマ!!」
ソル「、、った、、」
殴られた。久しぶりだ、人に殴られたのは。、、まぁ避けようとしなかった自分が悪いのだが。
ソル「、、、お帰り頂こう。誰を探しているのかは知らないが、巻き込まないで頂きたい。」
「、、、ゾムという人物を知らないか。」
ソル「、、、ゾム、、?さぁ、悪いが私は知らないな。どういう経緯でここに来たのかは知らないが、客人に手を出されたのは初めてだ。」
希「ソル!!!」
ダクトから近日毎日見ていた人物が現れた。
ソル「、、希、、」
机を挟んだ向かい側にいる人達は彼を見た瞬間目の色を変えた。
「ゾム!!!」
希「皆、」
彼も、知っている人達らしい。
ソル「、、は、、?」
俺は彼らが叫んだ名前を聞いて驚いた。彼等が連絡もなしに殴り込みに来るほど必死になって探していた人物とは希の事だったのだ。それよりも、ゾム、、とは、、あぁ、なるほどな、、
希「、、あっ、ソル、胸ぐらを掴まれたって聞いて、、」
ソル「、、、の、希が、、ゾムっていう人やったん、、?」
なるほど、俺はずっと騙されて居たんだな。少しくらい、仲良くなれたと思っていたが、それは俺だけだったんだな、
ゾム「、、、騙っててごめん、、でも、偽名やないとあかん気がして、あとから言おうと思っててんけど、、言うタイミングが無くて、、」
ソル「、、、さよか。」
ゾム「ごめん、ソル、、でも、わざとやなくてっ、、」
ソル「、、、そちらの方々と一緒に帰ってもらおう。もう怪我はほぼ治っただろう?此処にいる意味もない。早く元の居場所に帰ってくれ。私だって暇じゃないし、お前の居場所は此処ではない。」
ゾム「ソルっ、、待ってくれ、、違うんや、、」
「ゾム先生、帰ろう。」
ゾム「ソル!!!」
ソル「、、、、。」
ゾム「ソル、、、、、」
申し訳ないが、今は合わせる顔がない。きっと、今の俺は酷い顔をしている。
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月日が経って、俺はまた暇になって黒い国を探して潰しに行った。
そして今度は地下牢をたまたま見つけて牢屋に入れられていた青年を連れて帰った。
希、、いや、ゾムより怪我は酷くなかったが、それでもだいぶ重症だったので悪化しない程度に治療した。今回は直ぐに元の居場所に返すつもりだ。また騙されて勝手に傷つきたくはない。
彼の名前はnakamuと言うらしい。まぁ、ホントかどうかなんて分からないが。
ソル「nakamu、怪我の具合はどうや?」
nakamu「だいぶ治ったよ!ありがとう!ソルさん。」
ソル「大丈夫やで。むしろ、怪我の治りが早くて良かったわ。これで早く帰れるな。」
nakamu「、、、ねぇ、ソルさん、」
ソル「ん?どうしたん?」
nakamu「、、僕が、ここに来るまでの記憶がないって言ったら、、ソルさんは僕をここに居させてくれる、?」
ソル「、、、、、え、、な、無いの、、?」
nakamu「、、、うん、、実は、、」
ソル「、、な、なんやと、、?じ、じゃあ、帰られんやん、ど、どうしよ、、」
nakamu「、、ごめん、やっぱり迷惑だよね、、」
ソル「あっ、いや、居てもらってええんよ?でも、nakamuの家族とか友達が心配してるやろなって、、」
nakamu「!!じゃあ、記憶が戻るまで、ここに居てもいい?」
ソル「それは、、全然ええけど、、」
nakamu「やったぁ!ソルさんありがとう!」
ソル「お、、おぉ、、」
nakamu「あ、、お腹すいた、、」
ソル「、、、、ふはっ、、んならご飯にしよか。リハビリも兼ねて今回は食堂に行こう。俺が手ぇ貸したるから、一緒に行こな。」
nakamu「!うん!」
nakamu「今日はソルさんの作ったオムライスが食べたいなぁ、、僕あれめちゃくちゃ好きなんだよね!」
ソル「しゃあないなぁ、作ったるわ!」
nakamu「やったぁ!」
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あれから数日、nakamuは変わらず記憶が戻らないらしい。体のリハビリも兼ねて、街に出かける日もあった。その日はnakamuに似合いそうな小さな王冠を見掛けたから、お土産として買った。赤色の布に、金色の金属で縁取られた王冠だ。すごく喜んでいたから、こっちまで嬉しくなった。そしてまた数日、nakamuは遂に手合わせも出来るまでに回復した。だが、まだ記憶は戻らないらしい。
ソル「nakamu、記憶はまだ回復せんか?」
nakamu「、、うん、ごめん」
ソル「謝らんでぇなnakamuは悪くないから、な!」
nakamu「、、うん。」
みる「ソル、」
ソル「どしたん?みるさん」
みる「、、また、国の偉い人達が来たよ、」
ソル「、、え、、またか?」
みる「、、うん、、」
ソル「、、、nakamu。ごめんな、ちょっと待っといてくれるか?」
nakamu「わかった。待ってる。」
ソル「ありがとう。」
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ソル「、、、一体なんの用ですか?」
「うちの大事な仲間を返して貰いに来たんですよ。」
ソル「、、、大事な仲間?」
「ええ。うちの情報収集班から、こちらに我らが総統が居ると言う情報を得ましたので。」
ソル「、、、総統?」
「ええ。返してもらおう。」
ソル「、、、総統、、?、、誰だ、、?、なんでそんな人がうちに、、あ、もしかして、」
「、、心当たりがお有りなんですね。」
ソル「、、少し待っていて貰ってもいいだろうか。」
「いいえ。今すぐ場所を吐いて下さい。さもないと今ここで殺します。」
ソル「なっ、、あぐ、、」
「シャークん、あまりやり過ぎないでね。吐く前に殺してしまっては意味が無いから。」
「分かってるよ。きりやん」
ソル「、、、かはっ、、」
きりやん「早く吐いてくれますか?」
ソル「だかっ、ら、連れてくる、から、待て、と、、、」
きりやん「誘拐犯なんかの言葉なんて聞くわけないだろ?早く場所を吐け。どこに我らが総統を隠した!!」
ソル「っ、、隠して、なんっか、、」
nakamu「ソルくん!!」
ソル「、、な、か、む、?」
Broooock「nakamu!!」
nakamu「、、、、、ソルくんに何してるの?ソルくんは僕の命の恩人なんだけど。数週間経っても迎えに来てくれなかったお前らとは違う。それなのに、よくも傷つけてくれたよね」
シャークん「ちっ、違う!!nakamu!!話を、、」
nakamu「聞く必要なんかない。聞きたくもない。黙ってくれる?」
シャークん「nakamu、、」
ソル「お、ちつけ。nakamu」
nakamu「ソルくん、、ごめん、大丈夫?」
ソル「、、nakamuは、けほっ、、嘘、着いてたんか、?」
nakamu「、、、ついては無かった。今、思い出したんだ。」
ソル「、、、さよか、、ゲホッ」
nakamu「ごめんね、ソルくん、、苦しかったよね、、」
ソル「、、、大丈夫、、や。特にこれといった症状はない。、、、nakamu。」
nakamu「、、なに?ソルくん、」
ソル「記憶が戻ったんなら、ここにおる理由もなくなったやろ、早く帰りぃな。皆待ってんで。」
nakamu「、、やだ。帰りたくない。」
きりやん「nakamu、、」
シャークん「nakamu、、」
nakamu「僕、必死に耐えて待ったのに、仲間は誰1人として迎えに来てくれなかった。でも、ソルくんは僕の事何も知らなかったのに、なんにも言わず手を差し出してくれた。僕を治療してくれて、おいしいご飯をくれて、僕を此処に置いておいてくれた。総統だから忙しいはずなのに、毎日体調確認しに来てくれて、1つも嫌な顔をせずリハビリも手伝ってくれた。嫌な顔1つもせずだよ?むしろ出来ないことを咎めるとか怒ったりすることなくずっと、次はきっと出来るから大丈夫やで!とかここまで出来たら凄いほうやから!とか言って励ましてくれて、小さな事でも出来るようになったらすごく褒めてくれる。こんなに沢山俺の手助けしてくれたのに、ソルくんはなんの対価も要求してこなかった。それなのに、お前らは優しいソルくんを殺そうとした。そんな奴らの元になんて戻りたくない。僕の知ってるお前らはこんな奴らじゃない。」
「nakamu、ごめん、、ごめん、、」
nakamu「ねぇ、きんとき、謝るんなら、もっと早く来てよ、中途半端な謝罪が、、1番嫌いなんだよ、僕は、、」
きんとき「、、ごめん、、、」
ソル「、、、nakamu。」
nakamu「嫌だっ、、帰りたくない、ソルくんの元に居たい、、僕、一国の頂点なんだ、書類仕事だって任されればできる、ソルくんの力になるから、だから、、」
ソル「、、なぁ、nakamu。皆待ってるんやで。nakamuが大事やから、死にものぐるいで探して、ここまで来てくれたんやで。今だってきっと国民や一般兵、nakamuに近しい人、nakamuを大切に思う人皆待ってるはずや。な、帰ってあげてぇや。皆に笑顔でただいまって言ってあげてぇな。」
nakamu「、ソルくん、、、、、うん。、、、、皆、、ただいま。」
きりやん「!!、、おかえり!!」
Broooock「ごめんねぇ、、nakamu、、すぐに迎えに行けなくてぇ、、、」
nakamu「いいよ、別に、、」
ソル「、、、、」
仲良しやなぁ、、、用事がある時以外交流しない俺達とは大違いや、、、
きんとき「あの、ソルさん」
ソル「なんでしょう。」
きんとき「ウチの奴らがすみませんでした、そして、nakamuのこと、本当にありがとう御座いました。ソルさんのお陰で、彼を失わずに済んだ。なのに、気が動転していて冷静な判断が出来なくなってしまっていたとは言え、手を出してしまって本当にすみませんでした。それと、nakamuを説得してくれて助かりました。本当にありがとう御座いました。」
ソル「、、おや、、、ふふっ、構いませんよ。俺が勝手に動いただけですから。」
きんとき「それでは、後日改めて謝罪と御礼に参ります。次は必ず連絡していくので、その時は正式にお会い致しましょう。」
ソル「はい。」
あの人らの中にも、いい人は居るんだな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また月日が経って、俺は暇になった。今日も行ってみようかなとか言って黒い国を潰しに行った。、、、、今回は、誰も居ないことを願って。
ソル「、、、なんか居る。」
潰しに来た国で、クリアリングしながら走っていたら、人のあって、入った部屋が牢屋だった。そして目の前には明らかに重症を負った人が居た。なんでやねん。、、なんでこんな人と会うん?もういっそ殺してやろうか。此奴も。、、、、いや、辞めとくか。この人に罪は無いし、、。
ソル「大丈夫すかぁ、?助けたるんで、ちょっと待ってくださいなぁ。」
屍みたぁい。でも生きてる。めんど。
そんなことを思いながら、俺は懲りずに連れて帰った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソル「あ、お兄さんやっと起きたんすねぇ」
「、、、、、。」
ソル「あ、俺は敵じゃないんで。安心してくださいなぁ。まぁ、無理な話やけれども。」
「、、、ココ、ドコ。」
ソル「あぁ、ここはSHADOW国やでぇ。」
「シャドウ国、、全然、シラナイ国、、」
ソル「あ〜、、まぁ、知名度は低いからなぁ。ひっそりとある国やし。お兄さんはどこの国におったん?あれやったら、俺がそこ連れてったるやん」
「、、、、自分で、帰るカラ、イイ。」
ソル「あ、ほんまぁ?んなら怪我治してから帰りぃな。動けんやろ。」
「、、、、、、」
ソル「あ、俺の名前はソルやでぇ。よろしくなぁ。お兄さんお名前は?」
「、、、ミドリ、いろ、」
ソル「緑色さん?はぇ〜ええ名前やな!」
「、、、ン。」
ソル「あ、お兄さんお腹すいてない?あれやったらご飯作ってくるけど。」
「、、、、、、」
ソル「あ、別に毒とか入れようとは思ってないで?そんなんしたらご飯美味しくなくなるし。」
「、、、、、ウン、」
ソル「じゃあ作ってくるからちょっとまっててなぁ。」
警戒心が強い人みたいやなぁ。まぁ、別にええけども。その方が、治ったらすぐに帰るやろ。
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それから数日が経ったが、彼の怪我は一向に治らなかった。彼が言うには元々怪我の治りが遅いらしい。だから怪我をするのは避けていたのだが、気を緩めた隙に捕まり、拷問を受けてしまった。との事だ。ぽつぽつと出る言葉は悔しさが垣間見えて可哀想になった。言葉が片言なのは拷問時に喉に怪我を負ったかららしい。感情がほとんど顔に出ないのは生まれつきらしいが、目に涙を浮かべながらあそこで何があったか話してくれた。なんだか俺の心も苦しくなったので少しでも気を取り直して欲しかった為、街に連れていくことにした。
街に連れて行くと少しばかり表情が明るくなった。車椅子に乗せているから自由に歩き回ったりは出来ないが、それでも楽しそうだったので良かったと思った。彼が唯一手に取ってまじまじと見ていたネックレスを買い、プレゼントした。少し嬉しそうだった。
そして遂に1ヶ月半という日が経った。緑くんの怪我は少しずつ治ってきているのを感じた。
今では1人で歩けるまでに回復したのだが、まだ少し痛むらしく、倒れてしまわないように俺が横で歩くのを支えている。リハビリも兼ねて廊下を歩くのが日課となったが、階段を登り降りるのはまだ怖いらしく、街に行った以来、近づこうとはしない。ちなみにうちの医務室は2階にあって1番風通しと日当たりがいい所に位置しているんやで!
ソル「みどりくん怪我の調子はどうや?」
緑色「チョット痛いクライ」
ソル「まだ完全には治らんかぁ、、まぁ怪我の治りは人それぞれやしな!焦らんとゆっくり治してぇな。いつでも帰ってええからなぁ。」
緑色「、、、ソルくんは、オレ二、早く帰って欲シイの?」
ソル「?んーん?ただ、緑色が言ってた運営さん達が、心配してるやろうなって。」
緑色「、、、、ウン、、。」
ソル「そんな悲しい顔せんでぇや、あれやったら、俺が連れてったげるわ!もう少し治ったら一緒に行こうな!」
緑色「オレハ、別に、ココでイイ、、」
ソル「でも、、」
緑色「実は、オレ、運営の皆ト喧嘩シチャッテ、ソレデ、」
ソル「そうなん?んなら、、、もう少しだけここに居ようや。」
緑くんには、暗い顔をして欲しくないと思ってしまった。俺はにこりと笑ってみどりくんのベッドの側面に座った。
緑色「、、、イイノ?」
ソル「おん!俺も気まずいのは嫌やからな!かまへんで!」
緑色「、、、アリガト、ソルくん、」
ソル「じゃあ今日は何する?遊ぼうぜ!」
緑色「、、ウン!」
緑くん、早く怪我が治って欲しいなぁ。帰って欲しいとかじゃなくて、普通に、ただ、治って欲しい。そしたら、緑くんは元気に走り回ったり出来るのにな、、。
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緑くんとの平和な日々はあの人達と同じように長くは続かなかった。
「うちのみどりを返して下さい。」
運営国の幹部、総統様が直々にこちらへ来た。にこやかにしては居るが、こちらへの殺気は漏れている。隠す気も無さそうだが。1番圧をかけてきているのは総統であるらっだぁと呼ばれる人物。次に、書記長である金豚きょーという人物。外交官のコンタミという人物と情報管理副長のレウクラウドという人物、この2人はそこまでの殺気は無いがそれでも十分にかけてきている。
ソル「、、、少し此処で待っていてもらっても構いませんでしょうか。」
らっだぁ「俺達もついて行った方が効率が良いのでは?」
ソル「それはそうですが、彼にまだ何も伝えていません。少しばかり、情報を整理する必要があると思いますので、」
金豚きょー「つべこべ言わずはよ連れてけや。」
胸ぐらを掴まれた。なんで他国の野郎はこんな皆掴んでくんねん。服が伸びてまうやんやめてぇやマジで。この服お気に入りやねんぞ。
らっだぁ「ばどダメだよ。」
ソル「、、、、、なんで他国の奴らはこんな血の気が盛んやねん、、」
金豚きょー「、、、あ”?」
ソル「いえ、なんでも御座いません。」
らっだぁ「早く連れていってもらっても?お宅を潰されたく無ければ、、ね。」
ニコリと笑う相手国のお偉いさんの周りには計り知れないほど殺気が充満していた。
ソル「、、、、畏まりました。」
そう言って俺はみどりくんの居る医務室まで4人を連れて行った。
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ソル「、、、みどりくん、まだ怪我が治りきってないのに、大丈夫やろか、、」
ソル「では、少しこちらでお待ち下さい。容態を確認してきます。」
そんな事を思いつつ、俺はドアをノックして部屋へと入った。
緑色「ソルくん、オハヨ」
ソル「おはようみどりくん。お迎えが来たで」
緑色「、、、ドウイウ事?」
ソル「入ってきてください。」
運営「みどり/みどりくん。」
緑色「、、、ミンナ、」
ソル「良かったなぁ、みどりくん。運営国のみんなが迎えに来てくれたでぇ!」
緑色「、、、、ヤダ」
ソル「、、え?な、なんで?」
緑色「ヤダ!帰リタクナイ!俺は、オレハ、、」
ソル「、、え、えと、、あの、」
な、なんで!?迎えに来てくれたのに、、、、。あ、あれか、?もしかして、喧嘩したって言ってたから、気まずいのかな、、、、
緑色「、、ソルくんと一緒二居タイ。」
ソル「、、あの、でも、みどりくん、、お迎え、、」
らっだぁ「ねぇ、うちのみどりに何をしたの?」
ソル「え?うぐっ、、」
緑色「ソルくん!!」
らっだぁ「ねぇ、ねぇってば。洗脳でもしたの?それとも、記憶の改ざんでもさせたの?ねぇ、」
ソル「ぐっ、、、あぅ、、、ち、がう、、そ、な、こと、し、ない、、」
らっだぁ「じゃあ、どうしてみどりはお前に懐いたの?ねぇ、なんで?」
ソル「し、らないっ、、本人、に、聞いて、く、れっ!」
らっだぁ「、、、本人に聞いても記憶が改ざんされてたらわかんないでしょ。洗脳でも同じだよ。」
緑色「ラダオ君ヤメテッ!!!」
らっだぁ「、、、一体どうしたの?何があったの?みどり、そんなに、言葉も片言になって、、」
緑色「ッ、ドレダケ耐えても向かえ二来てクレナカッタクセに!!助けてクレタソルくんに酷いコトスるナ!!!!」
らっだぁ「、、、、、、っ、それは、、ごめん、、」
緑色「ソルくんカラ離レロ!!!!」
ソル「ゲホッ、、ケホッ」
そう言ってみどりくんは怪我をしているのにも関わらず俺の傍に走り寄って来て、俺を庇うように前に立った。
らっだぁ「、、みどりっ、、」
緑色「皆シラナイデショ!ソルくんハ!俺が早く治ルヨウニズット手を貸してクレテタノ!!帰リタクナイノハ俺の意思!!!記憶ノ改ザンナンテサレテ無イ!!ソルくんハタダ、俺の意思ヲ尊重シテクレテルダケ!!!ソルくんは1度足リトモ俺が嫌がるコトはシナカッタ!!ナノに、ヨクモ、、ヨクモ俺の命の恩人を傷ツケテクレタナ!!!」
らっだぁ「、っ、、ご、ごめん、、みどり、、、」
金豚きょー「、、、みどり。それはすまんかったが、俺達だって気が動転してたんや、許してくれんか、ずっと、ずっと探してたんや、お前のこと、あの日から、俺たちは血なまこになって探してた。らっだぁなんて殆ど睡眠を取ってないねん、、」
緑色「謝る相手は、俺ジャナイ!」
金豚きょー「、、、、ソルさん、らっだぁ共々、すみませんでした。朝早くから押しかけて、その上手まで出してしまって、」
ソル「、、、、大丈夫ですよ。私の方からも、すみませんでした。早くそちらに連絡を入れるべきでした。緑色さんが運営国に住んでいる事は知っていたのに、連絡を入れず日を経たせてしまったこと、心から謝罪申し上げます。ですが、本当にやましい気持ちは一切ありませんでした。これだけは理解して頂きたい所存です。」
緑色「ソルくんは謝る必要ないでしょ!!元はと言えば、オレガ、運営のミンナと喧嘩シチャッタナンテウソを付いたカラ、、」
ソル「えっ、あれ、嘘やったん!?」
緑色「、、、ゴメン、、嫌わナイd」
ソル「なぁんだ!!良かったぁ、、喧嘩してないねんな?良かったぁ、、人様の喧嘩騒動とか血生臭くて見たくないし、、安心したわぁ、、仲良しが1番やもんな!」
緑色「、、ソルくんは、喧嘩ヲドンナ風に捉えテルノ?」
ソル「え?まぁ、戦争かなぁ、、」
運営「いや事がデカすぎる!!!」
ソル「お、おぉ、、」
ソル「まぁまぁ、落ち着け落ち着け、、、じゃないねん!!緑くん!迎えに来てくれたんなら帰りぃや!死にものぐるいで突き止めてここまで来てくれたのに、嫌だはだめやでぇ?」
緑色「、、デモ、、」
ソル「ほら、ちゃんとあの人達を見てみ。目を逸らしたらあかんよ、」
らっだぁ「みどりぃ、、、」
金豚きょー「みどり、」
コンタミ「みどりくん、」
レウクラウド「みどりくん、、」
緑色「、、、、ミンナ、、」
ソル「わかったか?あの人たちは、みどりくんが大切なんやで。守りたいと思うから、共に在りたいと思うから、ここまで来てん。あの人達の瞳が、全てを物語っとるやろ?みどりくん。何度でも言おう。あの人達は、君が大切なんやで。」
緑色「、、、、デモ、ヤッパリ帰りたクナイ。」
ソル「、、、、みどりくんは、なんでそんなに帰りたくないの?」
緑色「この場所が好きになったから。あと、、ソルくんが居ないと楽しくない。」
ソル「、、、お、おぉ、まぁこの場所は設計にこだわったからなぁ、日当たりよし風通しよしのええ環境やろ!」
レウクラウド「あ、、、ソルさん、多分そっちじゃない、、」
ソル「え?なんて?」
レウクラウド「あ、いや、、」
ソル「ほら、みどりくん。帰る時間やでぇ、お宅のコンタミさんの方が治療は上手やろ、頼みぃな。」
緑色「嫌だ!!!絶対二ソルくんは連れて帰る!!!!一緒に帰る!!!!」
ソル「え、えぇ、」
ソル「ちょ、、あの、えと、、どうにかしてもろてええですか?」
らっだぁ「うーん、、、ここまでみどりがわがままになったのも、声を荒らげたのも初めてだからなぁ、、対処のしようがないんだよねぇ、、」
ソル「えぇ、、困りますよぉ、、俺、総統やから此処を離れる訳には行かないんですわ、、」
緑色「、、総統じゃ無ければ着いてきてくれるの?」
ソル「え?、、、まぁ、、俺、元々フリーの暗殺者やし、総統じゃなくなっても着いては行かないかなぁ、暗殺業に専念するし、、」
緑色「、、、チェ」
ソル「え、みどりくん今舌打ちした???」
緑色「してないヨ」
ソル「そう?まぁええけども、、」
みる「ソル、この前来た人達が来てるよ。」
ソル「みるさん、おkすぐ行くわ。」
緑色「ソルくん、もう行ッチャウの、?」
ソル「まぁ呼ばれたからには行かなあかんしなぁ。あ、でも別に着いてくるのは構わんで。」
緑色「!行く!!」
ソル「てことで、着いてきてもらっても構いませんかね?運営国の皆さん」
らっだぁ「まぁみどりが行くって言うならついて行くしかないねぇ」
金豚きょー「ついて行きますよ。みどりがいくなら。」
レウクラウド「もちろんです〜」
コンタミ「はぁい。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソル「、、、なんで2国おんねん、、」
グルッペン「ソル殿、先日はすまなかったんだゾ。」
きりやん「本当にすみませんでした、、」
ソル「、、いえ、構いませんよ。」
ゾム「ソル、、」
nakamu「ソルくん!!」
ソル「、ゾム、nakamu」
ゾム「すまん、ほんまにすまんかった、偽名使ってごめん、騙してすまんかった、、」
ソル「、、、、構わんよ。別に。同じ暗殺者として、ゾムの気持ちは理解出来る。」
ゾム「、、え、?ソル、暗殺者やってるん?」
ソル「せやで?やからあの日お前を見つけられたんやん。」
ゾム「え、」
ソル「まぁ、あれは正直びっくりしたけど。仕事見つけて片付けに行ったらなんか居るんやもん。びっくりするわ。ほんまに。nakamuとみどりくんも同じやで。なんなら牢屋で人に会いすぎて、なんか引き寄せられてんのかな思たわ。」
nakamu「俺、ゾムさんの後に来たの?」
ソル「せやな。ゾムの後に来たな。来たって言うか、持って帰ってきたと言うか。」
緑色「俺は、二人ノ後?」
ソル「せやな。2人の後やな。」
ソル「と言うか、今やから言えることやけど、みどりくん殺す所やってんな。」
緑色「、、エ?」
ソル「今はあの時の思考流石に最低極まりないゴミクズ過ぎるやろと思ってるけど、当時はほんまにイラついとったからな。」
緑色「な、、ナンデ、?」
ソル「まぁそこの2国の代表さんに話して貰いましょうかねぇ」
nakamu「お、俺?」
ソル「んーん。そこの謝罪してきた二人。なぁ?」
グルッペン「その件は本当にすまなかったんだぞ、、」
きりやん「本当にすみませんでした。」
ソル「まぁ気持ちはわかるけどなぁ、運営さんからも同じような対応受けたし。」
金豚きょー「、、、、、それはほんとにすみませんでした。」
らっだぁ「すみませんでした。」
ソル「全く、、お前ら3人拾っただけで3回死にかけたわ。」
ゾム「えっ!?死にかけたってどういう事や!?」
nakamu「うちの皆がほんとにごめん、、」
緑色「ソルくんほんとにゴメン、、」
ソル「まぁ構わんよ。俺は殺されかけた事より朝早くから連絡無しに殴り込みに来たことに1番怒りを感じてるから。」
我々だ「本当にすみませんでした!!!!」
ワイテルズ「本当にすみませんでした!」
運営「本当にすみませんでした、」
ソル「、、え、そんな謝罪されたら許す他ないやん、、なんか、こちらこそすまんかったな、、」
ソル「、、、なんか、き、気まず、、、、よぉし!!!ゾム!みどりくん!後そこの緑の人!」
ゾム「?」
緑色「?」
シャークん「、、え?俺?」
ソル「せや!そこの君!俺と3対1で手合わせしよう!!」
ゾム「、えっ、やっ、やる!!!」
緑色「ェ、ソルくん、オレ、怪我、、」
シャークん「あのゾムさんがそんなにやる気になるとか、、、やるしか無いっすよね!!!」
ソル「んなら決定やな!!!」
緑色「ェ、ソルくん、、」
ソル「ふふん。俺知ってんねんで!みどりくん、お前、もう十分傷治ってるやろ。そして、みどりくんが実は飛べること、俺は知ってんねんで!!」
緑色「、、、、ドウシテ、、バレた?」
ソル「俺の情報網と把握能力舐めんなよ!!まぁ別に治ってることに関しては言及せんけどな!!!、、ちなみにみどりくんが種族違うっていうのは運営さんを昔調べていた時があったからもう随分前から知ってたで。なんでみどりくんから運営の名を聞くまで分からんかったかは世の中同じ名前の人が何人もおると思ってたからやね。情報の秘匿が俺に効くと思うなやってはなしぃ。」
らっだぁ「、、ん?じゃあ俺たちのこともバレてるってコツ?」
ソル「え、うん。知ってるよ。例えば、、
らっだぁ:種族 青鬼
役職 運営国総統 現暗殺者世界ランク1位 青鬼の館統率者 深獄森の主
能力 身体強化 デバフ付与 速度回復
能力行使後 四肢の痛み発症 (筋肉痛程度)
金豚きょー:種族 熾天使
役職 運営国書記長 天界の統率者 神秘の泉の管理人 祝福の神聖なる裁判官
能力 神聖なる裁判の剣雨 バフ付与 追撃
能力行使後 」
らっだぁ「わかったわかったわかった!!!」
ソル「、、、あ、もうええの?」
緑色「ソルくんは、情報を出ス時目を曇らセルヨネ、ソレ、癖なノ?」
ソル「、、え?あ、これ曇らせてんのや。まぁ、せやね、癖、、かなぁ、、、過去に持っていた情報を脳から出そうとするとちょっと遠くを見ちゃうんよな今持ってる情報なら普通に出せるんやけどな。でもまぁ1回見たやつはちゃんと全部覚えてるよ。暗唱できるし。」
緑色「ソルくんッテ、、モシカシテチート?」
ソル「、、、はい?」
緑色「ネ、ミンナ思わない?ソルくん、」
運営「チートだと思うな。」
我々だ「チート使いだな。」
ワイテルズ「チート使いだと思います。」
ソル「え、、はぁ?これくらいがチートやと思うなよ?見てみろよ運営さん達。全員チート使いだよ。」
らっだぁ「いやぁ、俺達は種族が違うから、、」
ソル「だからなんやねん。チートはチートやろ!!俺だってそんなかっこいいチート持ってたかったし!!!種族が違うからなんやねん。今の姿は俺から見たら人間や。そう見えるんなら人間として扱うべきやろ。青鬼?熾天使?お化け?イカ?ガスト?はっ、笑止!!!人間しといて種族が違うからチートじゃないなんて言わせねぇからな!!!」
らっだぁ「、、人間してる、、」
コンタミ「わぁ、ほんとにバレてる〜」
ソル「コンタミさんなんて深淵使いやもんなぁ!ええなぁ、そんな尋問特化した能力俺も欲しかった!!!後コンタミさんが持ってる治癒術!!欲しかった!!!なんでそんなかっこええのいっぱい持ってんの!?意味わからんし!!!なんでそんな役に立つもんいっぱい持ってんの!!!」
コンタミ「わぁ、、治癒術なら今度教えてあげるよぉ」
ソル「え?ほんま?コンタミさん大好き」
コンタミ「わぁ〜」
緑色「コンちゃんじゃなくても教えれる!!!」
ソル「どぅわぁあああああ!!!!腰がぁぁああ!!」
らっだぁ「、、ふふっ、、あはははっw」
金豚きょー「、、らっだぁ、?どした?キモイで?」
らっだぁ「ソルくん!俺ソルくんのこと気に入っちゃった!!」
ソル「お、、おぉ、」
らっだぁ「俺と遊ぼう?俺なら、ソルくんの実力に並べるよ。俺と、手合わせしよう?」
ソル「、、、、え、万全じゃないらっだぁさんと戦ってもなぁ、」
らっだぁ「、、、覚えてたの?」
ソル「俺は会話の大体は覚えてるで。小さい頃はそれのせいで何度も過労死しかけて苦労したけどな!今は上手く調節出来るんやで!凄いやろ!!」
らっだぁ「、、ふふっ、凄いねぇ」
ソル「ふふん!てなわけで、体調万全にしてから来てもろてもええ?」
らっだぁ「、、、はぁ〜い、、」
ソル「何時でも手合わせしたるやん!そんな気ぃ落とさんでぇな!今日は見学!な!」
らっだぁ「、、ほんとにぃ?それだったら休もうかなぁ」
ソル「今なら俺の部屋貸したるで!あそこも位置最強やねん!」
らっだぁ「、、ソルくんの部屋に?」
ソル「うん。本当は客室とか治療室かせれば良かってんけど、治療室はみどりくんが使っちゃったし、客室はこの前みるさんとふわさんが破壊させちゃったからないんよな」
らっだぁ「ん?破壊?」
ソル「うん。なんか改造したい箇所があったらしくて、貸してん。何するか知らんかったけどこの前見事に爆破してくれてなぁ。今再建築中やねん。」
金豚きょー「ここの奴らはそんな血の気盛んなん?」
ソル「んーん?これはたまたま。血の気があるのは俺だけやね。」
金豚きょー「え?1番血の気ないように見えるけど、、」
ソル「俺は好きよ?戦うの。強い奴に勝つのも好き、強いやつに殺されかけるスリルも大好き。Mでは無いけどな!ただ、人より死ぬ間際を見てるから死にかけるのが慣れてるだけやからな!勘違いするなよ!」
金豚きょー「、、、うわぁ、、、はい。」
ソル「てなわけで!ゾム!みどりくん!そこの鮫の人!俺と手合わせ願おう!」
ゾム「、、まっ、負けんからな!!!」
緑色「バレた以上、、ゾミーとシャークんの手助け、スる!」
シャークん「まっ、負けません!!」
ソル「はぁーはっはっはっはっ!かかってこいぜぇ!」
みる「ソル」
ソル「ん?あ、なぁに?みるさん」
みる「ソルのお友達を名乗る人が来たよ。」
ソル「え?お友達なんておったっけ?」
?「俺達を忘れるなんて酷いじゃないかぁあ!!ソルくん!!」
ソル「、、、あー!!!PKST団の!」
「ぺいんとだぁぁああ!!」
「く、クロノアだぁ!」
「しにがみですっ!」
「トラゾーです!」
ソル「懐かしいなぁ!元気やったか!」
ぺいんと「めっちゃくちゃ元気だったよ!なんならしにがみくんなんてさぁ」
しにがみ「ちょっ、、ぺいんとさんは黙っててください!!」
ぺいんと「なんだとぉ!?」
トラゾー「ちょ、皆見てるからやめて、」
しにがみ「はっ、す、すみません!!」
ソル「んふふっ、、ふはははっw、、今日も元気やなぁ!」
ソル「でも窓から入ってくるのはやめてくれや?万一落ちたら危ないやろ?わかったか?」
PKST団「はあい」
ソル「てなわけでな!訓練所行こか!」
「「は〜い。」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
nakamu「ねぇねぇソルくん、日常組の皆さんとはどこで知りあったの?」
ソル「あ〜、、あれ話すと長いねんなぁ、簡潔に言うとnakamu達と一緒で助けた。あの時は、、あ、そうだ、クロノアさん、クロノアさんを助けたんよ。」
クロノア「あの時はほんとにお世話になりましたぁ、」
ソル「いやぁ〜トラゾーさんの圧力凄かったなぁ、、にこやか無言だったのに早く出せっていう圧をすっごい感じたもんな。正直1番死ぬかおもた。」
トラゾー「ごめんって!」
ソル「も〜!やめてよねっ!次は無いぞっ!」
トラゾー「【`・•・´】」
ソル「ど、どういう顔?」
クロノア「いやぁ、ソルくんのその笑顔で『次は無いぞ』が1番怖いやぁ」
トラゾー「ほんとにそれ。」
nakamu「ちょっと僕もびっくりしました。」
ソル「そんなに!?えぇ、、そうかなぁ、、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソル「ほな行くで!!どっからでもかかってこいや!!」
ゾム「今度こそは絶対勝ってやるからな!!!」
緑色「3人なら、負けない!!」
シャークん「かっ、勝ちます!!!!」
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ぺいんと「ソルくんってほんとに強いよね。」
らっだぁ「初めて戦い方見たけど、確かにあれは強いね。」
金豚きょー「なんで俺殺されん勝ったか分からんのやけど。」
コンタミ「一応他国の者だったからじゃなぁい?」
金豚きょー「あの戦い方を見れば見るほどゾワッてするわまじで」
しにがみ「きょーさんでもぞわることあるんですね。」
金豚きょー「え?俺をなんやと思ってる?」
しにがみ「え、天使、、ですかね、、?」
金豚きょー「あ、そうやった。死神さんも知ってるんやった。」
しにがみ「まぁ一応僕も日常国の一員として存在してますからね!」
らっだぁ「俺達の種は最も近しい国の皆にしか伝えないもんね」
ぺいんと「しにがみくんは国の中でも1番弱いけどね。」
しにがみ「何だこの野郎!!!てぇだすぞ!」
ぺいんと「しにがみくんこわいよぉwwww」
しにがみ「何笑ってんだ!!!」
トラゾー「まぁまぁ、、」
nakamu「仲がいいですねw」
クロノア「ワイテルズさんには負けますよぉ」
nakamu「いやいやww」
ソル「もっと死ぬ気でかかってこいや!!!!」
nakamu「あ、ソルくんが怒ってる」
クロノア「どうしたんだろう?」
コンタミ「皆が手を抜いたりしたんじゃないの?」
トラゾー「ソルくんの実力に足らなかったとか?」
らっだぁ「えっ!俺が行った方がいいんじゃなぁい!?」
金豚きょー「待て待て待て待て待て」
シャオロン「ソルって奴、あんな強かったんや、、」
コネシマ「戦ってみたくねぇか?シャオロン」
シャオロン「あったりまえよぉ!!!ていうかよくシッマ手ぇ出せたな!」
コネシマ「なんで抵抗されなかったのか俺でも分からん!!!」
シャオロン「ていうか行こうぜ!戦ってもらお!!」
コネシマ「せやな!頼もうぜ!!」
トントン「落ち着けお前ら、ソルさんを困らせたら本気で締め上げたるからな」
シャオロン「すみません」
コネシマ「すんません」
トラゾー「強いなぁw」
ソル「なぁ〜、、nakamu〜、聞いてくれやぁ、、」
nakamu「ソルくん!?え!?今どうやって来たの!?」
ソル「そこからヒョイやで。って、そんなんどうでもええねん!聞いて!!」
nakamu「どうしたの?」
クロノア「どうしたのソルくん」
ソル「クロノアさんも聞いてくれやぁ、皆全然全力出してくれんのや、おもんない、、」
nakamu「ソルくんが強いだけじゃ、、、」
ソル「違う!やって、ゾムは我々だ国最高戦力で、暗殺者としての腕も俺より高いはずやねん!!助けた日だって凄い殺気立ってて圧倒されたから俺よりずっと強い人やって思ったし、、みどりくんだって運営国でミドリクソって呼ばれてるから相当な手を使ってくるはずやってん!!情報長ならまず賢いやろうから守りとかも強いと思ったし、把握能力とかも高いと想定してたし、あちらに有利なことしてくると思ったのに、全然手ぇ出てこんし、、、お宅の鮫さんだって!!!お宅で1番強いんやないの!?なんで皆手を抜くん!!!つまんない!!!全力でやりたい、、、お遊びなんてつまんない、、」
ゾム「ごめんって!!ソル!!そんな悲しい顔せんといてぇや、、」
緑色「ソルクンゴメン、モットちゃんとスルカラ、、泣かナイデ、、」
シャークん「すみませんでした!!!ソルさん、、」
ソル「お前らとやるより1個国潰した方が楽しい!!!!行ってくる!!!!」
nakamu「ちょっ、待って待って待って!!」
クロノア「ダメダメダメダメ!」
ソル「はなせぇ!俺は行くんやぁ!!」
らっだぁ「ソルくん!俺とやろ!俺なら楽しいよ!!絶対!!」
ソル「らっだぁさんは完全体やないやないけ!!!嫌や!!やらへん!!」
らっだぁ「コンちゃんに治癒使ってもらったから万全だよ!」
ソル「、、、ほんま?」
コンタミ「使ったよぉ〜」
ソル「、、、、、、ちょっとだけする、、」
らっだぁ「わぁい。絶対に跪かせてあげるからね!」
ソル「、、、ち、ちょっと楽しみやんけ、、やめてぇや、」
らっだぁ「あらぁ〜可愛いわねぇ」
ソル「、、はん?」
らっだぁ「冗談冗談w」
ソル「んならやろ!」
らっだぁ「はあい」
そう言って2人は訓練場へ飛び降りて行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゾム「、、また失望された、、、」
緑色「なんで、ラダオクンが仲良くナロウトシテンダ、、」
シャークん「なんか、気まずいんだけど、nakamu助けてくれ」
nakamu「まぁまぁ、また挑んだら良いじゃん。御2人もそんな気を落ち込ませないで下さいよ、」
ゾム「俺は2回目やねん!!!次なんて無いねん!!!」
緑色「俺、やっぱり万全じゃナかった、ソルくんを前ニシテ、頭が、、、上手く働かなくて、」
シャークん「まさかあんな強いと思ってなくて、、、圧倒された、ソルさんは、強い。闘志だけであんなにも気圧されるなんて思わなかった。圧力で、思うように体が、動かせなかった、いや、動かなかった。脳や心臓、皮膚が鋭いナイフで何百と突き刺される様な感覚に陥る程の恐怖、だった。始めて感じた。ゾムさんも、らっだぁさんも大概化け物級だったけど、2人よりも、あれは、、、、、人間じゃない。存在してはいけない生き物な気がする。」
ゾム「シャークん!それめっちゃわかるわ!!」
緑色「シャークんノ、言う通り、ダトオモウ。ソルくんは、強イ。」
らっだぁ「ここだぁぁあああ!!!うっしゃぁぁあああああ!!!」
緑色「、、、、エ?」
ゾム「な、、なんで、、らっだぁ、」
nakamu「、、ソルくん、、?どうして、、?」
叫ぶらっだぁの目の前にはナイフが身体中に刺さり、全身血だらけで横たわるソルの姿があった。
ゾム「ら、、らっだぁ!!なんしてんねん!!!!」
らっだぁ「え〜?」
ゾム「なんでっ、、なん、、」
ソル「らっだ!」
らっだぁ「ソルくんどう?俺の方が楽しいでしょ!!」
ソル「たのし!楽しかった!」
ゾム「、、ど、、どういう、事や、、?」
緑色「ソルくん、生きてた、ヨカッタ、、」
nakamu「よ、、良かった、、死んでなかった、、」
シャークん「ビビったぁ、、、」
らっだぁ「コンちゃんに治して貰う?」
ソル「ん!もっかいやろ!もっかい!次は勝つ!」
らっだぁ「いいよぉ〜やろやろ〜」
ソル「えへへやったぁ。行ってくる!」
そういうとソルはフッとその場から消え、金属製の手すりにしゃがみ立ちする形でコンタミたちの前に現れた。
ソル「コンタミさん!俺の事直してくれへんか!」
コンタミ「わぁ、、何処から現れたのぉ?、、いいよぉ〜」
ソル「やったぜ!ありがと!」
レウクラウド「ど、、どういう動きをしたらこうなるの?」
ソル「ん〜?えっとなぁ、まず、俺がらっだぁに投げる用のナイフを投げてんな?んでそしたららっだぁが全部剣で弾くやん。どっかに。で、らっだぁが攻撃しかけてくるやん。んで、俺ももちろん避けるし仕掛けるわけよ。そしたらなんか誘導されてんなぁ思った時にはもう遅かったよな。俺が投げてらっだぁに弾かれたナイフが俺の方に凄いスピードで向かって来てて、ぐさぁよ。」
レウクラウド「うわぁ、、、大丈夫?」
ソル「全然平気やで!このくらい!」
レウクラウド「このくらいって、、」
コンタミ「ソルくんこれ結構重症なんだから気をつけてね?」
ソル「はあいまま。」
コンタミ「ママw?」
ソル「コンタミママ!」
コンタミ「はぁいママですよ〜w」
ソル「わぁい!親が出来た!初めて見るわ親!」
レウクラウド「ソルくんは親を知らないの?」
ソル「おん?知らないぁい!気が付いたら生きてたって感じ!」
レウクラウド「え、、えぇ、、?」
ソル「まぁそんな暗いもんでも無いし!良いかなって!」
レウクラウド「いや、結構く」
みる「ソル!!!!」
ソル「みるさん?ど、どうしたん?そんな慌てて」
みる「敵国が攻めてきたの!!!!」
ソル「なっ、、なんやと!?」
運営「!!」
ワイテルズ「!!」
我々だ「!!」
ソル「、、、みるさんは国民全員に家に居るように伝えろ!戦状については1つたりとも教えるなよ!」
みる「わ、分かった!」
ソル「、、今からお前らにはブレスレットを配る。絶対に落とすなよ。」
グルッペン「何故ブレスレットを配るんだ?」
ソル「詳しくは後だ。いいからつけろ。二度と光を見れなくなりたくないのならな。」
nakamu「、、、付けましょう皆さん」
らっだぁ「ソルくんが言うなら着けるべきだよね。よし!お前ら!総統命令!全員つけてよ!」
nakamu「僕も総統命令だ!」
グルッペン「ほう、、ならば、私からも総統命令だ!必ず着用し、外すことは許さない!」
ソル「お前達の判断力が良くて助かる。全員つけたな?では館内に戻れ。先程居た部屋に戻って休んでいろ。」
ゾム「えっ、、なっ、なんで!?俺達も加勢した方が効率がええやん!!」
緑色「ソウダヨ!俺達ダッテ戦エルヨ!」
ソル「無駄な争いにお前達を巻き込む訳には行かない。」
ソル「良いか?俺はこの国の総統だ。俺こそがルールだ。この国に入って来たからには、俺の言う事に従ってもらう。」
金豚きょー「なっ、、それはあまりにも暴君すぎるやろ!」
トントン「きょーさんの言う通りや。そんな暴君、許されるとでも思っとるんか?」
ソル「時間が無いんだよ。従え。」
ゾム「っ、、みんな、従ってくれ。」
トントン「ゾム!?」
ゾム「ソルがこの手に出るという事は、相当焦っているんだと思う。従おう」
緑色「、、ゾミーの言う通り。ソルくんにコレ以上、迷惑ハ掛ケラレナイ」
nakamu「従いましょう。ここは、」
ソル「、、、皆すまないな。ゾム、みどり、nakamu。場所を変更だ。医療室へ皆を案内し、そこに居させてくれ。お前達なら、やってくれるな?」
ゾム「お、おん!任せるんだぜ!」
緑色「任せとけぇ!」
nakamu「分かった!」
ソル「絶対に、出てくるなよ。」
そう言うと彼はその場から消え、次彼を見た時は訓練所の3階にある窓から外へ飛び出した後だった。
グルッペン「、、、彼は、一体何を隠しているんだ、、?」
nakamu「皆さん!こちらへ!」
トントン「グルさん、行きますよ。」
グルッぺン「、、あぁ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
らっだぁ「ソルくん、大丈夫かなぁ、、」
金豚きょー「、、なんで協力を要請せんのやろ。俺達の戦歴を知らんはずないのに、」
コンタミ「種族までバレてるしねぇ、」
グルッペン「彼の戦い方は面白かったから見て見たかったんだゾ、、」
トントン「だからといって外でたらわいが殺すからな。」
グルッペン「トン氏が怖いんだぞ、、」
ゾム「、、、ソル、大丈夫やろか、、」
緑色「ネ、心配」
nakamu「信じるしか無いですよ、俺たちは、、」
きんとき「、、、ソルさんって、1人で戦ってるってことだよね」
きりやん「え?どういうこと?」
きんとき「だって、ソルさんさっき『みるさんは国民全員に家に居るように伝えろ!戦状については1つたりとも教えるなよ!』って言ってたでしょ?つまりは国民全員外で戦争が起こってることを知らないんだよ。それに、ほかの幹部の騒ぐ様子が伺えなかった。みるさんしか知らなかった情報ってことは、一般兵にも伝わっていないはず。つまりは、ソルくん1人で戦っているって言うことになる。と思うんだよね」
nakamu「なんだって!?そんな、じゃあ、ソルくんは、、今、、」
きんとき「でも、その可能性があるって言うだけだから、、、決まったわけじゃない」
ゾム「見に行こう。」
緑色「ゾミー、、、ダメだよ、ソルくんとの約束、、」
ゾム「見に行くだけなら、許されるやろ。」
緑色「ゾミー、、」
ゾム「、、、分かっとる。でも、ソルが死ぬのは嫌や。、、、ソルの強さを知らんわけない。俺らの中で、人間の中で誰よりも強いのは知っとる。けど、懸念は消えない。だから、、、」
nakamu「見に行きましょう。俺達で行けば、怒られるのは半減されるはずです。」
ゾム「、、、nakamu」
緑色「、、、2人が行クナラ、俺モ、行く。」
らっだぁ「みどり達がそう言うなら俺達も見に行くしかないよね!」
グルッペン「そうだな!行こうじゃないか!!!」
トントン「あんたは見たいだけでしょうが、、、」
グルッペン「おっと、トン氏!それは言わないお約束なんだぞ!」
トントン「はいはい。」
ソル「ったぁ、、ん?なんでお前らがここに、、、、あ、俺が頼んだんやっけ」
緑色「ソルくん!」
ゾム「ソル!!!」
nakamu「ソルくん!!」
ソル「ただいまぁ、」
緑色「そ、ソルくん、怪我!!ち、治療、、!!!」
ソル「あー、、大丈夫や。自分でなんとかするから、気にしやんで」
ゾム/緑色/nakamu「気にするに決まってるでしょ!!!/決まってるやろ!!!」
ソル「え?なんで?」
ゾム「なんでって、そりゃあ気にするやん!普通!!」
ソル「、、、、はぁ、、、?」
トントン「なんでそんな宇宙を解かれてる時みたいな顔してるんや」
ソル「やって意味わからんねんもん。なんで心配するん?この俺やで?他の人なら分かるけど、なんで俺なんかに心配なんてするん?せんでええやん。そんな無駄な時間、使うだけ損やん。」
nakamu「ぇ、、、」
ソル「ほら、気にしやんでええから。もうブレスレット外して構わんし、この部屋から出て構わへん。好きに動いてええで。俺はここで包帯巻いたりしてるから。」
ゾム「なんで心配したらあかんの、、?」
ソル「なんでって、さっきも言うたやろ。時間の無駄。そんなことしとる暇があるんやったらそこら辺に置いてある包帯1個くらい持ってきて欲しかったわ。突っ立って叫び解く言葉ほど無意味なものは無い。要は効率を考えて行動したらどうやって話しや。最も、俺に対してはな。お仲間さんならともかく、俺なんかに言葉をかけたところで何一つ利益なんか無いやろ?言葉一つで心が動く程弱ってないんやわ。すまんけど。」
そう淡々と話す彼は手際よく自治療を始めた。包帯を巻く速度は一般人でも手馴れてると分かるほどで、血を拭く姿はまるで戦や怪我に慣れきった成人の様。とても青年には見えなかった。
その言葉を聞いた彼らは戸惑いの感情と皆が発する重苦しい空気の中で思考を停止させていた。あの3人を除いて。
緑色「、、、、ソルクンが、弱ィナンテ言わない。デモ、俺たち二ダッテ、心配サセテ欲しい。俺たちガ、ソルクンより弱いことは、知ってる。デモ、一緒に、戦ワセテ、欲シカッタ。ソルくんが怪我スルノハ、苦シイ。」
ソル「、、、なんで?」
緑色「ソルくんは、俺達ノ大事な人。大事な人ガ、怪我をするのは、心ガ苦しい、カラ。」
ソル「、、、ふーん。大事な人、、、ねぇ、、、あはっ!」
緑色「!?」
ソル「滑稽だなぁ、、やめてくれよw俺が大事?ふふっ、、あははっ!!」
緑色「ソルく、」
ソル「どうせ俺が君らの治療に手を貸したからだろ?たかがそんなことで君たちは俺を大事認定するのかい?滑稽やなぁ。こうは思わんのか?君達の仕える国と仲良くしたかったから君たちを秘密裏に拘束し、死に際まで弱らせた後に俺が助け出し治療し、君たちに恩を売った、、、とは。」
きりやん「なっ、、」
らっだぁ「なんだって?」
グルッぺン「、、、ほう?」
ソル「君たちならいくらでも想像できただろうに。そこまで頭が回らないほど愚かだったかな?」
ソル「まぁ全部事実だがなぁw。君達がここに来てくれて良かったよ。おかげで戦闘力を測れた。最高戦力達であの程度なら、俺一人の力でねじ伏せることは可能だな。3カ国とも相手しても、余裕そうだ。かかって来い。名ばかりの勲章、戦争大国の皆さんよ。」
トントン「っ、お前、、」
シャオロン「ふざけんなやっ!!!!人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!!!何が弱いや!!!弱くなんか無いわ!!!お前の国なんてひと握りで消し去ってやるからな!!!」
コネシマ「せやぞ!!!!!!絶対に潰してやるからな!!!!!!!」
金豚きょー「っ我々ださんの言う通りや!!侮辱するのも大概にしろや!!」
シャークん「よくも、、、仲間を侮辱するなんて、、殺してやるっ、、、、」
nakamu「、、やめてください!!!!」
きりやん「nakamu!?」
トントン「っ、nakamuさん、」
金豚きょー「なんで庇うんや!!利用されたかも分からんのに!!」
nakamu「ソルくん!!そんな事言わないで!!わざと敵を作るような事なんでするの!?心配されたのがそれ程嫌だった?それなら謝るから、、、ごめん、ごめんね、、お願いだから壁を作ろうとしないで、、」
ソル「、、naka、」
Broooock「nakamuが謝る必要なんて無いじゃん!!やめてよ!!酷い目にあったのはnakamuなのにっ、、、あんたも!!!、、絶対に、、絶対に許さないから!!!絶対に同じ目に合わせてやる!!!ううん、、それ以上の地獄を見せてやるから!!!nakamu!!帰るよ!!」
シャークん「殺す、、、殺してやる、、よくもnakamuを、、楽に死ねると思うなよ!!!!」
金豚きょー「、、、、俺達も絶対に許さないからな、、、。みどり。こっち来い。」
トントン「俺らもや。どんな手を使ってでもお前を殺してやる。今度こそ、、、お前の、心臓を止めてやる。ゾムっ!!帰るで。」
ソル「、、、」
ゾム「ソル、、」
緑色「ソルく、、」
ソル「ふはっ、、あははははっ!ほらなぁ、、結局この程度で人って去ってくねん。俺の思ってた通りや。これだから人間は信用ならんねん。たかがこの程度の嘘も見抜けんで、話を信じて、恨んで、殺そうとする。噂話を信じて殺そうとしてくる愚かな民となんも変わらへん。所詮は人なんやな。逆に安心したわ。」
グルッペン「やはり作り話、嘘だったか。」
らっだぁ「やっぱりねぇ〜」
きんとき「残念でしたね、ソルさん。先程の貴方の話を信じていた人はこの中で1人も居ませんよ。」
ソル「、、、はぁ?」
シャークん「俺演技上手くなってねっ!?」
Broooock「いやいやぁ〜演技が美味かったのは僕でしょ〜!」
金豚きょー「美味しいってなんやねんw、、やなくておいおい俺を忘れてんのかぁ?」
トントン「忘れてはいませんが1番は俺ですよぉ〜」
シャオロン「いやいやぁ!俺でしょ!!」
コネシマ「いや俺やろ!」
シャオロン「お前は俺に賛同しただけなやいか!」
コネシマ「なんやとぉっ!?」
ソル「な、、なんで、、なんで信じひんの、、?」
シャオロン「ソルは演技下手くそやなぁw」
ソル「なっ、、そんなわけっ、、」
きんとき「ねぇ、ソルさん。ソルさんはなんでそんな話で俺達を騙せると思ったんですか?確かに頭の回転は速かったと思いますが、そんな話、絶対にありえないのに。」
ソル「、、っ、、う、嘘やない!!!ほんまのことや!!俺が仕組んだっ、、、俺が仕組んだんや!!瀕死にさせたんも俺の指示や!!お前たちの大事な仲間を極限まで傷つけさせたのは俺や!!やから、、やからっ、とっとと離れたらどうや!!!!嫌えよ!!!恨めや!!!!全力で殺しに来いや!!!」
らっだぁ「ソルくんは殺して欲しいの?」
ソル「、、、なんでそんな事聞くんや。」
らっだぁ「だって、、ねぇ?」
金豚きょー「そんな顔されたら誰でもそう思うわ。」
ソル「そんな、、顔?」
ベッドの脇の机に置いてある鏡を見ると、今にも泣きそうな、苦しそうな表情をした自分の姿があった。
ソル「!!」
緑色「、、、ネェ、ソルくん、俺タチは、ソルくん二トッテドンナ存在なの、、?俺たちは、ソルくんノ大切には、ナレナイノカナ、、?」
ソル「、、、、」
ゾム「、、なんか話してくれや、、」
ソル「、、、、、っ、、」
nakamu「ソルくん、俺達は、ソルくんのどんな声でも聞きたいよ。小さな声でもいいから、ソルくんの思いを聞かせて欲しい。ソルくんは、何に苦しんでるの、、?」
水色の彼はソルをベッドに座らせ、跪き、彼の手を優しく包み、問う。
その表情はまるで行き場を失った子供を心から心配する聖母のようだった。
ソル「、、、、どうせ、みんな俺の事嫌うんや。」
nakamu「、、、どうして、、?」
ソル「、、俺は、化け物やから、、」
緑色「、、デモ、ラダオ君も俺たちも、化け物ダヨ?」
ソル「、、違う、、みんなは、ちゃんとした種族の中で、自分の事を全うしてる。俺は、、人間の、最底辺やから、、誰もが認めたゴミやから、、、本当は、棄てられるべき粗大ゴミやってんに、、生きてしまった。俺が生きるために、大勢殺した。、、なんの罪もない民を、、惨殺した。そして暗がりに、、飲み込んだ。、、、俺は、、自分の苦しみから、解放、、されたくて、、彼奴らを、国ごと、消し去った。無罪の民と共に、、」
緑色「、、ソルくん、、」
らっだぁ「昔、ソルくんの身に何があったの?」
金豚きょー「らっだぁ!!」
コンタミ「らっだぁ!今聞くべきことじゃない!!時と場合をっ、」
ソル「、、、かまへんよ、、どうせ、いつかは、、、、、。」
nakamu「、、ソルくん、、?」
ソル「、、、、」
下を向いた彼の目から涙がポタリポタリとnakamuの手の甲に落ちる。
ソル「、、、、nakamu、、みどりくん、、ゾム、、皆、、俺の事、、嫌わんでくれ、、、頼む、、これ以上、、1人に、、なりたくない、、、独りは、、怖いから、嫌いなんや、、、」
ゾム「ソル、、」
緑色「ソルくん、、」
nakamu「ソルくん、俺達は、ソルくんを1人になんてしないよ。」
ソル「、、、、、、、ほんま、、?」
シャークん「1人が怖いって泣く奴を1人には出来ねぇな!」
Broooock「そーだそーだ!」
きりやん「なんだ、子供らしいとこあるじゃん!」
スマイル「なんか安心した。」
きんとき「いや誰目線だよwまぁ、俺もなんか安心したけど!」
グルッペン「まだまだ子供らしい所があって良かったんだぞ!」
トントン「あんたそれは言わなくていいでしょ、、」
シャオロン「なんやなんや!まだまだ子供やないか!大人の振りしやがって!」
コネシマ「ええやないか!無理に大人ぶったってなんも無いで!」
ショッピ「ショタ、、」
オスマン「ショッピくんショタも好きめぅか?」
ショッピ「ちっ、違いますよ!俺はロリ一筋なんで!」
ひとらんらん「え、、ショッピくん、、、んんっ、、ソルくんに可愛い心が残ってて良かったよ。」
ロボロ「国を1つ潰したって言うから内心ちょっとビビったけど可愛ええ子やないか!」
鬱大先生「あらやだ可愛いわねぇ」
我々だ「汚い」
鬱大先生「なんでよ!?」
レパロウ「まぁまぁ。、、ソルくんが泣くなんて想像はつかなかったけど、可愛いやつじゃん!」
らっだぁ「あらヤダ可愛いだこと〜」
金豚きょー「らっだぁ、、きっしょ、、、」
らっだぁ「ひどぃいん!今の聞いた!?ソル!!」
緑色「ソルくんに迷惑カケナイデ。ラダオ君」
らっだぁ「みどりぃ!?」
コンタミ「まぁまぁ、、らっだぁくん、落ち着いてよぉ、」
レウクラウド「こんちゃんの言う通りだよ。皆落ち着いて、、」
ぺいんと「ソルくんの泣く所初めて見た!!!」
しにがみ「えっ!!ほんとそれな!!可愛い!!!!」
クロノア「おいおい、、騒ぐんじゃないよ、2人とも。ソルくんがびっくりするでしょ〜?」
トラゾー「クロノアさんの言う通りだよ、全く〜あまり大きい声で騒ぐんじゃありません!」
nakamu「ねっ!ソルくん、大丈夫だよ!皆ソルくんのこと好きだよ!だから大丈夫!離れてなんかいかないよ!」
彼はいつの間にかソルの横に座っており、ソルの肩を抱いていた。緑色、ゾムの2人もいつの間にか両隣に座っており、優しい目をしながらソルの頭を優しく撫でていた。
ゾム「怖いものは俺達が祓うから、払拭するから、もう泣かないでくれや、」
緑色「ソルくんガ、思ウ怖いことハ、俺タチガ、サセナイ。独リニナンテ絶対二、サセナイカラ。暗闇ナンテ見せナい。過去ヲ恐れナイで、振り返ッタラ、ダメ。前を、見て?俺達ガ、いるから。ダカラ、怖ガラナイデ。」
ソルはちらりと皆の顔を見た後、nakamuの背中に腕を回し目を閉じて小さな嗚咽を漏らし、肩を微少に震えさせながら彼の体に擦り寄った。
ソル「、、、、、、ぅん、、」
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らっだぁ「ねぇねぇソルくん。結局さっきは何が怖かったの?過去に何があったの?」
金豚きょー「ちょっ、おい!らっだぁ!!」
コンタミ「らだおくん!!やめなよ!!」
らっだぁ「だってぇ、、、、」
ソル「、、、」
nakamu「ソルくん大丈夫。聞かなくていいよ」
緑色「無視シテ。ソルくん」
ゾム「殺すぞらっだぁ」
ソル「、、、俺は、、、昔は、兵器やってん。」
nakamu「ぇ、、」
ソル「、、多分、皆が思ってるのと一緒やと思う。殺戮兵器や。呼び名は、、、No.501」
グルッペン「!!聞いたことがあるな。」
トントン「ほんまかぐるさん」
グルッペン「あぁ、10年前、世界を混沌に陥れた世界最強の兵器、No.501。確か、、bee国の出だったか、、、ある日突如制御不能となりbee国から近辺5カ国を小一時間で生きとし生けるもの全て滅ぼした。が、建物だけは一切損傷なく不自然な壊滅だったという情報を聞いたことがある。だが、、殺戮兵器と聞いたからロボットだとばかり思っていたが、、幼き人間だったとは、、、、ゾム先生は知らなかったのか?」
ゾム「、、、No.501。あったことは無かったけど、あっち界隈はで伝説になってた。まさか、、それがソルだったとは思わなかったけど、、」
ソル「、、、、、」
nakamu「ソルくん、、大丈夫だよ。怖くない。怖くないよ。」
ゾム「でも確か、、俺の調べた情報だと、、No.501は当時5歳だったと思うんやけど、、」
ソル「、、せやね。俺は今15才や。」
ゾム「えっ、、」
ソル「そして俺は、、とある研究施設で人体実験を受けていた。毎日何千種類の毒を体内に投与され、壁でも床でも触れば電気が流れる部屋に数日閉じ込められたり、水に沈められたりした。一般人なら動けるか動けないかの瀬戸際程の怪我を負わされた状態で日に日に強くなる獣と戦わせられたり、怪我の治療と称して塩分濃度の高い塩水をかけられたりも全然毎日やったよ。怪我を更に負うことで治りを早くするだとか意味不明な理論で瀕死の状態で更に切り刻まれたりもざらにあったよ。でも幸い俺はあそこでは1番の成功作だった。だから国の情報、自分のあるべき姿はよく聞いていた。だから国のことについては理解していた。だけど、逃げようとは思えなかったんだ。」
nakamu「、、、どうして、?」
ソル「、、、俺にはな、大事な人がおったんや。」
緑色「、、、大事な、、、人、、?」
ソル「、、気が付いたら同じ研究施設におって、俺より年上やったけど、俺より細くて、でも殺傷の実力はあった。その代わり目が死んどる子やった。でも、同じ部屋になって、月日が経つ事に徐々に話すようになって、、ある日、約束したんや。今を耐えて、耐え抜いて、いつか一緒に出ようなって。」
ゾム「、、、その子は、今、、どこに居るん、、?」
ソル「、、、死んだ。」
我々だ「!!」
運営「!!」
ワイテルズ「!?」
日常組「、、、」
ソル「、、、、過酷な実験に、、体が耐えきらんかったんやろ。逆に、あの時まで耐えれた方が凄かったと思うで。、、、俺たちは、別の部屋で実験を受けて、同じ部屋で休むんやけど、その日は、いくら待てどもあの子は帰ってこんかったんや。次の日に、研究員に聞いたら『No.19902?あぁ、死んだぞ?』という淡々とした話し方で、人の死をさも何も気にしていないかのような発言で、俺は何かがプツリと切れる音がしたんや。」
ソル「そして俺は憎しみから研究施設を潰した。でも、怒りが収まることはなくて、国を潰した。耳をつんざく悲鳴、嘆き声が響く国の中で、血濡れた俺を見た瞬間に絶望に顔を歪め、涙を流しながら何故か許しを乞う民達。俺は一瞬だけ、生かそうかと思った。でも、、、、殺した。『殺戮兵器のくせに、、ただのロボットのくせに、、人間様を殺そうとするだなんて、、』という言葉が聞こえて、、こいつらも、結局は人間扱いしないのかって、思って、、それから、全員を、、視界に入った全員を、俺は皆殺しにした。もちろん、国の幹部、総統、一般兵も、全員亡き者にした。でも、それでも怒りは収まらなかった。人を人として扱わなかった国なんて、要らないと思った、だから、国の重要機関から奪った情報を持って、研究施設に手を貸していた周囲の国をしらみ潰しに消して行った。全てが終わる頃には、俺の体は真っ赤に染まっていた。元の肌の色が見えないくらい、俺は真っ赤だった。終わった頃には、辺り一面血の海で、生臭い匂いが充満していて吐きそうだった。だから死体や血肉は全部、俺の持ってたホールに落とした。でも、それでも、、俺の怒りは消えなかった。、、だから、俺も死のうかと思っていた。でも、何故かまだ死んだら行けないと、思った。だから生きた。国を作って、人扱いされずに国から追われた哀れな民を守ろうと思った。少しばかりの、罪滅ぼしやろか。よく分からんわ。」
ゾム「、、、ソル、、、」
緑色「ソルクン、、」
nakamu「、、、っ、、ごめんね、、聞いちゃってごめんっ、、、、」
ソル「、、かまへんよ。別に、話して損する内容でもないし。お前らはわからんけど。」
トントン「、、ショッピくん?どうしたんや」
ショッピ「、、ソルさん。」
ソル「、、、?、、どうしたんや?、、ショッピ、、さん?」
ショッピ「No.19902と、言いましたか?」
ソル「、、、、言うたが、、」
ショッピ「お久しぶりです。ビビ。」
ソル「、、、ぇ、、」
トントン「ショッピ!?ど、どういう事や!?」
シャオロン「ショッピ、、?」
鬱大先生「ぴーくん?」
ソル「、、その、呼び方、、」
ショッピ「、、髪色、、変えられたんですね。」
ソル「、、、あ、あぁ、、実験の、、影響でな。」
ショッピ「ですが、、紫の瞳は、、何処へ?」
ソル「あぁ、カラーコンタクトで隠してんねん。、、、ほら、」
ショッピ「、、、良かった、、変えたわけではなかったんですね。」
ソル「ぴぴは、どうしたんや?水色の瞳は、、」
ショッピ「俺も、カラーコンタクトで。」
ソル「、、なるほどなぁ、、というか、、生きててんな、、」
ショッピ「勿論です。」
ソル「、、、、、あは、、良かったぁ、、」
コネシマ「どっ、、どういう状況やねん!!!!せ、説明せんかい!!!ショッピぃ!!!」
ショッピ「うるさいっすよ。部長。」
ショッピ「、、んんッ、、改めまして、研究用被検体番号No.19902。旧名、ぴぴと申します。旧名をビビ、現名をソルさん、の元相方です。ビビとは研究施設の部屋割りで同室になり、そこから二対での研究対象となりました。ビビと共に逃げるつもりでしたが、訳あって1人で逃げることとなってしまい、結果あの悲惨な結果を招いてしまいました。」
ゾム「、、色々聞きたいことはあるが、二対ってどういうことや。」
ショッピ「、、、1から話せば長くなるので、手短に言うとビビと俺を使って実験をしたということです。代表的なのは、、そうですね、眼球を取り替えても視力はあるのか。交換したもの同士で視覚共有は出来るのか。という感じですかね。」
コネシマ「、、、結果は」
ショッピ「視力だけ。とは言っても完璧な訳でもありませんけれど。多分ビビもそうだと思います。取り替えた眼球の方が、視力が弱いんです。」
ソル「、、せやな。ぴぴもやったんや。」
鬱大先生「え、ビビ、ぴぴって呼び方可愛すぎなん」
トントン「黙っとけお前はっ」
鬱大先生「ああん、トンち酷いん」
トントン「汚なっ」
鬱大先生「なんですって!?」
コネシマ「、、それで、他にはなんかされたんか?」
ショッピ「そうですね、、、ビビ、」
ソル「、、俺は別に話してもかまへんで。」
ショッピ「体内の臓器を取り替えたり、脳を取り替えたり、手足とかもありましたね。」
コネシマ「!?ど、、は?」
シャオロン「、、じゃあ、今ソルに付いとる四肢はショッピのやったって事?」
ショッピ「いいえ?どうやってもサイズが合わなかったようで付け替え直されました。臓器もです。」
金豚きょー「え、えげつねぇ、、」
ショッピ「まぁしかないですよ。そういう実験施設でしたから。ねぇ?ビビ」
ソル「、、せやね。アイツらの目的は最強の殺戮兵器を作ること。その為には手段も厭わんような奴らやった。だからこそ、非人道的な事が出来たんやろうな。楽しそうやったもん。明日はこれをするか、、とか笑顔で言うてたしな。」
ショッピ「俺達の体が取り替えられた時も、さすがに神経くっつくのはまだか〜、とか言ってましたよね」
ソル「あぁ、言ってたな!あとあれあれ、覚えとるかな、俺がぴぴの前で血を吐き出した時『さすがに術直後に動かすのはダメだったかぁ〜、、いくら最高傑作でも回復する時間は必要なんだなぁ』ってやつ!」
ショッピ「あぁ!言ってました言ってました!めちゃくちゃイライラしたの覚えてます!治療をしようともしないで笑ってる姿がすごく憎たらしかったんですよね、、」
ソル「やっぱそう思ってたやんな!ぴぴ凄い顔してたもん!」
nakamu「、、、あれ、、僕の、、認識が可笑しいのかな、、?」
らっだぁ「会話の内容と表情が全く合ってないよねぇ」
金豚きょー「いやお前も変わらんやろ。怪我したくせにニコニコしやがって。」
らっだぁ「え〜?してたっけぇ?」
金豚きょー「おまっ、、深夜に血だらけで帰ってきたくせにニコニコしてたから俺がどれだけビビったことか!」
らっだぁ「あははっごめんってばどぉ」
nakamu「あれ、、?僕の認識が可笑しいのかな、、?」
ソル「いやぁやっぱ懐かしいな!」
ショッピ「ふふっほんとに。」
ソル「、、、、生きててよかった」
ショッピ「、、、俺もです。ソルさん」
ソル「、、、、『ソルさん』か。」
ショッピ「、、え?」
ソル「ぴぴは、過去のしがらみから抜け出したんやな。それなら、、俺も、はよ抜け出さなあかんなぁ、、、、、。」
ショッピ「、、ぁ、、ビビ、、」
ソル「、、、、よし!『ショッピ』!俺とまたいつか遊ぼうぜ!」
ショッピ「、、、、、はい!もちろん」
ゾム「なんで、、、、なんで、、ショッピなん、、、」
ーーー小さく漏らしたその声は、誰の耳に届くことも無かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーある朝の出来事。
ソル「うあ〜、、よし!仕事も片付いたし、久々に運動しようかなぁ、、」