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いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

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いたずらの合図 【hoola×hyehehe】

15 - 番外編 修学旅行 後半 : 夜の恋バナ、お土産

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2025年07月12日

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夜、晩ごはんを食べたあと、旅館の大浴場でさっぱりした4人は、浴衣に着替えてまったりタイムに突入。


畳の上にはお茶とお菓子。

そして、ふとんの上では……


「くらえ〜〜!!枕の舞ッ!!」


「お返しだァ!!」


「ああぁぁっ、ffidyll!こいつら暴れてるから、避難っっっ!!」


「うん、これ、もはや戦争だね」


ふわっと宙を舞う枕たち。ふとんはすでに一部めくれ、bowgartは頭を抱えながらも笑っている。



そして枕投げが一段落ついた頃、部屋の照明がふんわり暗くなる。


「……なあ、お前ら、恋バナでもするか?」


hyeheheがぽつりと言って、全員が一瞬黙る。


「おっ……意外とロマンチスト?」


「そっちが言う〜?じゃあじゃあ、最初に好きなタイプ聞こっか!」


hoolaがそう言ってみんなを見回すと、ffidyllが「ふむ」と顎に手を当てて考える。


「僕は…そうだな、いつも自然体でいてくれる人かな。落ち着く感じの人。あと、落ちてる小銭を一緒に見つけてくれる人だと尚よし」


「ハードルたけぇな!!」


「じゃあbowgartは?」


「…べ、別に答える義務ないし。でも……真面目すぎなくて、でも清潔感があって、音楽の趣味が合う子。…とか?」


「わ〜!弦楽器系好きな子じゃないとダメじゃ〜ん!hyeheheは?どーなの?」


「俺?……そーだな。ちょっとウザいけど、ほっとけないやつ?」


hyeheheは、ちらっと横目でhoolaを見る。

hoolaは一瞬、目を丸くして──


「ちょ、なに?なにその目〜!まさかあたしのこと〜!?」


「言ってねーし。勝手に照れてんじゃねーよ」


「うぅ〜〜、いちいちムカつく〜!///」


その場は爆笑に包まれたけど、bowgartはそっとそっぽを向いて、ぼそっとつぶやいた。


「……ふたりとも、いいな」



翌日。最終日はお土産タイム。


「このまんじゅうセット、先生にあげよっかな〜。あと、cherubbleにはクッション、pompomには髪飾り、roobaにはリップ……」


「…多くね?」


「うるさ〜いっ、友達多いのはあたしの才能だもーん!」


ffidyllは何かを買うたびにお釣りの下をさらりとチェックし、小銭を見つけては得意げにポケットにしまっていた。


bowgartはガイドブックと、おしゃれな紙の栞を購入。

「こういうの、落ち着くんだよね」って笑った顔がちょっとだけ子供っぽくて、hoolaは内心、可愛いな〜と思った。





帰り道のバス。夕暮れのオレンジ色が車内に差し込み、生徒たちは疲れ果てて、あちこちで眠っていた。


hoolaは、自分の荷物をぎゅっと抱いて眠りかけていたが──


「おい、寄っかかんなよ」


隣にいたhyeheheが、ぼそっと言った。

そして、hoolaの肩にそっと頭を乗せた。


「……あー……。やっぱ、修学旅行、わりーもんじゃなかったな」


「……うん……また、行きたいね」


「つぎは…2人だけで」


「……んふふ、じゃあデート旅行だね、決定〜……」


ふたりはそのまま、寄り添いながら眠りに落ちていく。

夢の中でも、ずっと一緒にいられるように。


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