TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する


「はよ」

「、おお、久しぶり萩原」

熱心に机に向かってペンを動かしていると後ろから萩原が来て前の席に座った。

「何やってんの」

「提出のってこれだろ、早くやんないと、、しかもあの先生、、」

教室に来る途中、先生に休んでいた分のプリントを渡された。

「ああ、俺らもう出したから」

「じゃあすぐ出さないとじゃんかよ、、1限目、、」

あの先生いつも授業開始10分前に来るから早く仕上げないといけない。




「はいおはよう、人少ないなー年明けだからか?」

先生が教室に入ってきた。

「できた!!!」

私はすぐさま先生のところにプリントを持って行った。


「先生すいません遅れました」

「ん?」

「あ、この前休んでて提出できなくて」

「提出なんかないぞ」

「え?」

萩原の方を向くと目が合った。しかしすぐ逸らされた。


「え、どういうこと萩原」

「どうした」

「来ないと提出プリント溜まるって言ってたじゃんかよ」

「ああ、あれ嘘」

「うそ?え、えじゃあこれ提出は?」

「ない」


私は萩原の席に手をついて全体重をかけるかのように崩れた。

「おい、、、じゃあなんだよさっきの努力、、、」

こんなに提出物急いだことないぞ。

「せっかく急いで解いたのに、、」


「っ」


え?


、、、いま、、



「萩原くん凌ちゃんおはよー電車乗り遅れちゃっ、、た、、」


「、、、笑った、、?」


今、見たことない顔だった。一瞬だけど、笑った。


「笑ってねえよ」

「いや笑ったって絶対」

「笑ってねえつってんだろ」

「萩原も笑うんだ、、」

「だから笑ってねえって」



どうしよう。



とんでもなく嬉しい。

loading

この作品はいかがでしたか?

36

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚