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月翳
114
月翳
31
5ihun@nrkr厨
13
四月二日
**
昨日のあらすじをまとめてみよう。
いつも通り事務所に行ったら北神に告白された。以上。
…………は?
いやいやいやいや、なんでだよ!?
―とりあえず今日は休日だから…別にそんなことを考えなくてもいいか。
ピーンポーン…
……。
「はい?」
「僕だ。」
「お帰り下さい」
「何故だ」
扉の向こうにはアイツが立っていた。
休日、なのに押しかけてきてるんじゃなーーいッ!!
「入れればいいんでしょう。別にたいしたもてなしはできないんですけど」
「それでもかまわない。”好きな人”といれればいいからな」
理解したように目を伏せる。
「……。あの、変な事しませんよね?」
「しない」
「あんただったらしそうだから言ってんですよ。」
ここにいたら冷える。
だから入れるだけだ。
「どうぞ」
**
「きれいだな。…部屋が」
「はっ?当たり前じゃないですか」
綺麗って自分の事じゃないのに。
何かに探られたような音が心臓からする。
本棚の本を手に取る。
「ていうかあんまり触るんじゃないですよ」
振り返らずに。
取り繕うように。
せめて、いつも通りで。
「すまないな。つい気になってしまったものだから」
そんな風に言うなんて。
知らなかった。いや、知りもしなかった。
コイツの事だから、と。でも、やはり知ることは大切だ。
そういえば、なんでコイツは私を好きって言ったんだ?
「あの、なんで、私が好きなんですか」
「なぜ?それは…、…分からない」
は?
好きじゃないかもわからないのに好きって言ったのか?
馬鹿か?
いや、こいつは天才だが恋愛に対する頭は悪いらしい。
「好きじゃないなら言うな」
「僕は多分君の事が好きだと思うから言っただけだ」
「うわ、多分とか思うってなんですかはっきりしなさいよ」
「……。表現の仕方が間違っていたと本当に思う。勘違いさせて悪かったな、西海」
…。
そう、突き放すような声に、一瞬心臓をナマの手でつかまれたような気分になった。
(は…、?なんだ、これ)
「…。本当ですよ」
なぜかそういうのに精一杯で、意味も分からないのに苦しくて、
…その痛みを、嫌だと、心の底から消し去りたいと思ってしまう自分がいる。
(苦しいなんて、言えるわけないだろ…こいつなんかに。)
コメント
1件
あー、じれったいっすねこれ!!笑 北神の「多分」とか「思う」とか、恋愛脳が足りなさすぎて逆にウケるw でも西海が「苦しいなんて言えるわけない」って自覚し始めてるとこ、これからどうなるんだろ…ってなるわ。天才なのに恋愛だけ♡♡♡なの、刺さる人には刺さりそう。続き気になる🔥