※愚作 自己満足です
テスト前日。晴明、朱雀、道満、白虎、青龍、玄武のいつものメンツで勉強中、
一人、朱雀は退屈そうに頬杖をついていた。
「っ!!P点!それ以上動いてくれるな!」
「えぇっと…一体鑑真さんは何しに日本に来たんでしょう…」
「鑑真は日本の互いに頼まれて、仏教の戒律を教えるために来たんだ」
「3塩基対で1つのアミノ酸で…3.0×10^6÷3…は……1.0×10^6アミノか」
白虎や青龍は毎度のことながら赤点回避に必死。
玄武は二人を教えにまわっていて、あっちゃんは一人晴明に負けじとガチ勉強。
「朱雀、随分と余裕のようだね 」
「ん?うーん。なーんか集中できなくて、 」
「そう」
「……」
晴明は目を細め、何かいい事を思いついた
というように口に弧を描く。
「……ん?」
その瞬間、
晴明中尾が近づき、朱雀の口にそっと短いキスをした。
「!?!!」
(へ?///はっ!?///ちょっ、ちょっと!
晴明君!?どういうこと!?//なんでっ?//)
動揺した体を机ぶつけてしまい、教科書の束を流れさせた。
「おい。お前ら何やってんだよ」
「……っ/// 、何もしてなっ// 」
「朱雀暇そうだったから、ちょっかい出したら、足が痺れちゃったみたいなんだ」
「ったく、静かにやれよ」とあっちゃんからお叱りを受けると同時に「水分飲んどけ」と気遣われ、
バレてないなと、顔から火が出るような恥ずかしさを、水を飲んで覚ます。
(本当に何でしたんだよ!?//晴明!!)
周りの気遣いもそうだけど、ほんとに恥ずかしい!!
と思っていると、晴明が意地悪そうに口を開く。
「どう?少しは集中できるようになった?」
「全然!!ますます集中できないんだけど!っていうか! なんでっ……っ!/// 」
思い出すと、ますますここに居づらい。
というか、晴明君はなんでこんなことして飄々としてられるんだよ。
「もう、無理…..。ちょっとコンビニ行ってくる……」
「僕も行く」
「えっ//、なんで?///」
「気分転換だよ」
(絶対嘘だ……)
コンビニに行く道すがら、僕は意を決して晴明に問いかけた。
「…ねえ、晴明君。
…さっきの、なんでキスしたの?」
うん?と晴明が財布片手に口元に手を当てると、「どっかで耳にした話なんだけど」
「勉強に集中できない時は、一回頭を切り替えるといいそうなんだ」
「そういうのは適度な休憩とかじゃないの……?」
確かに頭は切り替わったけどさ…
「だって朱雀、明日テストなのに全然勉強しないんだもの」
「僕は別に赤点取ってもいいもん」
「白虎や青龍に悪い影響だ、って言ってるんだよ」
むぅ、と口を尖らせ 「でもなー、したく無いもんは、したく無いし……」
ハッと、僕はとっさに晴明の手を握った。
「……。じゃあさ、
ちゃんと勉強して、
晴明君よりいい点とったらさ、」
「うん?」
「ご褒美もらっていい?」
「「………」」
二人の中に沈黙が流れる。
…いったぞ!!僕!やったぞ!
今までにない以上、僕の心臓が、最上級ドキドキLv.100なんだけど!? なんだか今なら重力に逆らって、宇宙まで飛んでいけそう!?
なんて、収拾見込みのない混乱を後から徐々に招いている僕に、
晴明はどことなく嬉しそうに
「….。僕よりいい点とったらね。考えてあげる。」
「!!!!」
興奮した脳が指令を受けて
腎臓の上にある副腎髄質から分泌された僕のアドレナリンは、
テストの終日まで働き続け、
後日、僕を38度の熱で狂わせた。
「ふふ、こんなに真っ赤になって。
そんなに僕のご褒美を心待ちにしてたのかい?」
「……うつるよ、晴明君 」
せっかく、徹夜で勉強して晴明君抜かして1位だったのに……
というか、今僕の顔が赤いのは、熱のせいだから!?
「君の風邪は自律神経の乱れによるものだから感染しないよ」
「……」
「安心しなよ。ご褒美はまた今度。
……今は恋人として、君のそばにいるから。
だから、安心して ゆっくり寝て、
また 一緒に学校行こ」
晴明は子供をあやすように、僕の頭を何度も撫でた。
僕はゆっくりと夢の中に落ちていった。
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