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お久しぶりです!きどりみんとです!

本当にお久しぶりです…。

いや、小説書いてはいるんですけど、なかなかペースが遅くて…。すみません。

えー、今回なんですけど

初の、からピチの小説となっております!

なかなかクオリティは高くないかと思いますが、まぁご了承ください。

で、この小説は、ネッ友とのコラボ?というか、まぁそんな感じの小説で、そのネッ友の子と今回の小説の設定を同じにしております!

ネッ友の小説と同じ設定は、


・1人ずつ死んでいくミステリー系

・場所は学校

・黒幕

・推しカプのキスシーンを入れる


です!それ以外は違うのでその子との違いを楽しんで見てください!

画像

この子がネッ友です!

是非とも作品をご覧ください!


⚠️注意⚠️(絶対見てね!!!)

・からピチのメンバーが〇にます。

・たっつんの関西弁は変換のツールを使っているので、もしかしたら間違ってしまうかもしれません。

・キャラが解釈違い、または崩壊してしまうかもしれません。

🔴じゃぱたつ地雷は絶対に読まないでください!

がっつりBL要素は無いです、多分。

・結構設定ガバガバかもしれません…。

・るなさんは居ます。



あ、ちなみに今回の主人公はたっつんです。

それでは、どうぞ

画像



題名「夏に消えた桃」


ピピピピ ピピピピ ピピピピ…

「…….んー。」



ピピピピ ピピピピ ピピピピ…


「…あぁっもぉ!わかったわかった!」

ガシャッ

俺は、勢いよく振りかぶって目覚まし時計を止めた。

重い体を起こして、腕を天井に向かってぐーっと引っ張って、欠伸をする。カーテンからは、日光が隙間から漏れ出ている。

目覚まし時計の時刻は7時丁度。今日はいつもより早く起きられた。なんてったって…

「今日が終わったら夏休みや…!」

そう、夏休みが控えているからだ。

カーテンを開けて日光を浴びる。

なんと輝かしい日なんだ。

いつもは面倒な学校も、今日は気が楽だ。

俺はベッドから起き上がり、かけてあった制服を着た。姿見を見ながらネクタイをつけて、整える。

…あ、眼帯眼帯。

眼帯をつけて、改めて姿見を見る。

よし、完璧や!

俺は寝室を出て、軽い足取りでリビングへ向かった。


「おはよー…って、誰もおらへんけど…。」

そんな独り言を呟きながら、リビングの椅子に腰掛けて、机に置いた昨日買ったコンビニの菓子パンを頬張る。


高校に入ってから一人暮らしを始めたから、家には俺1人だけ。

あ、そうそう。俺は高校2年生。からピチのみんなも同じ高校に入った。奇跡的にからピチのメンバー全員が同じクラスで、そこはめっちゃ嬉しい。

最初は自炊とかしてたけど、2年も経つとめんどくなってくる。最近はコンビニ頼りだ。



テレビ《今日の天気は、全国的によく晴れるでしょう!お洗濯はもちろん、ピクニックや、プールなんかも今日が絶好な日だと思いますー!》


学校が終わるにぴったりな天気だ。午後は誰かと遊んでもええな。



「よし、そろそろ行くかぁ。」

他の支度を済ませていたら、気づけば登校の時間になっていた。

忘れ物がないか、スクールバッグの中をチェックしてから玄関に向かう。ま、今日は持ち物そないに無いけど!

靴を履いて、バッグから家の鍵を取り出す。

「行ってきまーす!!!」

誰もいない家に向かってでかい声でそう言った。

家の鍵をして、学校へと歩み出した。






この時はまだ知らなかった。

あんな地獄が始まることを。






ギラギラと、日光が俺の体を焼いている。

蝉は地獄のような暑さの中、必死こいて鳴いている。


高校はまぁまぁ近くで、いつも歩いて学校へ向かう。夏は暑くて、学校に着いている頃にはヘトヘトだ。

え?1人で登校してるかって?

いや、そろそろ…..


???「だーれだ!!!!!」

あまりに大きな声が、鼓膜に反響する。

目を手で覆われ、視界が突然暗くなった。

いきなりこんな事をされたら普通は驚くだろうが、俺は驚かない。なぜならば…


「…じゃーぱーぱー。…もう、…これ!何回目やねん!ええ加減飽きたわ!!!」

このやり取りを死ぬほど繰り返しているからだ。

じゃぱぱは、くすくすと笑って肩を組んできた。

じゃぱぱ「おはよーたっつん!よく俺だってわかったね!」

「いや、バレバレや!せめて声変えるとかしぃや!!」

じゃぱぱ「あ確かに!!!次からそうしよ!」

「いやもう意味無いわ!」

こんな風にくだらん会話をしながらいつもじゃぱぱと登校している。

学校は面倒だけど、こういうくだらん会話は結構楽しかったりする。


しばらくじゃぱぱと会話しながら歩いていると、いつの間にか学校に着いていた。

「あー、学校着いてしもた…。」

気が軽いとは言ったものの、学校はやっぱり面倒だ。俺は憂鬱な気分があからさまに顔に出た。

じゃぱぱも俺と同じように憂鬱な表情をした。

じゃぱぱ「まじだりぃ〜。…まぁでも?今日終われば?夏休みだし?まー、…今日ぐらいは頑張ろ!」

じゃぱぱは気分を切り替えてニシシと笑った。

「そやな…今日半日やし、頑張るかぁ!」

俺も切り替えて頷いた。

そんな会話をしていた時だった。


???「いい心掛けですねぇ2人とも。」

後ろから突然声をかけられた。

俺らは驚いて、体がビクッ!と跳ね上がった。

「うわああっ!?誰やぁ!?」

じゃぱぱ「びっくりしたぁ!…って、なんだ。

なお兄か!おはよぉなお兄」

なおきり「おはようございます。いやー、朝なのに暑いですねぇ。」

なお兄は片手にジョウロを持っていて、少し汗をかいていた。

「庭園委員の仕事か?わざわざ朝から大変やなぁ。」

なおきり「いや、丁度終わったところです。ちゃんとお水あげないと枯れちゃうんでね。綺麗に咲いてもらうために!」

なお兄は太陽のようにキラキラとした明るい笑顔でそう答えた。

じゃぱぱ「さすがお花オタク」

なおきり「いや、オタクではないです。」

「それは否定するんや…。ま、お疲れ様。一緒に教室行くか?」

なおきり「いや、僕はジョウロを片付けてくるんで。先行っててください!」

じゃぱぱ「OK、じゃあまた後でねー」

なおきり「はい!また後でー!」

そう言うとなお兄はジョウロを持って颯爽と走り去っていった。


じゃぱぱ「うし、じゃあ行くかぁ。」

「ういー。」

俺らは靴箱へと歩き出した。




なんやかんやで教室にたどり着いて、 じゃぱぱが教室のドアを開けた。


じゃぱぱ「おはよーございまーす。」

「はよざいまーす。」

教室に入ると、1番近くの席で女子組が戯れていた。


のあ「えとさん今日の朝ごはん何食べました?」

えと「今日は確かトーストにジャム塗ったやつだったかな。いちごジャム!」

るな「え〜めっちゃ美味しそう!」

のあ「るなさんは今日の朝ごはん何食べたんですか?」

るな「えーっとー、…..あれ、?」

えと「忘れちゃった?」

るな「忘れちゃいました!」

のあ「ありゃりゃ…..あ、じゃぱぱさんにたっつんさん。おはようございます。」

のあさんが1番最初に俺らの存在に気がついて挨拶をしてくれた。

えと「あ、おはー。」

るな「おはようございます!」

それに続いて2人も挨拶をした。

じゃぱぱ「おはよー。ちなみに俺はTKG食べたよ。」

「俺菓子パーン!」

俺らがそう言うと、のあさんは嫌そうな顔をした。

のあ「え、聞いてたんですか?」

えと「うわ、!女子の会話勝手に聞くとか変態じゃん。」

えとさんも同じく嫌そうな顔をした。

るな「さいてー!」

多分、るなは同調するのを楽しんでるだけだろう。

じゃぱぱ「え!?いや、理不尽すぎだろ!!」

「そうやそうや!酷いで!」


そう言うと、えとさんはにっこりしながらスタスタと俺らの方に向かって歩いてきた。

そうして目の前で立ち止まると、俺らの肩に手を置いた。

えと「なんか、言った?」


その言葉には、とてつもない圧を感じた。

肩に置いた手は、メリメリ…と力が入っていく。

「痛い痛い痛い痛い痛い!!」

じゃぱぱ「死ぬ!死んでまう!!!」

えと「なんか、言った?」

俺ら「なんでもないです!!!!!!!!」


本能が死ぬぞと訴えかけてきたような気がした。

えとさんは、肩から手を外して、もといた席に戻った。

えと「そっかー。じゃ、変態はお呼びじゃないから、帰った帰った!」

えとさんは、しっし!と言わんばかりに手を振り払った。

のあ「女子会は女子だけですよ!どっか行ってください!」

るな「さよなら〜。」


そう言われて、教室の反対側の方に追いやられた。




「あ痛ててて…ほんま酷い目にあったで。」

じゃぱぱ「それな…。まじで女子怖ぇ。」


そんな会話をしていたら、後ろから声が聞こえてきた。


???「ここで…!高速スピンアタック!!」

???「何っ!?そんな技あり!?」

???「それ成功するの…って、あ、」

???「あ、やべ!変なとこ飛んで行った!」


ドッ!


「いって!!!何や!?えとさんの怨念か!?」

突然、結構な勢いで消しゴムが俺の背中にぶつかった。

じゃぱぱ「大丈夫!?…これ、誰のだ…?」

じゃぱぱは、落ちた消しゴムを拾って確認する。

それと同時に、後ろからごめんと必死に 言う声が聞こえてきた。


うり「ごめんたっつん!!!!俺の高速スピンアタックが…。」

うりは、手を合わせて謝った。

シヴァ「ちょっとちょっとぉ…。消しゴムが痛いって言ってるよぉ?」

そんなうりをシヴァさんが突っつきながら笑っている。

ヒロ「いや、痛いのは消しゴムじゃなくてたっつんね!大丈夫?」

ヒロさんは、シヴァさんに少しツッコミを入れて俺を気にかけてくれた。

「いや、全然大丈夫やけど…。消しゴムやし…。」

俺が唖然としていると、ヒロさんは申し訳無さそうに眉間にシワを寄せた。

ヒロ「消しバトが白熱しちゃって、本当にごめんね。」

じゃぱぱ「うわ消しバトとか懐かし!小学生がやるやつじゃん!」

シヴァ「意外と今も結構楽しいよ?」

「まええよ!別にこんぐらい。消しバトおもろいしな。せやけど、気ぃつけてな。特にうり。」

うり「反省してます…。」

シヴァ「反省してますん。」

じゃぱぱ「どっちだよ!」



そんな会話をした後、一旦自分の席で支度を済ませる事にした。

席は真ん中らへんの後ろ側で、じゃぱぱが斜め後ろにいる。授業中消しカスぶつけてくんのは正直だるい。けど、話すのは楽しいから…まぁ、嬉しい。

支度を終わらせて、じゃぱぱの席へ行く。

「まだ朝のHRまで結構時間あるな。」

じゃぱぱ「ね。…あ、たっつん。」

「なんや?」

じゃぱぱ「今日半日だし、午後遊ばね?」

「あ、俺も同じこと言おうと思てたわ。他に誰誘う?」

じゃぱぱ「あ、…。じゃあ誰か誘うか。」

気のせいか、少し声のトーンが落ちた気がした。

「さっき話した組は後にして、…あ、もふくんとどぬとゆあんくんのとこ行かん?」

じゃぱぱ「じゃあそうしよっか。あ、ちょうどそこにもふどぬが。」



どぬく「布団が吹っ飛んだー!」

どぬは両手をバンザイして満面の笑みを浮かべている。

もふ「うーん、まー王道だけど寒いから0点。」

もふくんは冷静に何故か点数を付けている。

どぬく「え〜?じゃあー、…もふもふなもふくん!」

どぬはもふくんの頭をポンポンしてまた満面の笑みになる。

もふ「ん〜…100点。」

そしてもふくんは冷静?にまた点数を付けている。

どぬく「やった〜!」


いや、どういう状況やねん。

あと、…

「いやもふくんちょろない?」

もふ「わ!びっくりした…。おはよう。…いや、別にー、ちょろく無いよ?」

どぬく「おはよ〜。もふくんはちょろく無いよ!俺が良いダジャレ言ったから100点なの!」

どぬはプンスカしている。

その言葉を聞いた後、じゃぱぱが少し考えるような仕草をした。

じゃぱぱ「へ〜…。…もふくんの喪服。」

じゃぱぱはなんとも言えないダジャレを言った。

もふ「まぁ、…100点かな。」

うん、やっぱりちょろすぎるわ。

たっつん「おい。」

じゃぱぱ「ぬくぬくどぬく。」

どぬく「100点。」

たっつん「お前もかい!」



もふ「で、要件は?」

じゃぱぱは思い出したかのように喋り出す。

じゃぱぱ「今日、半日で学校終わるじゃん?だから久々にみんなで遊ぼうかなって。流石に今日は忙しくないでしょ?」

もふくんは放課後に塾に行っているらしく、いつも一緒に帰る事が出来ないのだが、今日は話が別だ。

どぬく「どう?もふくん。」

もふ「…うーん。多分、無理だと思う。」

もふくんは少し考えてからそう言った。

じゃぱぱ「まじかぁ。今日も無理かぁ…。」

じゃぱぱはしょんぼりして俯いた。

もふ「…ごめん2人とも。」

もふくんもそれを見て俯いてしまった。

たっつん「まー、しゃーないな!さすが学級委員。 勉強いつもおつかれさん。塾頑張りや!」

俺はそんな雰囲気を切り替えるように明るく振舞った。

あ、そうそう。もふくんはこのクラスの学級委員だ。もう一人はのあさんだ。

まぁ、少し寂しいけどしょうがない。

どぬは、何か考えた様子で喋り出す、

どぬく「もふくん行かないなら俺も行かないかな〜。」

じゃぱぱ「え、どぬも?…そっかぁ…。分かった。また機会があれば遊ぼうな!」

「代わりにどぬも、もふくんみたいに勉強しぃや!」

どぬく「わかった!…あ、たっつん。ちょっとお願いがあって…。」

「ん?なんや?」

どぬく「眩しいからカーテン閉めてきて!」

「パシリかよ!!!!」



じゃぱぱ「いやー2人ともダメだったかぁ…。」

じゃぱぱは、悲しそうにそう呟いた。

俺は背中をぽんぽんとして励ます。

「まぁー、しゃーないな。切り替えてこ。あー、ほら!さっきの消しバト組とか誘いに…」

そう言いかけると、HR5分前のチャイムがなった。

じゃぱぱ「あっ、」

「あ。…次の休み時間やな…。席戻るぞ。」

じゃぱぱ「はーい…。」

俺らは、各自席へと戻って行った。


HRの時間になった。

やのに…..。


クラスメイトA「先生遅いな。いつもなら来てるのに。」

クラスメイトB「遅いね、何だろ?」

クラスメイトC「まぁ、ちょっとした遅刻でしょ。待ってれば来るよ。多分。」


先生が来ない。

何だか嫌な予感がしてきた。

じゃぱぱ「ねぇ、たっつん。」

「ん、なんや?」

じゃぱぱ「ゆあんくん居なくない?」

「え?ゆあんくんは…..ほんまや、おらへんな。」

ゆあんくんの席を見たが、空席だった。そして、なお兄の席も。

「そういえば、なお兄も帰ってきてへんな。」

じゃぱぱ「もしかして…なんか事件が」

そう言いかけて、ドアが開く音がした。

なおきり「ちょっと遅れちゃいましたー…ん?」

ゆあんくん「すいません!!!遅刻しました!!!…あれ?」

2人が同時に教室に入ってきた。

一瞬、シーンと教室が静まり返った。

少し経ったあと、クラスメイトAが口を開いた。

クラスメイトA「おはよう2人とも。先生はまだ来てないよ。」

ゆあんくん「え!?マジで!?じゃあ遅刻バレてないじゃん!ラッキー!!」

ゆあんくんは超絶嬉しそうにしている。

なおきり「ちょっとちょっとゆあんくん。…んー、…まぁ、先生が来てないのが悪いか。ラッキー☆」

なお兄もそれに乗っかった。

えと「うわー、良くないなぁ。」

えとさんは2人をからかうようにそう言った。

ゆあんくん「いや、先生が悪いから!」

ゆあんくんはイタズラな笑みを浮かべた。

なおきり「まぁまぁ今回は、ね!勘弁してくださいよぉ。」

2人とも支度を終わらせて、2人は各自席に着いた。

もふ「これで全員来たかな?」

もふくんはメガネの位置を片手でカチっと直しながらそう言った。

ヒロ「まぁ先生を除いてだけど…。HRの時間から今10分ぐらい経ってる。」

うり「先生が遅刻とか、…来たらいじってやろ!」

ヒロ「こら。」

ヒロくんは、うりにむかって少し睨みつけた。

のあ「うーん…にしても、遅すぎる気がします…。私が先生呼びに行きましょうか?」

どぬく「んー、待ってれば来ると思うなぁ。もしかしたら、忘れ物とか取りに帰ってるのかも。」

のあさんは少し悩んで、それもそうですねと納得した。

えと「なおゆあは先生見てないの?」

ゆあんくん「えー、多分いなかった気がする。焦ってたからあんま見てないけど。」

なおきり「いませんでしたね。と言うか、廊下に誰もいなかったような。」

クラス中がうーんと唸る。

しばらくして、シヴァさんがバッと立ち上がった。

シヴァ「そんな事考えても意味無ーし!暇だから、さっきの消しバトの続きやろーぜー!」

そう言って、ヒロくんの机に向かった。

ヒロ「ちょ、だめだよ。先生来たら怒られちゃうし…。」

ヒロくんは周りをキョロキョロと見回すが、うりもヒロくんの所へ行き始めて、諦めたようだった。

シヴァさんを皮切りに、友達の所へ移動する人や友達と話す人が増えて、教室中はだんだんと賑やかになってきた。

そして、気がつけばHRの時間から25分が経った。


じゃぱぱ「いや、さすがに遅いにも程があるでしょ。」

じゃぱぱは時計を何度も確認している。

「それな?もう授業始まってまうで。」

他のクラスメイトも、さすがに遅いことに違和感を覚えていた。

のあ「やっぱり私、呼んできます!それか、他の先生を…」

そう言いかけた瞬間だった。

突然、放送のチャイムが、ピーンポーンパーンポーン、と流れた。

クラスメイトB「っ何?」


???『…全校生徒に連絡。至急、体育館へ集まれ。全校生徒に連絡。至急、体育館へ集まれ。』


ピーンポーンパーンポーン…。


るな「な、なんですか今の放送…。」

どぬく「というか、今の誰?知ってる先生じゃなかったけど。」

なおきり「集まれって、言葉遣いが荒いですね。何だか命令みたいな、」

クラスメイトC「こわ。何だよ。」

クラスはがやがやとしている。こんな状況、みんな初めてで混乱している。

もふ「みんな!ちょっと静かに!」

クラスメイトは、シーンと静まり返った。

もふ「よく分からない状況だけど、冷静になろう。みんな、廊下に並んで。シューズ持って!」

「え、体育館行くん?誰かも分からへんやつが招集かけとんのやろ?危なない? 」

じゃぱぱ「うん、俺も思った。」

もふくんは少し俯いてから、話し始める。

もふ「でも、行かないと何されるか分からないし。大人しく従った方がいいと思う。」

「…確かにな。頼りになるわ。ありがとうもふくん。」

もふ「…っいや、別に…。とにかく急ごう。」

俺たちは、招集がかかった体育館へ急いで向かった。


体育館の扉が開けられると、この学校の全校生徒がぎゅうぎゅうに詰まっていた。

並んできたのはうちのクラスだけらしく、がやがやと不規則に生徒が立っている。

並んでいたうちのクラスメイトが、ほかのクラスの友達の所へ向かい、次第に並んだ意味は無くなった。

気を抜いたらドミノ倒しみたいになりそうなくらい、人と人との距離が近い。

俺は何とか人をかき分けてじゃぱぱの所にたどり着いた。

「…ッ、じゃぱぱ!もうちょい広い所、移動しよか。」

俺は人の波に飲まれながらじゃぱぱに伝わるようにそう言った。

じゃぱぱ「うんッ、…あ、ッあそこ!の、体育館倉庫とかッ。」

じゃぱぱは背が高いので、周りを見渡してスペースがある所をすぐに見つけることができたようで、指を指して方向を示してくれた。

「ええなッ。ほな、いこか。…ッあ!じゃぱっ、!」

人の波に押され、じゃぱぱが見えなくなる。

無我夢中に手を伸ばすと、ガシッとそれを掴まれて、グッと引き寄せられた。

気がつくと、俺はじゃぱぱの胸元に顔を埋めていた。

「…ッ!ご、ごめんじゃぱぱ、」

俺が咄嗟に離れようとすると、じゃぱぱは肩を組んできた。

じゃぱぱ「大丈夫。…たっつん、俺から離れないでね。」

「ッ!?…お、おう、?」

なんや、なんか変な感じが…。

いや、気のせいや。気のせい。

俺はじゃぱぱにしがみつくように、体育館倉庫へ向かった。


体育館倉庫にたどり着いた。

奇跡的に体育館倉庫に鍵はかかっておらず、入る事ができた。

俺らは入ったあと、すぐに扉を閉めて、跳び箱を置いて外から開けられないようにした。

窓から陽の光が差し込んでいて、倉庫の中は明るかった。

「…ッはー!…人口密度高すぎやろ…。」

俺は、解放感から積み重なっているマットの上に倒れ込んだ。

じゃぱぱ「それなッー!…体育館倉庫、だれもいないね。」

じゃぱぱは俺の隣に座った。

辺りを見渡すと、人影ひとつ無い。誰も体育館倉庫に行こうと思わなかったようだ。

「ほんまや!俺ら天才やな!!!」

じゃぱぱの顔を見あげると、じゃぱぱは照れるように笑った。

「…うん。…うし、ちょっくら外の様子みるか。」

「ん、せやな。」

体育館倉庫はドアにあみあみの隙間があったので、そこから外を見ることができた。

じゃぱぱは隙間からステージの方を覗き込む。

その瞬間、じゃぱぱは驚いた顔をして、一歩、二歩と後ずさりした。

「じゃぱぱ、!?ど、どないした?」

じゃぱぱ「ね、ねぇ…たつや…。あッ、あれ、…」

じゃぱぱはステージの方を向きながら、小刻みに震えている。俺の事をあだ名で呼ぶ余裕すら無いくらいに怖がっているようだ。

「な、なんッ…!?」

隙間から覗き込んだ先に見えたのは、

うちの学校の教師が、ステージの上で全員拘束されている光景だった。担任も、校長も、事務の人も、全員だ。口をガムテープで塞がれていて、全員がひとつにまとめてロープで拘束されている。

「じゃ、じゃぱぱ…。」

身体が震えている。これから何が起こるかわからない恐怖のせいだろう。

じゃぱぱ「だ、大丈夫。お、…俺がいるから。」

「…た、頼りないなぁッ。あ、…みんなは、」

辺りを見回すと、端っこの方で女子3人組がしゃがんで丸まっているのが見えた。震えている。

それ以外のメンバーは人が多すぎて見えない。


じゃぱぱ「あ、あれ助けに行った方がいいよな…、」

「そりゃそうやけど…でも、」




_静かにしろ




「ッ!?」


体育館全体に響き、その瞬間しん、と静まり返った。体が震えて動かない。じゃぱぱに目線をやると、同じように固まっていた。その声はボイスチェンジャーが使われていて、誰だかわからない。

コツ、コツ…と、1人の足音だけが響く。足音の方を見ると、黒いマントを着た謎の人影が、 ステージの中央に向かっていた。体育館内の明るさと相反して暗闇に包まれていたそいつは、よく見るとピストルのようなものを持っている。


黒いやつ「本校の全校生徒。放送通り集まったようだな。…そんな事はさておいて、…僕達は、この学校を占拠した。」


体育館内は、少しざわつき出した。

占拠した…?なんで…というか、

僕”達”…?

そう思っていると、体育館のドアが開き、同じように黒いマントを着たやつらがぞろぞろと入ってきた。全員、銃を持っている。


黒いやつ「生徒は、今日から僕達に従え。」

黒いやつは、いきなり意味のわからないことを言い出した。


モブ「ふざけんな!!!!いきなりそんな事言われて、誰が従うって言うんだ!!!!俺たちは先生以外には従わない!!!!」

1人の生徒が、そう叫んだ。


それを聞くと黒いやつは、黙って教師達の方へ近づいた。

そして




バンッ




校長先生の脳天へ、実弾をぶち抜いた。

血がホースから出る水のように吹き出して、ぐったりとしている。

その瞬間、体育館内は悲鳴で包まれた。



「はッ、…。」

驚きのあまり、言葉に詰まる。

じゃぱぱ「はっぐッ…、うっ、ッ…、」

じゃぱぱは、口元を抑えてうずくまった。

「じゃぱぱ、!み、みなッくて、えッ、ぇ…、」

俺はじゃぱぱに覆いかぶさり、背中をさすった。

じゃぱぱは、呼吸を整えて目をぎゅっと瞑った。

俺も、目を瞑る。

視界は瞼の裏だけになった。

そして、また数発の音がして、止まった。


黒いやつ「先生は死んだ。ま、最初から殺すつもりだったけど…あ、そう。従わなかった者は、容赦なく殺す。」

その言葉を聞いた瞬間、いっせいに静まり返った。

みんな感じていた。自分の命なんて容易く消えてしまうという事を。

黒いやつ「本日から、全校生徒は学校の外へ行くことを禁止する。そして、毎日1人ずつ、全校生徒の誰かを殺していく。最後の一人になるまで。」


は…?何言ってんだ…?

みんなが少しざわつき始めた頃、1人の生徒が声をあげた。

モブ「ちょ、ちょ待ってよ!1人ずつって…、この学校の全校生徒は600人だよ!?600日って…2年とちょっとぐらいかかる計算になる…、」

黒いやつ「その通りだ。通常なら2年ぐらいかかる。」

モブ「通常…?」

黒いやつ「いずれ分かる。」

モブB「てか、飲み物とか食べ物とか、あと風呂とか!どーすんの?なかったら3日くらいでみんな死ぬんだけど?」

さっきの生徒に続いて、声をあげる。

黒いやつ「毎日2回の食事とウェットティッシュを配布する。寝る場所は自分の教室のみ。移動は自由だが、学校中に監視カメラをつけた。24時間監視を続ける。

ルールは以上。教室に戻れ。」


のあ「ちょっと待ってください!!!」

黒いやつ「…何だ。」

のあ「こんな事して、何が目的なんですか!?どうして…どうして、こんなことするんですか、?」

のあさんの涙ぐんでいる声が、体育館に響く。


黒いやつ「…その質問に答える必要は無い。さっさと移動しろ。」




外がざわざわとしている。

俺は目を開け、じゃぱぱから離れた。

じゃぱぱは、だいぶ落ち着いていた。

「もう、平気か…?」

じゃぱぱ「うん…大丈夫。…たっつんは、?」

「俺は平気や…。…みんな移動してる、俺らもはよ行こか。」


扉を開けて、俺らは大勢の人の波に紛れ込んだ。





蝉の泣き声が響いている。

本当は、みんなで幸せに過ごすはずだった夏。

それを消し去って始まったのは、

地獄のような、

人の死んでゆく夏。

そして、

からぴちが消えた夏だった


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