カランコロン_____
今日もバーの鐘は鳴る
「おや、今日は__」
「やっほー菊ちゃん!お兄さん会いたくなってきちゃった!」
「お久しぶりです、フランシスさん」
「ふふっ…菊ちゃん、おすすめ頼んでもいい?」
「承知しました、少し待っててくださいね」
菊は店の奥へ引っ込んだ
「…(菊ちゃん…なんか前より美しくなってない!?お兄さん惚れ直しちゃう!!)」
…と心の中で変態を騒がしているフランシスであった
しばらくして____
「出来ましたよ、こちら”オリンピック”です」
「菊ちゃん…!!ありがとう!お兄さん菊ちゃんのこと大好き!」
「恐れ入ります」
「ふふ…んじゃいただきます」
透き通った橙色が彼の口に入る
「ん〜!やっぱり菊ちゃんの作るカクテルが一番だね!」
「ありがとうございます」
「柑橘のすっきりした味わいとブランデーの芳醇な香り…まさに最高だよ」
そうして髭の口に最後の一滴が流し込まれた
カラン___
「Hello、菊いるか?」
眉毛が顔を出した
「げっ…坊ちゃん……」
「うわっ髭なんでいんだよ……」
「まぁまぁ…アーサーさん、どうします?」
「今日も菊のおすすめで」
「承知しました」
菊がカクテルを作りに行った途端…
「おいこら髭菊とはどんな関係だよ?」
「坊ちゃんには関係ないでしょー?坊ちゃんこそどんな関係よー?」
「あー?別にいいだろなんでも?」
「あっそお兄さんと菊ちゃんは昔っからの友達だもんねー」
そう、フランシス、この男は菊とのオタ友なのだ
「はぁ!?」「いーだろー?」「っべ別に羨ましくなんかねぇし??」
「あー!でた!アーサーのツンデレ!写真撮っちゃお⭐︎」カシャ
「あ!?今すぐ消せ!!お前が絡むと碌な目に合わん!!」
「やーだねー⭐︎アルにも送っちゃお⭐︎」「やめろって!!」
すると菊が遠慮気味に言った
「あの、出来ましたよ…?」
「あぁ菊か、すまない、」
「はい、こちら”ラモス・ジン・フィズ”です」
現れたのは雲のようなカクテル。
「thanks」
「…」「どうでしょうか…?」
「後から来るオレンジのような甘くて優しい香りが最高だな」
「ありがとうございます」
「ふーん…アーサーのバカ舌でもわかるんだー」
「なんだと?」「やーいバカ舌バカ舌!!」「はっ倒すぞ髭!?」
「喧嘩はやめましょう?」
「まぁ…菊ちゃんがいうなら…」「菊がいうなら…」
菊は時計を見た
▽時計はなぜか12半を指している!!
「あれ…時計壊れてしまったのでしょうか…」
「いや、多分違う俺らが長く居すぎただけだ」
「ん〜菊ちゃんに迷惑かけたらダメだからお兄さん帰るね!」
「…俺も帰る」
「わかりました、またきてくださいね」
〜今回のカクテル〜
オリンピック 再会
菊ちゃんはフランシスさんと会えたのが嬉しかったようですね
ラモス・ジン・フィズ 感謝
またきてくれた事への感謝ですね
今日は普通にコメント返します
……♡、フォローしてくれると泣いて喜びます
コメント
7件
あらあらフランシスさん変態ですわね 私もきくちゃんの作ったカクテル飲みたいな...
あらまこらこらフランス変態さぎますわよ?まず菊ちゃんをゆうか(殴)

僕はこの作品好きですよ♪ 新作も楽しみにしてますね!