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コメント
2件
うわぁ、めっちゃ好きです!!
りつ𓆩𖠌𓆪↝︎︎︎︎☁︎
596
遅刻です。ごめんなさい;;
舜太くんお誕生日おめでとうございます!
記念のやわしゅんです!
浅い内容ですが、是非見てください。
リクエストの消化が、遅くなっており本当にすみません(;_;)
いま書いておりますので、少しお待ちください!
_______________
五月の喧騒が、ようやく遠くで鳴り響く余韻のようになった頃。
賑やかだった楽屋も、今は俺と舜の二人きり。
少し前までは、当たり前のようにその日を独り占めできてた誕生日も最近は、ありがたいことにグループの仕事も増えて、互いに個人の現場に走る日も少なくなくて、今日だって、まともに顔を合わせられたのは日が沈んでからだった。
特別な日に、会えなかった分募っていた想いがあったから、
早く二人きりになりたい。
とそう願っていたのは、俺だけだったっぽい。
「いや〜、ほんま嬉しいわ…みんなあんなに駆けつけてくれると思わんかった!」
インスタライブも終わり、恋人を差し置いて、楽しげによっしーとケーキを食べた舜は、まあそれはそれは嬉しそうで。
幸せそうに笑う舜の横顔を、俺は心の底から喜べなかった。
ようやく二人きりになった今も、舜はメンバーからもらったプレゼントをめっちゃくちゃ嬉しそーに眺めてる。
(…会いたかったの俺だけ?)
喉まで出かかった言葉を、無理やり飲み込んだ。
この歳にもなって、誕生日の主役に嫉妬するなんて。そんな子供じみた自分に嫌気がさしたから。
けど、一度膨らんだ寂しさは、そう簡単には萎んでくれなくて、俺はわざとらしく、少し素っ気ない態度でソファーの端に座り直した。
「…よかったじゃん、みんな来てくれて」
「ん?柔、どしたん。元気ないん?」
察しのいい舜は、ひょいと俺の顔を覗き込んでくる。
その無防備で真っ直ぐな瞳が、今は少しだけ恨めしくて、
無理矢理キスでもして押し倒して、ぐちゃぐちゃにしてやろうかなんて、頭の悪い妄想をしては妄想だけで終わらす。
「……別に、ちょっと疲れてるだけ」
「嘘や、柔がその顔の時は、大体俺がなんかした時やもん、笑」
手元にあったプレゼントを置いて、距離を詰めて隣に座ってきた舜に目を配る。
ふわっと、落ち着く香りが鼻をかすめて、それだけで、頑なだった心が少しずつ解かされていく。舜のことになるとチョロすぎる自分に、ますます腹が立つ。
「ごめんな、今日ずっとバタバタしてて。…俺も、ずっと柔と話したかったんやで?」
「一番に祝ってほしかったのも、一番に会いたかったんも、全部柔やし」
さらっと、こいつは本当に俺が一番欲しかった言葉を投げかけてくる。
どうしてこうも簡単に俺の心の鍵を開けてしまうんだろう。少し拗ねて困らせてやろうと思っていたのに、その一言で「もういいや」と思ってしまう自分が情けない。
このまま許してしまうのは、なんだか負けた気がして、 俺は少しだけ意地悪な笑みを浮かべて、舜太の首に腕を回した。
「……ごめん、子供みたいなことした」
「誕生日だし、舜がしてほしいこと、全部しよ 」
耳元で低く囁いてみる。
少しは動揺するかと思ったのに、舜は一瞬だけ目を丸くした後、ふっと余裕のある笑みを浮かべていて。
「え、全部?ほんまに?」
「ん?、うんほんま」
「…っはは!柔って、、俺のこと好きよなぁ、」
「っ…!」
カウンター気味に飛んできた言葉に、体温が一気に上がるのがわかった。
そんな事言ったら、最後に泣かされるのは毎回自分なのに、
勝ち誇ったような、それでいて愛おしそうな舜太の笑顔に 結局、俺はいつだって手のひらの上で踊らされている。
「好き」なんて言葉じゃ到底足りないくらいの感情を抱え込まされて、それを本人に透かされて。
黙り込んでしまった俺の肩に、強請るように頭を預けてくる。
呆れ果てているはずなのに、その重みが心地よくて、俺は結局、突き放せない。
「好きとか、そんなもんじゃなくて」
心の中でだけ呟いたその言葉は、
甘い溜息と一緒に、静かな部屋に溶けて消えた。
おわり