テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
蒼羽@不定期投稿
1,036
ruruha
624
羽海汐遠
13,248
「先生、私生きてていいの?」
私は言った。
先生は、別にお前が生きてても死んでても私には関係ない、と言った。
だけど、少しは悲しい…と思う、と先生は小声で言う。
空き教室、揺れるカーテン、散った葉が窓から入る。
嬉しかった。先生が少しでも悲しんでくれるなんて。
じゃあ、今ここで死んでみようかな。危険な妄想が頭を巡る。
ここで私がナイフを取り出し、自分の首を切ったら? ああ!考えるだけでわくわくしちゃう!
血に染まっていく地面を見て、先生はどう思う?驚く?悲しむ?それとも、何とも思わない?
こんなイかれた妄想。私大好き!
もっと先生に私を見てほしい!先生の脳に一生焼き付いてこびりついて離れない。そんなトラウマになりたい。
私は言った。
「先生、どうせ私の頭の中見えてるんでしょ?」
先生は何も言わなかった。
「今思ったこと嘘だと思う?」
先生の顔が変わった。でも、もう遅い。
妄想癖の私の妄想。今から現実になるよ。
ああ、先生!大好き!
ナイフを取り出し、自分の首に持っていく。刃が少しずつ自分の肉を抉っていく。そう、この感覚。
今、いっちばんしあわせ!
「先生、一生憑いていくよ」
妄想は現実となった。
血に染まっていく地面の上にある屍にそっとキスをした。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!