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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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⚠下手注意

⚠初小説

⚠曲パロ

⚠微BL要素あり

⚠蛇、水、風

▼それでも大丈夫な方はどうぞ!▼

_____________________________________________________________________________________ ✍🏻

冨 岡 s i d e

金を盗んで、3人で逃げた。

とても鬼殺隊の頂点である柱がすることではないと思うが、ここまで逃げてきて、今更怖いものなんて俺達にはなかった。

「鬼殺隊も、今となっちゃどうでもいい。

あぶれ者の俺達の小さな逃避行の旅だ。」

伊 黒 s i d e

「…竈門のように優しくて、誰にでも好かれる主人公のような奴なら、汚くなった俺らのことも見捨てずにちゃんと救ってくれるのだろうか。」

小さな声で呟く。

「…そんな夢なら捨てた。今までの人生で、思い知っただろう。”シアワセ”の4文字なんてなかったんだ。 きっと誰もが、自分は何も悪くないと思っている。」

冨岡が言う。

確かに、俺が鬼殺隊に入るまでの人生には”シアワセ”はなかった。

鬼殺隊のおかげで、この2人に会えたんだ。

だから、2人と一緒にいれる今が1番”幸せ”だった。



不 死 川 s i d e


ザッ ザッ…ザザッ

「…何の音だァ?」

「…?」

3人で顔を見合わせた。


後ろを振り返る。

…さっきの音は、足音だったらしい。

俺達の少し後ろには、俺達が捨てた大勢の仲間がいた。

「ぁ、」

不安に思ったのか、伊黒はまた震えながら目に涙を浮かべていた。

「…大丈夫だ。」

「…あァ。」

水が無くなり、喉が渇いているせいで視界が揺らいだ。

それでも、後ろにいる、俺達を連れ戻そうとする仲間から逃げる為に、 握った手は絶対離さない。

またここからもっと遠い、離れた場所に行こう。


そう思っていた。


強く握っていたはずの俺の手から、伊黒の手はするりと簡単に抜けた。

そして、君は少しの金と一緒に持ってきていた短刀を出した。


「どうしたんだよォッ、?

後ろに鬼殺隊の奴らがいる。

早く逃げるぞォ…!」


「あぁ、早く行こう…!

このままでは連れ戻されるぞ…!」


「…今回の件も、それまでも、お前ら2人が傍にいてくれたから、ここまで来れたんだ。

だから、もういいんだ…。もういいんだ。」


さっきまでの震えもとまり、全て諦めたように君は言った。


「どういう事だ…?」


「2人がいなければ俺はここまで来れなかった…。だから、2人まで巻き込みたくない…。 」

「ッ、はァ?笑」

「───死ぬのは俺1人でいいんだ。」

君は手に握った短刀を首元に当ててそう言った。

「今まで、本当にありがとう、、笑」


次の瞬間、


君は首を切った。


白昼夢を見ている気がした。


「はッ、、?」


嘘、だろ。


辺り一面、鮮やかな赤で染まる。


冨岡も呆然とした様子で伊黒を見つめている。


気づけば俺達は仲間達に捕まっていた。


どれだけ探しても、君はどこにも見つからなかった。

君だけがどこにもいなかったんだ。


_____________________________________________________________________________________ ✍🏻


本編は次で終わりです~


他の人視点で書きたいのあるから番外編として出すかも笑


𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ▶ ♥30

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