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INTJside
「ん、ここは……?」
目を覚めると寝室だった。家に着いたあとの記憶がなく、何も思い出せなかった。
ISTP「あ、起きた?大丈夫かよ」
「え?なんでISTPがここに?」
ISTP「なんでって、お前玄関で倒れてたんだぞ?俺が帰ろうとした時鈍い音がしたと思ったらお前倒れてんだもん」
「そうか、すまん……ッ!?」
記憶が無いのは倒れてたからなのか、迷惑かけたななんて思っていると強い頭痛に襲われた。
ISTP「……頭痛か?とりあえず熱測るぞ」
「あぁ、すまん」
ISTP「俺測るから楽な体制にしてていいよ。 」
そう言われたのでお言葉に甘えて楽な体制を取らせてもらった。ピピピと音が鳴るとISTPは目を見開いてた。
ISTP「38.4……よく動けたな」
正直自分でも驚いた。少しだるいなとは思ってたが熱があるだなんて思ってもいなかったし。
ISTP「とりあえず、今日は安静にしろ。何かあったらリビングいるから。明日になって下がらなかったら病院な」
「悪いな、ありがと。」
ISTPが来てくれたからか安心してそのまま眠りについた。
起きると外は完全に暗くなっていた。どれくらい寝てたのかと時計を確認すると深夜の2時だった。体調は心なしか悪化したように感じた。頭痛に加え倦怠感と吐き気が強くなっていた。
「ッ…気持ち悪ッ」
ここで吐く訳には行かないと思いごみ箱に手を伸ばしたが届かなかった。ベッドから出ようとするも足に力が入らず、足を引き摺って何とかごみ箱の前までいけた。
「おぇ゛…ッゲホッ…おぇ゛ッ」
何も食べていなかったからか胃液しか出てこなかった。数分後リビングの方から足音が聞こえた。
ISTP「おい、INTJ大丈夫かよ…」
「入ってくるな、 」
ISTP「は?でもお前」
「いいから、ッおぇ゛…」
ISTP「チッ…」
舌打ちが聞こえたと思ったら足音が遠ざかっていった。
ISTPside
こんな時まで頼ろうとしないINTJに若干イラついていた。でもずっと嗚咽が止まってないのか苦しそうな声が聞こえたから暖かいタオルとコップ一杯の水を持ってまたINTJの部屋に向かう。
「開けるぞ。 」
INTJ「…。」
また拒絶してくるかと思ったがそうでもなかった。無言は肯定だと受けとり中に入ると異様な光景が広がっていた。焦点があっておらず気持ち悪いのかずっと口の中に指を入れて吐こうとしていた。そんな様子のINTJに俺は駆け寄った。
「おい、一旦やめろ、ほらこっち向け。」
INTJ「ッ気持ち悪いのに、吐けないッ…お願い助けて…ポロポロ」
こんなINTJを見るのは初めてで驚いた。こんなになるまで放っておくならせめて体調不良の時くらい頼ってくれればいいのにって思ったが俺も人に頼れないため言えなかった。
「これ飲め」
俺がそういいコップを差し出すと弱々しく首を振った。
INTJ「無理、飲めないッ」
「飲まないと吐けるものも吐けなくなるぞ」
INTJ「無理、気持ち悪い…」
「飲んだら楽になるから頑張れって」
俺が説得すると渋々コップを受け取り水を1口飲んだ。
「ん。偉い。じゃ、ごみ箱の方向いて。ちょっと苦しいかもだけど我慢ね。」
俺はそういいINTJの喉奥を思いっきり押した。
INTJ「おぇ゛ッ…ゲホッゲホッおぇ゛ッ」
吐いてる最中俺は優しく背中をさすってやった。
「頑張ったな偉い偉い。ほらこれで口周り拭いて、残った水でゆすいで。」
INTJ「すまん。こんなことさせて…」
「大丈夫だから。ほら、ベッド戻ろ?」
INTJ「力入んなくて…」
「…仕方ないな。」
足に力が入らないINTJを姫抱きしてベッドに戻してやった。
INTJ「ありがと…」
「いつもなら怒るのに笑」
INTJ「人が真面目に感謝してんのに…」
「ごめんて笑」
そんな会話を続けてると眠くなったのかINTJは再び眠りについた。