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登場人物 基本5人
ゆうあ ももか かかお ゆりか マウナ
ゆうあ「もう、私たちがここを卒業して10年…!はっや〜!そして懐かしい〜!」
ももか「タイムカプセルの中にどんなものが入ってるんだろう?」
ゆりか「鍵持ち誰〜?」
かかお「俺だよ、俺!」
ももか「みんなで相談しあって、なくすといけないからって、手挙げなかったね そういえばw」
ゆうあ「そうだった!!」
ゆりか「そこで、かかおが立候補したんだ〜!」
かかお「いざとなったときに活躍する…それが俺だ!」
みんな静まり返る
かかお「さ、さっさと開けるぞ…」
ももか「そ、そうだね〜!」
タイムカプセルを開ける
ゆりか「なっつかしい〜!ゆうあ見てみて!!」
ゆうあ「懐かしい〜!」
かかお「これ、修学旅行の写真じゃん!こんなの入れてたの?ゆりか」
ゆりか「まぁね〜」
ゆうあ「ももか、どうかした?」
ももか「…。うんうんなんにもない。」
かかお「なになに?感動してんの?女子は涙もれぇなww」
ゆりか「デリカシーないの昔から変わんないんだね💢」
かかお「すんません」
ゆうあ「ももかどうかした?」
ももか「いや〜、あそこに覗いてる人がいるからさ。別のクラス見に来てる人?なのかなぁって。」
マウナ(近づいてきて)「気づいてました?」(一同びっくりする)
マウナ「いやぁこれはこれは失礼いたしました〜マウナと申します」
ゆうあ「マウナって聞いたことないけど、別のクラスの子?」
マウナ「いいえ、違いますよ」
ゆりか「じゃあなんなの?」
マウナ「…」
かかお「マウナと仲良くなりてぇよ!!! なぁ!?」
ももか「やめときなって…」
マウナ「みなさん、昔の思い出を思い出して、戻りたいと思っていませんか?」
ゆうあ・ゆりか・ももか・かかお「戻りたい!」
かかお「だけど、そんなの叶うわけねぇし…」
マウナ「じゃあ、こちらへどうぞ…」
案内される(それは森の中で、次第にマウナが見えなくなっていく)
ももか「もう、マウナ見えないよ!ねぇどうしたらいいの?」
ゆりか「戻るしかないんじゃない?」
ゆうあ「戻るって言っても、森の中だし、だいぶ来ちゃったし…」
かかお「そんなときに活躍するのが…俺!」
全員「…」
かかお「ご、ごめん。やばいよね」
ゆうあ「とりあえず、抜けよう」
ももか「そうだね…。抜けたら助け求めよう」
ゆりか「だけど、それまで、ここで彷徨ってるの怖い〜」
かかお「そんなときに側にいるのが…」
全員「俺!」
かかお「分かってんじゃん」
ゆりか「ちょっとだけ怖くなくなった」
ももか「よかったよかった」
ゆうあ「たまには役に立つじゃん〜」
かかお「そう?俺が役に立つんだ!」
先にちょっとずつ光が見えてくる
ゆうあ「あそこだ〜!」
ももか「やっと出れる!?
ゆりか「ホラーからの解放だー!」
かかお「肝試し怖かった…」
森の中を抜けると、そこはかつて、みんなが通っていた中学校の校庭だった
ゆうあ「ラッキー!学校の校庭じゃん!」
かかお「さっきの場所戻ってきたってこと!?
ゆりか「だけど、タイムカプセルもないし、堀った穴がないよ?」
ももか「それに、周りの景色違うよね?」
ゆうあ・ゆりか・かかお「確かに…?」
ももか「周り田園だよ。今は家があるのに…」
かかお「じゃあ、実家に帰れば気軽に親に会えるじゃん!行ってみよ」
ゆうあ・ゆりか・ももか「行くかぁ」
かかお「俺ん家ついた〜!」
ももか「懐かしいね!」
ゆうあ「みんなで遊んだよね!」
ゆりか「帰り道も一緒だったし、この道自体が懐かしい」
かかお「ただいま〜」(家に入っていく)
かかお「みんなも入れば?」
ももか「いいの?」
かかお「OK!」
ゆうあ「久々に会うから緊張する〜」
ゆりか「だね」
かかお「いいから!」
(みんなが入る)
かかお(テーブルを見る)「なんかメモが置いてあるぞぉ!」
ゆうあ「え!?」
ももか「なんて書いてる?」
かかお「え!」
ゆりか「早く読んでよ?」
かかお「ま、『まず、学校の宿題をし終わってから、おやつ食べてね』」
全員「え!?」
ゆうあ「それ、どういうこと?」
ゆりか「わかんない…。」
ももか「マウナに森の中ついていったからじゃないの!?」
かかお「かもな…。俺の部屋にスマホがあったはず…!」
(スマホの画面を確認する)
全員「どういうこと!?」
ももか「私たちが今いるこの場所10年前の今日だってこと!?」
マウナ「気がつきましたか…」
全員「うわっ!」
かかお「マウナ!どこ行ってたんだよ💢」
マウナ「私はただ、皆様が昔に戻りたいとおっしゃったので、戻させただけですよ」
ゆうあ「戻る方法は!?」
ゆりか「また定期テストしないといけないの〜😭」
マウナ「戻る方法は、『みなさんが昔を満足したら』です」
ももか「なにそれ…」
かかお「すっげぇいいじゃん!」
ゆりか「満喫しよ〜っと」
ゆうあ「みんなが満足しなければ…?」
マウナ「戻れませんね。その時空の中で一生を過ごすということでしょうか。」
ももか「え!一度大人になっている私たちにとっては人生をやり直すということ?」
マウナ「そのように捉えてもいいかもしれませんね」
かかお「勉強しまくって、テストで良い点とるぞ!」
ゆりか「勉強かかおはしないでしょ!」
ゆうあ「早くここから抜け出そうよ!嫌だよ…!今まで私たちが積み上げてきたものを塗り替えられるんだよ?」
ももか「そうだね…」
ゆりか「みんなが満足しないと出られないんだよ?」
かかお「だったら、みんな、とりあえずは学生時代に戻った気分になって、満喫しよーぜ!」
全員「そうだね!」
次の日
ももか「おはよう〜」
かかお「ざーす」
ゆうあ「ぉはよ〜」
ゆりか「おはよ!」
ももか「昨日どうだった?」
かかお「親が勉強しなさいとか言ってくるからうざいけど、昔に戻ったみたいで、よかった〜!」
ゆうあ「実際戻ってるしね」
ゆりか「お母さんの作ってくれたご飯が懐かしい味だった〜!」
かかお「それな!」
ももか「給食楽しみ〜!」
ゆうあ「給食があるのか…!『給食』という言葉すら懐かしい」
ゆりか「あ、もう時間だよ!読書!」
ゆうあ・ももか・かかお「おーけぃ」
昼休み
ももか「給食最高だった〜!」
ゆりか「ね!カレーライス!」
ゆうあ「おかわり2回もしちゃった♡」
かかお「それは将来太るんじゃないんですか〜?」
ゆうあ「全くデリカシーないんだから💢」
ゆりか「乙女にそんなことを言ってたら嫌われてぼっちになるよー?」
ももか「そうそう、それに部活でも浮くしねw」
かかお「なんでそんなに責めてくるん?俺は悪いことしてないじゃん!」
ゆうあ「少なくとも私は不快になってるんですぅ」
かかお「はいはい、ごめんなちゃーい🤪」
ゆうあ・ももか・ゆりか「そういうところ💢」
帰り道
かかお「楽しかったぜ☆」
ももか「家に帰ったら夜ご飯が待ってるよ!」
ゆうあ「ご飯なんだろうねー」
ゆりか「うーん、カレーライスダブったら面白いけどねw」
かかお「ダブれ!最高のご飯!」
ももか「本場インドのカレー出てきたらどうする?」
ゆうあ「ナン付きの?」
ゆりか「あとラッシー!」
ももか「そうそうw」
かかお「それもそれでいいかも」
ゆうあ・ももか・ゆりか「確かにw」
マウナ「満喫しているところ失礼します〜」
全員「びっくりしたぁ」
マウナ「1人この中で、一生ここで過ごしたいと思っている人がいるそうですよ」
全員「え!?」
ももか「だーれだ!」
ゆうあ・ゆりか・かかお「戻りたい!」
全員「ww」
かかお「人狼やんw」
マウナ「あの〜、言ってもよろしいでしょうか」
ももか「あ、どうぞ」
マウナ「かかおさんですが。」
ゆうあ・ももか・ゆりか「あー」
かかお「え!?お、俺…ですよ!」
マウナ「これではみなさんは戻れなくなってしまいますよ」
全員「え!?」
マウナ「私は、戻る条件として『みなさんが昔を満足したら』と言いました。もう、条件をお忘れですか?このままでは帰れなくなりますが、よろしいのでしょうか。」
全員「…」
マウナ「よーく、皆さんで考えてみてください…。そして、大切なものを失っていくということも含めて…。」
ゆうあ「こっわ…」
ゆりか「もう、いなくなったし…」
ももか「居たい気持ちも分かるけれど、ゆうあが言ったように『今まで私たちが積み上げてきたものを塗り替えられる』ってこと
だよ?今まで生きてきたこの10年間無駄だったの!?おかしいよそんなの…!?」
ゆうあ「だけど、かかおがそう思ってるんだよ?」
ゆりか「どうやって、みんなの気持ちを同じにすればいいの?」
かかお「いっそのこと、ここでまた人生やり直せばいいじゃん!」
ももか「だから、10年間無駄になるんだって!分かってる?言葉の意味!」
かかお「分かってるけど、気持ちを変えるのは難しくね?」
ゆうあ「それはそう」
ゆりか「でも、10年間を無駄にするのと、この世界を生きるかだよ?」
ももか「そうだよ!それに、自分自身が昔の姿になったわけではないから、今年25歳のみんなは、今、この世界では15歳だし。
だから、年齢は10歳プラスしないといけない!」
かかお「老化が早いってことかぁ…。体力テスト落ちちゃう!」
ゆうあ「今そんなこと考えてる場合じゃないだろー!」
ゆりか「だから、今は楽しいけれど、将来、老化が10歳早いから、他のみんなと私たちは違うってことだよ?」
ももか「それに、実際の世界では80歳まで生きれるとすると、この世界では10歳引かれるから、70歳で…終わり迎えちゃうんだ
よ!私はもっと長く生きたいよ!新しい世界見てみたいよ!」
かかお「俺は別に…。今よければそれでいいしー」
ゆうあ「馬鹿いうんじゃねーよ💢」
ゆりか「まぁ、もうかかおの家の前着いたし、ゆっくり考えてみてよ。」
ももか「私たちは帰りたい!それだけ。かかおが満足しないと帰れないから…!」
ゆうあ「まぁ、考えてみて…」
かかお「うん…。じゃーな!」
ゆうあ・ももか・ゆりか「ばいばい〜!」
次の日
ももか「おはよ〜」
ゆうあ「おはよう〜ももか」
ももか「あれ、今日この2人ってマ?」
ゆうあ「まだあの2人来てないんだよねー」
ももか「まぁ、あの2人、忘れ物常習犯と、遅刻常習犯だからねw」
ゆうあ「そうだねw」
ももか「ゆりかは寝坊して、かかおは途中で忘れ物に気づいて取りに戻ってるんじゃない?w」
ゆうあ「ぽいぽいww」
(廊下をドタドタ走る音が聞こえる…)
ゆりか・かかお「間に合った!」
ゆうあ「おめでと〜」
ももか「また忘れ物と寝坊?」
ゆりか・かかお「そうw」
ゆうあ「昨日奇跡だったねww」
かかお「だね〜」
ももか「で、昨日の件は?」
ゆりか「あ、そうだった」
ゆうあ「決めた?戻るって?」
かかお「俺は…戻らねぇ!タイムスリップした唯一の男だって、世界に知らしめて、有名になるのさ!」
ゆうあ・ももか・ゆりか「馬鹿か!!!」
かかお「俺は戻らねぇぞ!」
ももか「別にもういいよ。3人で帰る!」
ゆうあ・ゆりか「だね!」
かかお「え、ちょっと〜。帰れないんだよ?」
ゆりか「帰りたいもん!」
ゆうあ・ももか「そうそう」
かかお「ちょ、まてよ」
ゆうあ「人のものをパクるな💢この馬鹿が!」
ももか「もうそういうのはいいよ…行こ」
ゆうあ・ゆりか「そうだね」
かかお「待て待て!」
ももか「何?」
かかお「懐かしくない?この日々。まだ居たいんだ俺は。帰りたいっていう気持ちもよく分かる。でも、せめて、いろんなところ
を写真におさめておきたくて、写真をこっそり撮ってただけなんだ!」
ゆうあ「それなら、そう言えよ!」
ゆりか「そうだよ!ただ帰りたくなくて駄々こねる中学生になってたってw」
ももか「だねw正直、今も昔も変わってなさすぎて、引いたw」
かかお「おいw!」
かかお「最後に行きたいところあってさ。」
ももか「どこ?」
かかお「教室」
ゆうあ「いるじゃん!」
ゆりか「なにいってんの?w」
かかお「4人だけの教室で、放課後遊んでる姿をおさめておきたい…」
ゆうあ「なんか急にエモいこと言うじゃん」
ももか「それをどうするの?」
かかお「思い出に…」
ゆりか「いいね!」
全員「やろう!」
放
課後
ももか「何してあーそぶ?」
ゆうあ「ババ抜き!」
かかお「七並べ!」
ゆりか「スピード!」
ゆうあ・ももか・かかお「は?」
ゆりか「えっ!」
ゆうあ「2人しかできんってw」
ももか「それ素だったの?w」
ゆりか「う、うんw」
かかお「おもろすぎる〜!」(パシャ!)
遊んだ後
全員「満足満足!」
ももか「かかおは満足してる?」
かかお「してるよ!」
ゆうあ「してる!とかって言ってたくせに、嘘ついてて、人狼始まったしw」
かかお「本当本当!」
ゆりか「本当?」
かかお「本当だって言ってんじゃん!うるせぇな!」
全員「wwww」
(マウナがふっと現れる)
マウナ「どうも。」
全員「マウナかよ…!」
マウナ「私に対する耐性が付いてきたようですね」
全員「かも」
マウナ「みなさんが満足したようなので、実際の世界に戻るか、ここの世界に残るか、選択できますがどうしますか?」
ゆうあ「あっちだよね?」
かかお「それともそっち?」
ゆりか「馬鹿言うなw」
ももか「準備いい?せーの」
全員「元の世界に戻ります!」
(視界が眩しくなってゆく)
全員「うわっ!」
ももか「いつのまにか寝てた…!」
ゆうあ「元の世界なのかな?」
かかお「スマホの日時あってるよ!元の世界だー!」
ゆりか「やったー!」
ももか「時間は?大丈夫?」
ゆりか「前と時間変わってないよ!」
ゆうあ「なんか不思議だったね!」
かかお「不思議よりも不可思議だろ!めっちゃ楽しすぎて疲れた!」
ももか「写真現像しに行こうよ!」
全員「いいね!」
かかお「あれ、写真のデータない!」
ゆうあ・ももか・ゆりか「え!?」
ももか「データがないなら仕方ないかぁ…」
ゆうあ・ゆりか「そうだね…」
かかお「なんでだろ…。ごめんな」
(タイムカプセルの場所に戻る)
かかお「あれ!俺のタイムカプセルにあのとき撮った写真が…!」
ゆうあ・ももか・ゆりか「嘘!」
(写真見る)
ももか「ガチやん!」
ゆうあ「これ、4人でできるゲームやろうって言ってたのに、ゆりかがスピード!って言ったときやん!」
ゆりか「やめてw」
かかお「おもれぇなww!」
(全員笑う)
(マウナが出てくる とともに、4人は笑いがおさまり、こそこそ喋っているようにする)
マウナ「今と未来はつながっている…。これからの4人の思い出は昔も、今も、未来も、ずっと光り輝いていることでしょう」
END…