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奇妙な三連ポーズのまま凍りつく大森と若井。
背中合わせ、両手バンザイ、変顔継続中。
藤澤は腹を抱えて笑っていた。
「……じゃ、ラスト1枚、いっちゃおっか?」
すると――
若井「お願いします!最高の角度で撮ってくださいッ!」
(ちょっと待て違う違う違う違う!!!お願いするな俺ぇぇぇええ!!)
大森「こっちのアングルもどうですか!?光いい感じですよねっ!」
(やめろ!!誘導するな俺の口!!なんでカメラ意識してんだ!!!)
藤澤、爆笑。
「うん、サービス精神すごすぎる。あ~これ一生の宝だわ」
パシャッ。
さらにもう一枚、パシャッ。
若井「あとで送ってくださいね!」
(やめてぇええ!!LINEに残すな!クラウドにも上げるな!!)
大森「保存用と配信用、別カットでお願いします!!」
(やめろバカ!!“配信用”とか口に出すな!!!)
足をぐねぐね、腕をピンと伸ばし、表情だけはドヤ顔のまま、
心の中は叫びと混乱の嵐。
その頃藤澤は、
「じゃああとでプリントして楽屋に貼ろうか」と真顔でつぶやいていた。
大森&若井(心の声):
(それだけは絶対にやめてください――!!!)