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テラーノベル(Teller Novel)
泡のように消える薬

泡のように消える薬

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2022年05月31日

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時の進み

翌日の朝。

制服を着て、いつも通りの時間に家を出た。ただ一つ違うのは鞄の中のものだった。

いつもは教科書しか入っていないが今日は昨日の箱と本を1冊。

それだけで普段と違うようでわくわくした。学校へ行く道と駅へ行く道に別れる十字路で駅へ向かったとき久々に心が軽くなった気がした。駅でなれない駅を探して、切符を買うと昨日の自分と少し違う自分になれた気がした。電車に揺られながら街の風景を見るのが好きだった。

でも、最近は学校に通い帰ってからはすぐに塾へ行き勉強をするそんな生活を繰り返していたため電車すら乗る機会がなくなっていたから忘れていた。

目的の駅に着くとそこは自分の知らない世界で圧倒された。ごった返す人の波に、絶え間のない車の数々。どこを見ても人で溢れかえっていた。

そんな中、池ノ上駅を出てお兄ちゃんの住むマンションへ向かう。

世田谷区。住みたい街ランキングTOP10には必ず入っている東京の有名な場所だ。周囲の家はどこを見ても綺麗でお兄ちゃんはそこに両親の助けもなく自身の金で1人だけで住んでいるのか。そう思うと兄はやはり偉大だなと感じた。そう考えながら何度か道を間違えたりもしたがお兄ちゃんから貰っていたメモの住所に着いた。

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