頑張らないと ／ 頑張らないで

「 頑張らないと ／  頑張らないで 」

・桃赤

・嘔吐表現有

・病み要素有

・視点変更有

・中途半端終わり(わざとです)

｡.ꕤ………………………………………..ꕤ.｡

赤side

頑張っても頑張っても頑張っても報われない努力。

自分に出せる限界の努力をしたって、敵わない。

努力すれば報われる…………？

何が努力だよ。

報われることなんて 数少ないんだよ。

どれくらい頑張れば、”努力”と言える……？

どれくらい頑張れば、その努力は報われる……？

“ 疲れた “

” 辛い “

” 苦しい “

どれだけ言葉を吐いても。

目の前の景色は何も変わらない。

これ以上、どう頑張ればいいの…………？

赤 「 ふ っ゛、ぁ゛… ）泣 」

赤 「 ぉえ゛っ、げほっ… 」

桃 「 もういいの、頑張らなくて…… ）震 」

桃 「 十分お前は頑張った…！ ）泣 」

赤 「 置いて、かれる゛の……！！！ ）泣 」

赤 「 がんばら なきゃ……っ！ ）泣 」

桃 「 もういいんだって…、！ 」

桃 「 りうらは今のままでいいから………っ！！ ）泣 」

違うの…………

今のままだと………… っ

赤 「 まだ、努力できてないのっ゛ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

赤 「 もっと、もっと゛……！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

桃 「 馬鹿……っ！！！ 」

桃 「 やめて、もうやめて……っ゛ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

桃 「 りうら、壊れちゃうよ…っ ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

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桃side

遡ること30分

桃 「 ………… 」

お腹が空いてない、という理由で朝ごはんをのがしてから りうらは部屋に籠った。

それから約5時間は経過している。

いつもならりうらの邪魔をしないように、声かけるのを我慢しているだろう。

……が、先週から約1週間体調不良で寝込んでいた今日は訳が違う。

昨日だって 37.8 °C 。

辛うじて今日は 37.2 °C だったものの、

万全ではない筈だ。

“もう少し頑張らせて”

これは彼の口癖だ。

けれど最近のりうらは明らかに

頑張りすぎ（・・・・・）。

大学の課題だけでなく、歌みたや配信、おまけに声優まで、いとも平気な顔をしてこなしている。

成人したとは言え、りうらだってまだ大学生。

大学が大変であることは、人生の先輩である俺が1番分かっているつもりだ。

だからこそなるべく負担がかからないように配慮はしている。

…しているのに、

“りうらだけ甘えるわけにはいかないよ…”

こう言っていつも悲しそうな、辛そうな顔をしながら溜まった仕事までもこなそうとする。

冗談抜きで、このままだと確実に過労死する。

桃 「 なんて声かけよ……、 」

）ガタン っ

桃 「 ぅお…っ 」

考えていたのも束の間、りうらがいるであろう2階から大きな音が。

桃 「 ぇ…、 」

まさかとは思うが 怖くなって、2階の部屋へと足を運んだ。

〰

桃 「 りうら、入るよ…？ 」

）がちゃ、  っ

桃 「 っえ、りうら…！？ 」

赤 「 …っっ゛ 」

赤 「 はっ゛、ぅ゛ 」

赤 「 っえ゛……ぉ゛ぇ 」

理解が追いつかない。

赤 「 はーーっ゛゛ふっっ゛ 」

ドアを開けた先には 床に倒れ込み不規則に呼吸しているりうらが。

そして吐いたのだろう。

部屋には酸っぱい胃酸の匂いが充満していた。

赤 「 はーーっ゛ひゅっ゛゛ 」

赤 「 げほっげほっ゛…！！ 」

赤 「 お゛ぇっ、ひゅ……゛ 」

桃 「 り、りうら落ち着け…！  」

桃 「 ちゃんと息しろ！！ 」

赤 「 ひゅーっ゛ふ ゛っ、は ゛ｯ… ）泣 」

赤 「 っ゛゛… ）立 」

桃 「 ぅお、っ、ばかばか！！ 」

桃 「 急に立ったら……！ 」

赤  ）ふらっ

桃 「 ちょ゛っ…！ ）支 」

赤 「 ……し、て… ）震 」

桃 「 ぇ…？ 」

赤 「 はな、し て……！ ）泣 」

赤 「 頑張らなきゃ、なの…！！ ）泣 」

桃 「 っは、？どういう… 」

赤 「 もっともっともっともっと頑張らないといけないの…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

赤 「 今の俺なんか……っ、！ ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

赤 「 今のままじゃだめなの！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

桃 「 りうら っ！！！ 」

桃 「 お願いだから落ち着いて…！  」

桃 「 話聞くから…！！ 」

桃 「 一緒に深呼吸しよ、 」

桃 「 大丈夫大丈夫…。 」

赤 「 おねが…、はなし、て…！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

桃 「 っ……゛ 」

桃 「 りうら、今は頑張っちゃダメなの……！！！ 」

赤 「 なん、で…っ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

赤 「 ふ っ゛、ぁ ゛… ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

赤 「 ぉえ゛っ、げほっ… 」

桃 「 もういいの、頑張らなくて…… ）震 」

いつから彼をこんなに追い込んでいたのだろう。

どうして彼がこれほどにまで追い込まれていることに 気づけなかったのだろう。

桃 「 十分お前は頑張った…！）泣 」

これ以上頑張らないで…… 。

赤 「 置いて、かれる゛の……！！！ ）泣 」

赤 「 がんばら なきゃ……っ！ ）泣 」

桃 「 もういいんだって…、！ 」

桃 「 りうらは今のままでいいから……っ！！ ）泣 」

りうらを助けられるような、りうらを納得させられるような言葉が見つからない。

かける言葉が見つからない。

赤 「 まだ、努力できてないのっ゛ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

赤 「 もっと、もっと゛……！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

桃 「 馬鹿……っ！！！ 」

桃 「 やめて、もうやめて……っ゛ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

桃 「 りうら、壊れちゃうよ…っ ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ 」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「 頑張らないと 。 」

「 頑張らないで 。 」

どっちが正しいですか……？