テラーノベル
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テーブルの上に広げた証拠品
その中から一枚の写真を取り出す
両手を頭の上で縛られ、口の端には血の跡
そこには、死の瞬間が写っていた。
これを公開する日が待ち遠しい
あの日迎えた死は
きっとアナタも仕留めるから
……クス
……クスクス
知らないうちに笑いが漏れていた。
おにぃ、上から見てる?
笑っちゃうね。
人って、簡単に死ねるんだね。
あの日、おにぃが最後に伝えた言葉で私のパズルは後からカチッとハマった。
おにぃありがとう
待っててね、もうすぐおにぃの側にいくね。
『おかえり』
そう言って、昔みたいに頭をくしゃってしてね?
―――
証明になるひとつひとつを手に取り
元のお菓子の缶に丁寧にし舞い込むと
私はゆっくり立ち上がって
クローゼットの中にそれを戻した。
雅弥も知らない。
私が、最後に何を決意してるか。
そう。
私は命をかけて、この計画を完遂するの。
全てが終わった後の雅弥を想像すると
胸が苦しくて、息が出来なくなる。
《《その後》》の彼にせめてもの救済をと……
さっき銀行からおろしてきた現金の束
こんなので、雅弥の苦しみは癒えないかもしれない
彼は……私を愛しすぎた
私もまた、彼を愛しすぎた
「雅弥……ごめ……ん」
誰もいないマンションのリビングで
私は子供のように声を上げて泣いた。
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