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🟢Side
あれから
佐久間くんと関わる事が減ってしまった
毎日佐久間くんを探しているけど
中々見つからない
今日も同じように佐久間くんを探していると
ある人と廊下でばったり会った
🟣「あれ、阿部ちゃんじゃん」
🟢「ふっか…」
ふっかは3年生で佐久間くんと同じ学年
ふっかなら知ってるかも…
🟢「あのさ、佐久間くんどこか知らない?」
🟣「佐久間? なんで佐久間なのよ」
🟢「まぁ、色々ありまして、、」
🟣「へぇ、生徒会長は大変だねぇ
けど最近アイツ、前より授業出てねぇよ」
🟢「えっ そうなの?」
🟣「どーせ保健室とかでしょ」
保健室、そういえば行ってなかったな、
🟢「ありがとうふっか」
🟣「どういたしましてー」
───────────────────────
🟢「失礼します、、」
ふっかの情報から保健室に行ってみることにした
保健室に入ってみたが、
どうやら先生は居ないみたい
奥へ進んでいくと
1つだけ、
カーテンが閉められているベッドを見つける
もしかしてと思い、チラッとカーテンから覗く
と、
🟢「さく、まくん…」
すやすや寝ている佐久間くんがいた
🌸「ん…だれ、、」
🟢「ごめんっ 起こしちゃって」
🌸「っカイチョーさんっ! なんで居るの?!」
🟢「佐久間くんを探しに、、」
🌸「そ、そっか。カイチョーだもんね。
また授業出せって先生から言われたんだ」
まるで言い聞かせるように話し、
ベッドから降りる佐久間くん。
🌸「じゃーね、」
🟢「まって、!!」
帰ろうとする佐久間くんの腕を掴む
🌸「っ// 離してっ」
🟢「…離さないよ、佐久間くんの事は」
掴んでいた腕をこちらに引っ張り
抱きしめる
🌸「〜〜ッ// …そーやってまた思わせぶりを…っ」
思わせぶり?
なんの事か分からないけど
🟢「こないだの返事をしたいんだ」
🌸「いらないっ ほらっ、じょーだんじゃん?笑」
佐久間くんは俺を見あげて
ニコッと笑う
下手な作り笑いで
🟢「冗談なんかじゃないでしょ?」
🌸「ッなんか、今日のカイチョーさん変だね笑」
🟢「ねぇ、カイチョーさん って呼ばないでよ」
ちゃんと名前があるんだよ
阿部亮平っていう
呼んでよ
俺の名前
🟢「佐久間くん、俺。佐久間くんの事好きだよ」
🟢「俺と付き合おう?」
🌸「っ〜〜ッ// うそ、だ…//
こんな、 俺、なんか…」
おかしいよ、って泣きじゃくる佐久間くん
そうかもね。今まで苦手だったのに。
けど、
あの時の
『ちゃんと考えといてね』
あの儚げな顔が忘れられない
それから佐久間くんを想うたび
胸が痛いんだ
🟢「ちゃんと考えたよ。」
🌸「ホントに、 ホントに俺で、いい…の?」
🟢「佐久間くんがいいんだよ」
🌸「うっ 俺、考えてねって 言ったけど…
振られるのが怖くって… ずっとっ 逃げてたのっ」
ごめんなさい
そう何度も謝る佐久間くん
🌸「俺と、付き合ってくれる?」
🟢「もちろん」
─────────────────────fin
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