大丈夫、まだ25日なはず……()
【rbr side】
25日朝、tnたちと朝ごはんを食べていると
パタパタパタ・・・ゴンッッ
という音が聞こえた。
rbr「ゴン…??」
すると、数秒後、大きな袋を抱えたshpくんがリビングに来るなりtnたちに向かって言う。
shp「チ、ci…こけてた…」
きっと、自分では助けられないと考え、助けを呼びに来たのだろう。
tn「あちゃ…じゃあ俺がci見てくるな」
tnはそう言って、shpくんの頭を撫で、二階へとのぼっていく。
shp「rbrさん…!!見て…!!」
shpくんは俺の傍へ近づき、手に握っていたものを見せる。
shpくんの手の中には、「サンタより」と書かれた手紙が握られていた。
rbr「お、サンタさん来たんや~良かったな~!!」
わしゃわしゃとshpくんの頭を撫でると、嬉しそうに目を細める。
この笑顔も、この家に引き取られてから増えたように感じる。
俺も、この笑顔が好きだ。
tn「ci、連れてきたで~」
ciを見ると、ciもshpくんと同じように大きな袋を抱え、手には手紙が握られていた。
sho「ci、大丈夫か?wこけたって聞いたけど…」
ci「うん!!俺、泣かなかったよ!!」
sho「お~!!強いな~!!」
ciもshoに頭を撫でられ、きゃっきゃと喜んでいる。
shp「ね、ねぇねぇrbrさん…」
rbr「ん?」
shp「プレゼント、見てもいい?」
少し不安そうに尋ねるshpくんに横で話を聞いていたzmが言う。
zm「当たりまえやん!プレゼント、何もらったんか俺らにも教えてほしいな~?」
それを聞いたshpくんは意気揚々と袋を開け始めた。
ci「あ、俺も!!俺も開ける~!!」
ciもshpくんの隣で、袋を開け始める。
shp「わぁ…!!!欲しかった猫のぬいぐるみ…!!」
「と……ぁ、バイクの図鑑だ…!」
ci「shp、見てみて!!フクロウのぬいぐるみと、欲しかったゲームのカセット!」
sho「お、2人とも欲しかったもん入っとったか~?」
とても嬉しそうにプレゼントを見る2人にshoが聞く。
2人はshoの問いに、勢いよく首を縦に振っていた。
zm「ふ~…あの笑顔を見ると、ゲーセンで頑張った甲斐があったぜ…」
rbr「俺も…tnと一緒に本屋探し回って良かったな…」
そう。
本編を見た読者たちは分かると思うけど、この時期は正直、精神的にも身体的にも苦手な時期だ。
なので、基本的に布団の中か、こたつにいる。
そして、カイロは必須だ。
しかし、今年は頑張った。
1人で外にも出れた。
やっぱり2人に喜んでもらいたいって気持ちもあったし、何より…。
やっぱり双子の兄であるshoにプレゼントを渡したかったから…。
いつも俺を助けてくれるのはshoだし、こういう時だけでも、って感じ…。
さっき言った通り、shpくんたちのプレゼントを買いに、tnたちと出かけたし。
うん、やっぱり今年は頑張ったんとちゃうかな。
でも、問題は何時渡すか。
shoは皆のムードメーカー的存在だから、周りには誰かが必ずいる。
やっぱり難しい問題だな…。
【sho side】
ゲームで遊ぶshpくんとciを見守りつつ、考える。
今年はrbrにあげるプレゼントを用意した。
喜んでくれるかは分からないが、頑張って選んだつもりだ。
sho「いつあげるかなぁ……」
ふと独り言をつぶやく。
すると、shpくんとciがこちらを向く。
そして、俺にだけ聞こえる囁き声で話しかけてくる。
shp「rbrさんにプレゼントあげるの…?」ヒソヒソ
ci「俺らが手伝ってあげる!!」ヒソヒソ
shp「rbrさんとshoさん、2人きりにさせなきゃ…」ヒソヒソ
ci「ど、どうする、?」ヒソヒソ
2人で何か考えている。
2人に気を使われるなんて俺もまだまだだなぁ。
すると数分後…
shp「shoさん!!プレゼントもって、お部屋に行ってて?」
ci「tnたち、俺らで止めるから、!!」
sho「わ、分かった」
2人に言われるがまま、部屋に行く。
きっと、tnたちの気をそらしてるうちに渡せって話なんだろうな…。
でも、どう渡せばいいんだろ…。
考えていると、ノックが鳴り、rbrが入ってくる。
rbr「sho…呼んでたってshpくんたちに言われたんやけど、、何かあった?」
rbrは頭にハテナマークを浮かべながら俺に聞く。
sho「あ、特にこれと言った訳じゃないんやけど…」
「とりあえずこっちすわりぃや」
と、隣に座るよう促す。
そして俺は勇気を出して、rbrにプレゼントを渡した。
sho「よ、良かったらこれ…」
rbr「ぷ、プレゼント…?あ、ありがとう…!!」
rbrは少し顔を赤らめながら、プレゼントを受け取る。
rbr「あ、あのな、俺も…」
rbrはそう言いながら俺に小さめの袋を渡す。
sho「え、い、いつの間に…」
rbr「な、内緒…!」
「…開けていい?」
俺がうんと頷くと、rbrは喜んで袋を開け始めた。
俺がrbrにあげたものは…
rbr「ぁ、ブランケット…!!」
そう、いつも寒がりで、この時期体調を崩しやすいrbrの為に、ピンクのグラデーションがかったブランケットを選んだ。
rbr「嬉しい……本当に、ありがとう、sho」
そういうと同時に「プレゼント開けて」という視線を感じたので、俺も開けることにした。
中にはずっとほしかった腕時計とマグカップが…。
rbr「sho、その腕時計ずっと欲しがってたし…」
「マグカップはな、俺のと色違いやねん」
sho「…っ!!!ろ、rbrぉ…!!」
思わず俺は泣いてしまった。
正直この時期になると、ずっと頭によぎっていたことがあった。
それは、rbrをもっと早くに助けてあげれなかったこと。
この時期に体調を崩すrbrを見て、いつも自分のせいだと思っていた。
でも、こうしてrbrが俺のためにプレゼントを選んでくれて、俺もrbrに大事にされてるのかもな、、なんて。
sho「……なぁ、これからも傍におってええ?」
すると、rbrは満面の笑みで言った。
rbr「もちろん、!!」
shp「上手くいったね」ヒソヒソ
ci「うん!!!」
え?26日になった、?
いやいや、25日ですよ??25日ですからね???
ハートという名のクリスマスプレゼントちょーだい!!((((
コメント
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メリークリスマスです🎄 今年分の感謝を込めて雪柊さんに300ハートを送りました❤️ 自分は親からは合格してからと言われ貰えませんでしたが、兄達からは手紙付きで貰えました! 今回のストーリーみて、兄弟の絆ってすごいんだなって感じました。 これからも寒い時期が続くと思うので体調に気をつけて過ごしてください❄️ 良いお年を!
ハッピーメリークリスマス良いお年を