「キャーーー!!!!!」
突然、叫び声が鳴り響いた。
時計を見ると朝の5時。
何事だろうと俺は飛び起きて、声のした1階に駆け降りた。
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声の主は、メイドのオリビアだった。
リアムお兄様の部屋の前で、膝から崩れ落ちている。
「どうしたんだ…!」
俺が声をかけると、オリビアは震えながら口を開いた。
「い、いつも通り、リアム様を起こしに行ったら…、リ、リアム様が…っ!!」
オリビアは相当動揺している。
「リアムお兄様がどうしたん……」
…ッ、!!!
部屋の中を覗くと、リアムお兄様が大量の血を流して倒れていた。
「リアム…お兄様…?」
恐る恐るリアムお兄様に近づく。
「…!」
リアムお兄様は、全身を滅多刺しにされていて、胸にナイフが突き刺さっていた。
…酷すぎる…ッッ
足音がして後ろを振り向くと、いつの間に来ていたのか、お父様とお母様、ルーカスお兄様や使用人全員が来ていた。
「リアム…!!!」
お母様が涙を流しながら、その場に崩れ落ちる。
お父様は顔を手で覆って、静かに泣いていた。
ルーカスお兄様は俺の隣に来て、ひざまずいた。
「兄様……ッ」
…どうして…どうしてこんな事に…ッ
一体誰がこんな事を…?