テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
[雨はいつか止む]
幼なじみで成績優秀なnsとkisi。と、そんな彼らと一緒に過ごすktmが劣等感に押し 潰される話
⚠学パロ ⚠ktm愛され
⚠不穏
【注意】
・既存の方のお名前をお借りしておりますが、御本人様とは一切関係ありません。
・全ての配信・ボイスを追えているわけでは無い+最近界隈入りした新参者です。それ故に少々キャラの口調や言動が合わない際があると思います
・**ある程度人を選ぶ内容です。**何でも読める方向け 読んだ後の苦情は受け付けません。モブがカス
・恥ずかしくなったら消します
🎉3D決定&お披露目おめでとうございます!
少し前は何も気にしていなかった。
三人で笑って過ごせれば、それが一番で、ずっとこのままが一番いいのだと勝手にそう感じていた。
ほんの、2ヶ月前まで
「つっかれたあ〜…………」
その日は補習だった。勉強が大の苦手で、勉強をしてもどうしても定期テストで赤点は免れられなかった
俺も頑張ってんのになあ、とほほ。なんちゃって
ネスや魁は帰っただろうか、ああ、そういえば、家の手伝い云々で今日は別々で帰ろうとか言ってたっけ。
そんな中、教室にてきゃらきゃらとした女子の声が耳に入った
盗み聞きする気なんてなかったけれど、知っている名前が聞こえてきて。何だか気になってしまい、立ち止まってしまった
「魁星君かっこいいよね、弓引く姿見て一目惚れしちゃったかも。」
「ほんとに!×🔺めっちゃアプローチ頑張ってるもんね」
「え〜そう、マジで魁星君振り向かせたい。てか○▫もネス君好きでしょ?」
「なんでバレたし!笑 めっちゃ好き。だってマジ一つ一つの動作綺麗すぎる」
ネスと魁のことをべた褒めしている場面だった。自分のことでも無いのに、何だか誇らしい。
さて帰ろうかとリュックを持ち直した時、聞こえた言葉が酷く自分を貫いた
「でもさあ、北見君だっけ?二人とも北見くんにベッタリでさ、…」
「んね、成績も微妙だし、部活…たしかバスケ?でも成果出してないし。なんであんなのが二人の隣にいるわけ?」
……
いつの間にか帰路についていたのをよく覚えている。いつの間にか、ただ目の前に眩しい夕日があった。
その前、どうやって帰ったかは結局思い出せなかったと思う。
ゆらり、と瞼を開ける
ゆっくり起きた筈なのに冷や汗が体を伝う
時刻は未だ午前3時、外は暗い
ぼうっとただ手のひらを見つめて、ただ自分の無力さに打ちひしがれる
最近、ずっとこうだ。
よく眠れなくて、起きれば、言われた事を思い出して。前はあんな数人の評価で怯むほど弱くなかったはずなのに…ああ、こういう所が悪いのか。
二人に嫌われたくない。
二人の荷物にはなりたくない
でも、二人と居たい。
______頑張らなきゃ、色々
ぐるぐるとネガティブな思考が無限に流れる。
バッとベッドから降り、勉強机に向かい、参考書を広げ、シャーペンを持つ。
いつの間にか、6時半のアラームが役目を果たすかのように五月蝿く鳴った
「……ぉ……!ぃ……きたみーん!!」
「ぁ……?んだよ〜ぉ」
「なんや、遊征最近随分お疲れやん」
どうやら、昼休みの殆どを寝て過ごしてしまったらしい。
軽く背伸びをして、周りを見渡せばこちらを見つめるあの女子、目が合えば気まずそうに此方から目を逸らした
「最近ヤバいの、ゲーム楽し過ぎて」
「おン前不健康の塊すぎィ」
「遊征今日は早く寝なな」
「善処はしたい」
二人に嘘をついてしまった
晴天の青空が広がる屋上で、自身の中の憂いもじわじわと広がっていた
流れる様に過ぎる季節の中、自分だけが取り残されている錯覚がずっと意識をよぎる
いくら頑張って勉強をしても、いくら頑張ってバスケしても、全員に分け隔てなく仲良く接しても。
誰も見てくれない気がした。
皆、二人を見ている
嬉しいのに、喜びたいのに。
魁が弓道で賞状を貰った時、ネスがテストで学年1位をとった時。
上手く笑えなかった、きっと、ヘッタクソで、誰でも作り笑いだって分かる笑い方
馬鹿みたいだ
今日は何だかもう全部投げ出したくなって、昼休み学校を飛び出した
何だか、もうどうでも良くなっていた
大雨の中、走って、走って。
海岸に足を踏み入れた
波が嵐のように暴れ、大きくなる、元々防水に近い素材の自身のポロシャツも段々濡れていく。
このまま溶けたい、だとか、らしくないことを考える。こんなの北見遊征じゃないか
水面の近くに座り込めば、たまに波がこちらまで流れてきて、それに手を当てれば、夏なのに少し冷たい。
柔らかくて、冷たくて、けれど波は儚くて、静かで、不思議で
少しだけ、寂しい
小さくうずくまり、目を閉じた
どうして、こんなことになったんだろうな
滑らかな波の音の中、誰かの声が小さく聞こえる。段々大きくなるそれは、自分が大好きで苦手で大好きで大嫌いな、
「…きた…、っおい!!北見遊征!!」
「…ぁ…??」
「気付いた?!大丈夫かよ!!」
肩をブンブン振られて意識が浮上する
目の前には、傘を投げ捨てたのか雨で髪が濡れ始めている、学校でここにいるはずの無いネスと魁
「な…んで、ここにいんの」
「何でって、あんな毎日段々顔色悪くさせて来る親友がどっか行った〜ってなったら心配でしょ」
「遊征気付いてないかもしれんけど、隈やばいで。あと顔がぎこちないし、あと普通に嘘つくのが下手なんよ。素直さは幼稚園児並や」
「ズタボロすぎない?」
ネスと魁は、制服が汚れるのも構わず自分の隣に腰掛けた
いまだ降る雨の中、優しさを感じて。ここ数ヶ月間で初めて涙を流した
いつの間にか出てきたもんだから、最初は混乱しながら目擦っていたけれど、ネスが質がいいハンカチを渡してくれて、魁が背中をさすってくれて
感情が溢れて、声を出して泣いた
その間も、ずっと隣に居てくれた
何時しか空の影響で暗かった地面は、その憂いが晴れて、太陽を覗かせ光り輝いた
あんまり記憶が無いが、どうやら全部話してしまったらしい
ネスと魁と、明日絶対風邪引く!とか笑いながら、濡れたシャツを絞って、タオルを頭に被せながら学校への帰路へついた
「わしらは、どんな遊征でも大好きや」
「俺ら三人合わせて最強だから!絶対一人も欠けちゃだめ!」
思い出したら顔が緩んだのを見逃さなかった魁とネスから、自然な笑み!とキラキラした瞳で喜ばれた。俺そんな表情管理ド下手くそなの?
「あ、あの……!!魁星君!」
「どうしたん」
「放課後、お話があるので体育館裏に来て頂けませんか……?」
「……」
「あ、あのっ」「いややね」
「…え?」
「少なくとも、わしの親友を傷付ける奴とは関わりたくもない。話しとうもない。脈ナシや脈ナシ。さっさと帰り」
「何でっ…そんなことしてない!」
「直接的には、ね?…あと、キミの友人、ネスんこと好きらしいけど、ネスはわしと同じ気持ちやから、そう伝えとき」
「んじゃ、また。…いや、二度とわしらの前にその顔、見せんでね」
ktmを曇らせたかっただけ
でも、ktmが自▫未遂やrisヵするのは解釈違いでとても難しかったです
人によって、ktmはこんな反応しない!とかそれぞれ解釈があると思うので、最初の注意に書かせていただきました。
メンタル弱くないか?と自分でも感じていますが、努力が報われなくて元々不安定だったって感じで…よろしく…お願いします
満足していただけたら幸いです