――お前になんかに、実桜さんは渡さない!!
そう陸くんが言ってくれた時、あたしの中にあった『迷い』は全て吹き飛んでいった。
それでも、
5歳差という事や、陸くんが高校生という事は、気になってしまう。
でも、
『好き』って気持ちに、そんな悩みは関係無い。
自分の気持ちに正直になる事、それが大切なんだって、真っ直ぐな陸くんを見ていて思った。
「実桜さん…ここ」
ある場所で足を止めると、陸くんがそう口にした。
あたしの行きたい所――それはあの公園。
全てが始まるきっかけになった場所。
「うん…ここは悲しい思いをした場所だけど、全てのきっかけになった場所…」
あたしの話を、頷きながら聞いてくれる陸くん。
全ての始まりのこの場所で、
あたしは伝えたい。
陸くんへの、想いを。
あたしの、
素直な気持ちを…
「大切な場所だから…ここで、陸くんに伝えたい事があるの」
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