はい主です。
少し、デスゲームを書いて見ました。
だいぶ雑になったかもしれないけど、1話で完結するためです。
申し訳ないです。
静かな山奥にある小さな村、カミノ村には昔から忌まわしい言い伝えがあった。
村に「人狼の石」と呼ばれる呪われたアイテムが現れたとき、村人の中に人狼が紛れ込むというものだ。
多くの村人はそれをただの迷信だと思っていたが、その日、村の広場で本物の「人狼の石」が発見されてから、村の平穏は打ち砕かれた。
翌朝、パン屋の若者ユウキが血まみれで倒れているのが見つかった。
村人たちは恐怖に震え、村の長老タケオは村人全員を集めてこう言った。
「この村には人狼が現れた。私たちは毎晩議論を重ね、人狼を見つけ出さなければならない。毎晩、人狼は一人の命を奪っていくだろう。皆で力を合わせなければ、この村は滅んでしまう」
主人公である14歳の少女、マユは村で最も若い村人のひとりだった。
彼女はおばあちゃんから聞いた伝説を思い出していた。
「マユ、人狼の石は真実を偽りに、偽りを真実に変える力を持っているんだよ。でも、その力は必ず持ち主に災いをもたらすものなんだよ」
マユは半信半疑だったが、村の恐ろしい出来事が続くにつれ、その言葉に重みを感じ始めた。
特に、村長タケオの様子がどこか不自然に思えたからだ。
最初の夜、村人たちは人狼を探すための会議を開いた。
誰が怪しいのか、なぜユウキが襲われたのかを話し合う。無口な青年ショウが最初に疑われた。
彼は普段から他人とあまり話さず、いつも一人でいるため怪しく見えたのだ。
しかし、マユはショウが人狼であるとは思えなかった。
彼の瞳には、恐怖と混乱が宿っていたからだ。
マユは密かにショウに近づき、「あなたが人狼じゃないと信じている」と告げた。
ショウは驚いたが、少しずつ心を開き始めた。
そして、「僕はただ、この村を守りたいだけだ」と言った。
その夜、村人たちはショウを追放しようと投票を始めた。
マユは勇気を振り絞り、「待って! ショウさんは人狼じゃないわ! 昨夜、彼は私と一緒にいたの。もし彼が人狼なら、私だってここにはいないはずよ!」と反対した。
村人たちは戸惑ったが、マユの必死な訴えに心を動かされ、ショウの追放は免れた。
しかし、その夜もまた一人の村人が犠牲となった。
時間が経つにつれ、村人たちはますます疑心暗鬼に陥り、次第に互いを信じられなくなった。
マユはタケオが何かを隠していることに確信を持ち始めた。
彼の言動はどこか曖昧で、人狼の石を持つことで何かを知っているように思えたからだ。
ある晩、マユはショウとともにタケオの家を訪れることにした。
タケオが留守にしている間に家の中を探すと、そこには一冊の古い本と、人狼の石があった。
本には、人狼の力を引き出す儀式について記されており、その力を使えば自らが人狼と化すことができると書かれていた。
「まさか…タケオさんが人狼…?」マユはその事実に愕然とした。
その瞬間、タケオが帰宅した。
彼はマユとショウを見て、冷たい笑みを浮かべた。「何をしている?」
マユは恐怖を抑えながら言った。
「あなたが人狼ね?この石を使って、村を支配しようとしているの?」
タケオは一瞬黙り込んだが、やがて笑い出した。
「そうだ。私はこの村を守るために人狼となった。だが、今ではその力を使って新たな世界を作ることに決めたんだ」
マユは震える手で石を握りしめた。
「あなたの言っていることは間違っているわ。村人を犠牲にしてまで手に入れる力なんて…!」
タケオは近づき、マユの手から石を奪おうとした。
しかし、ショウが身を挺してマユを守り、石を奪われないようにした。
「逃げろ、マユ!」
マユはショウの声に背中を押され、家を飛び出した。
翌朝、村人たちはタケオの家に集まり、マユは全てを話した。
「タケオさんこそが人狼です!彼はこの石を使って私たちを操ろうとしています!」
村人たちはざわめいたが、タケオは落ち着いて答えた。
「そんなことはない。マユこそが石を持ち出し、人狼の力を得ようとしているんだ」
マユは涙を浮かべながら言った。
「信じて!私はこの村を守りたいだけなの!」
村人たちはどちらを信じるべきか迷ったが、ショウが現れ、「マユを信じてほしい。僕も彼女と一緒に石を見つけた。タケオこそが人狼だ」と訴えた。
最後の投票が行われ、村人たちはついにタケオを追放することを決めた。その瞬間、タケオは狂気の笑みを浮かべ、石を取り出して叫んだ。
「ならば皆道連れだ!」
石は赤く光り、タケオの体が獣のように変貌し始めた。
村人たちは恐怖で逃げ出したが、マユは石に向かって祈りを捧げた。
「この村を、みんなを守って…お願い…!」
すると、石が淡い光を放ち、タケオの姿が霧に包まれて消えていった。
タケオの消滅後、村は静けさを取り戻した。
マユとショウは村人たちと共に「人狼の石」を森の奥深くに埋めた。
そしてマユは、もう二度とこの村に人狼が現れないようにと願いを込めて言った。
「これで本当に終わったのね…」
ショウは優しく微笑んだ。
「ああ、でも僕たちがこの伝説を忘れない限り、村はきっと平和でいられるさ」
そして、彼らは森を後にした。
背後で静かに埋められた石が、またいつか動き出す日を待ちながら。
少し、何か書こうと思い書きました。
どうでしょうか?
次は、しっかりとダンジョンものを書こうと思います。
がんばります!
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