「おはよ……」
「おはよう、元貴」
「おはよ、y/n、若井」
「相変わらず眠そーだね」
「まじ今日は危なかった、ほんとに。叩き起されたもん、起きろー!って」
「寝癖着いたままだよ、もう笑。直してあげるからちょっと屈んで」
男子の中では背の低い方の彼も
私から見たら充分大きい
少し跳ねた右側の髪を
優しく櫛でといてあげれば綺麗に直った
「はい、できたよ。どんだけ慌ててきたのよ」
「ほんとにやばかったもん…、y/n達来た時まだベッドの上だったからね?」
「これ俺らがピンポンやめたら元貴遅刻確定だもんねー、こわ」
「まじ毎日来て、ほんとに」
「しょうがないなぁ……もう笑」
制服は急いできたせいか少し着崩れていて
コンタクトをし忘れたせいか眼鏡をかけていて
いつもの違う雰囲気だから
目が合った時少しだけドキッとした
バレちゃいけない
この恋心だけは
この思いだけは
私の中の奥の奥の方にしまって縛って
日に当たらないようにしなくちゃいけない
そうじゃなきゃ
こんな友達として接せれない
「そういえばさ、今日は華いるの?」
「あー……うん」
「え、じゃあさy/nち行ってもいい?今日うち親どっちもいなくてさ」
「いいよ」
「OK、じゃあ帰ったらまた連絡するね」
「おいおい、除け者にすんなよ笑」
「若井もくる?y/nの手料理食べれるよ」
「はぁ!?え、元貴毎回y/nち行くたびに食べてたの?ずるっ……!」
二人の会話から察した通り
私はそれなりに料理ができる
それなりにってか結構自信はある
なぜならトマトパスタを作れるようにするために
死ぬほど料理を練習したから
そこから楽しくなっちゃってほかも色々と
「えー……じゃあ、俺も行っちゃおうかな」
「でも、親いるんじゃないの?」
「いるけどさ……y/nの料理食べれるとなったら話は別じゃん?」
「はぁ……お弁当のおかず少しあげるから来なくていいよ」
「なんでよ!嬉しいけどさ」
「さすがに5人分もご飯作るのはきつい。また滉斗にお弁当作ってきてあげるよ」
「まじ?やった」
いくら料理を作れても
好きな人が食べてくれないんじゃ意味が無い
本当に渡したい人には渡せないのに
あわよくば嫉妬してくれないかななんて
淡い期待をのせてそう言っても
私が望む未来なんてどこにもないのに
バカだよね、わかってる
自分でもそう思うの
でもそう思ってもやめられないくらいに
私はあなたに恋してるの
コメント
6件
神すぎ😇 まじで主さんの物語全部神すぎます!
なんかワタスの今の恋愛見たい笑