テラーノベル
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数日後。
休日。
阿部、目黒、宮舘、渡辺の四人は、大きな自動車販売店を訪れていた。
広い展示場には、コンパクトカーからSUV、高級セダン、スポーツカーまで、さまざまな車種が並んでいる。
「すごっ!」
阿部が目を輝かせた。
「こんなにいっぱいあるんだ。」
「見てるだけでも楽しい。」
渡辺も展示車を見渡しながら笑う。
目黒は二人の様子を見て微笑む。
「今日は二人が主役だから。」
「気になる車、全部見よう。」
宮舘も頷いた。
「焦って決めなくていい。」
「長く乗る車だからね。」
「ありがとう。」
阿部と渡辺は嬉しそうに返事をする。
四人は展示場をゆっくり歩きながら、それぞれ気になる車を見て回っていた。
「阿部ちゃん。」
目黒が一台の淡いベージュのSUVの前で立ち止まる。
「これどう?」
阿部も車の前に立ち、じっくり眺める。
「いいかも。」
「色も好き。」
「中、見ていいですか?」
近くにいたスタッフが笑顔で鍵を開けてくれる。
阿部は運転席へ座った。
ハンドルを握ると、自然と笑みがこぼれる。
「やっぱり運転席って落ち着く。」
目黒は助手席へ座る。
「阿部ちゃん。」
「久しぶりに助手席だ。」
「まだ買ってないから。」
阿部は笑いながらツッコミを入れる。
「気が早いよ。」
「でも。」
目黒は嬉しそうにシートへ身体を預けた。
「またここに座れるの、楽しみ。」
阿部は少し照れながらハンドルを撫でた。
「俺も。」
「めめをまた迎えに行きたい。」
___________
その頃。
少し離れた場所では、渡辺が白いSUVを眺めていた。
「翔太。」
宮舘が隣へ並ぶ。
「これ好き?」
「うん。」
「前の車より少し小さいけど。」
「乗りやすそう。」
宮舘はドアを開ける。
「座ってみよう。」
渡辺は運転席へ腰掛けた。
シートを調整しながらハンドルを握る。
「おぉ。」
「しっくりくる。」
「やっぱり翔太は運転してる姿が似合う。」
宮舘が優しく微笑む。
渡辺は少し照れながら笑った。
「これで涼太を迎えに行ける。」
「仕事終わったら迎え来る?」
「もちろん。」
「毎回行く。」
「そんな毎回?」
「涼太が嫌じゃなければ。」
宮舘は嬉しそうに笑う。
「嫌なわけない。」
___________
スタッフが四人のところへやって来た。
「もしよろしければ、試乗もできますよ。」
阿部と渡辺は顔を見合わせる。
「試乗!」
二人の声が重なった。
目黒が笑う。
「せっかくだし乗ってみよう。」
宮舘も頷く。
「実際に運転した方が分かるからね。」
「お願いします!」
二人は声を揃えて返事をした。
___________
最初は阿部。
スタッフを助手席に乗せ、目黒は後部座席へ。
ゆっくりアクセルを踏む。
車が静かに走り出した。
「……運転できてる。」
阿部は思わず笑顔になる。
「久しぶりなのに。」
「身体が覚えてる。」
目黒は後ろから優しく声を掛けた。
「阿部ちゃん。」
「すごく丁寧。」
「助手席じゃなくて後ろだけど安心する。」
阿部は少し照れながら笑う。
「教習所でいっぱい確認したから。」
「でも。」
「やっぱり運転楽しい。」
___________
続いて渡辺。
宮舘は後部座席へ座る。
渡辺は慎重に車を発進させる。
カーブ。
右左折。
停止。
どれも滑らかだった。
スタッフも笑顔で頷く。
「久しぶりとは思えないですね。」
「ありがとうございます。」
渡辺は嬉しそうに笑う。
試乗を終えて車を降りると、宮舘が歩み寄った。
「翔太。」
「おかえり。」
その一言に渡辺は照れ笑いを浮かべる。
「ただいま。」
「どうだった?」
「楽しかった。」
「やっぱり。」
「また運転したい。」
宮舘は嬉しそうに頷く。
「その笑顔が見られただけで来た甲斐があったね。」
___________
展示場へ戻ると、阿部と渡辺は同時に顔を見合わせた。
「……決まった?」
阿部が聞く。
渡辺は笑って頷く。
「決まった。」
「俺も。」
二人はそれぞれ、試乗した車を振り返る。
目黒と宮舘も、その表情を見て自然と笑みを浮かべた。
新しい車。
新しい思い出。
そして、大切な人を乗せて走る新しい日常。
四人の未来は、また少しだけ楽しみで満ちていくのだった。
コメント
1件
みらさん、第2話読みました! 車選びから試乗までの流れが本当にほっこりしました〜。阿部ちゃんが「運転できてる」って嬉しそうに言うところ、めめが後ろの席から「安心する」って言うところ、どちらも心が温かくなりました。翔太くんと涼太くんの「おかえり」「ただいま」のやり取りも、さりげないけどすごく愛おしくて。新しい車、新しい日常が始まる予感がして、読んでいて幸せな気持ちになりました🍀
みら

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kaede🍁
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#ご本人様には関係ありません
みら

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