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前回同様
mtp、死ネタ描写注意⚠️
[大森元貴が大人になった話]
ミーン、ミーン
「…あっつ、」
ーーいつか人は死ぬーー
それだけが
僕の脳髄に蔓延ってカビになっています、が
〔この度特効薬が選ばれました〕
性欲と 食欲と 睡眠と 金
憎しみとか全部、忘れました。?
悲しみとか全部、捨てました。?
⬛️⬛️「元貴っ!」
思い出す事は微かに、あるけれど。
「僕はもう大人になったようだよ。」
「若井」
〔大森!今回の件も流石だな。〕
〔大森先輩すごいですね!〕
『いや〜元貴って器用だよね!この仕事向いてるよ!羨ましいなぁ』
『元貴って凄いよね!ここの歌詞は心揺さぶられるよ〜!アーティストにも全然なれると思うなぁ!』
生きる“意味”って言うものは、それなりにあるし
「…死んじゃう時に、死ねばいい話だよね。」
〔ごめん!大森、今日残業頼める?〕
〔だって、大森できる奴じゃん!〕
必死に働いて。
金を稼いで。
〔君は犯罪犯してないんだね。〕
〔若井くんに唆されたんだろう。〕
〔可哀想に。〕
「…」
なにが…可哀想だよ。
ふざけんなよ。
やっぱり、無神経なお前らが
「…嫌い」
過去は許されたのに。
ー“人生発展途上”ー
の僕らは、
〔…だから。〕
〔~~~。〕
「…なんで?」
常識の芽生えに戸惑ってばかり。
「梅雨は明けたね。」
日々が乾いている。
「そのすべてに、君がいる。」
その日々は消えゆくまで、絶え間なく
この心を貫いていて。
「君の胸で、泣きじゃくりたいんだ。」
この痛みの名はなんだろうね。
この諦めきれない僕を
どうか、嗚呼。
「若井…」
鬼灯は爆ぜる。
僕たちは旅をしていた。
[初夏]
僕の心には未完成の蜘蛛の囲が絡まっている。
自分の手で撫でたあの草の感触を、匂いを思い出す。
転びそうになりながら2人で走ったんだよな。
[晩夏]
君の散り際を思い出した。
ちょっと寒かったから、君の肌にくしゃみをした。
怒られちゃったんだよな。若井が怒っても怖くはないけどね。
P.M.09:30
仕事終わりにはビールを飲む。
僕は別に好きじゃないんだけど、若井は飲んでみたいって言ってたな。
あいつのことだからどうせ酒に弱そうだけど。
つまらない、面白味のない大団円の映画を見て夜に染まっていく。
涼ちゃん達、友達とも、同僚ともそこそこ仲良く出来てる。
干からびている日々の裏であの日々が鳴り響く。
ねぇ、どうか
「…恨まないでほしい。」
あの6月の匂いがいつまでも僕の鼻をくすぐる。
僕は今を生きているらしい。
いや、今を生きるんだ。
君は、もう、
「死んでいるんだよ」
君の生きた証が蜃気楼に踊っている。
あの日々の意味が過ぎ去る日々が、
ー“人生満了未遂”ー
の僕らには、到底生き地獄にしか思えないんだ。
〇〇「…俺は悪くねぇよ。」
先生「〇〇君は明るくて…いい子ですので。人をいじめるなんて…」
警察「…なるほど、」
意味付けられた、彩りに薄れている。
どれが正しいのか誰か教えて?
正義ってなんだ?
道徳ってなんだ?
日々が流れて、今では導くべき側だと
僕たちは気づかない。
「さよなら。」
今はもう、憧れがあるから。
“人間”らしさが身体中に染み付いてしまったんだ。
でも、
「君の…言葉は忘れない。」
忘れられない。
⬛️⬛️「シアワセの4文字なんてなかった!」
若井「今となっちゃ…どうでもいいよ。」
“愛”が何だ、?
“夢”が何だ、?
「それが、金になるの?」
ー“人生発展途上”ー
の僕は、
正しさと成長を天秤にかけた。
何度忘れたって、何度嘆いたって、何度後悔したって
-【過去は輪廻するから】-
「死んじゃう時に死ねばいいよ。」
だけど、今は、
「生きたいなぁ…泣」
“人間”らしく
“人間”らしくね
だって、
「そう思わないと前に進めない」
番外編1話目終了!
長くなっちゃった…
これは、カンザキイオリさんの「死ぬとき死ねばいい」と言う歌をもとにしてます!
いい歌なので是非聴いてみてください!
大森さん(20過ぎくらい)があの出来事の後に葛藤しながらも大人になっていく物語です。
大森さん若井さんにクソデカ感情抱いてますね。
番外編まだあるのでお楽しみにしてくださいませ☺️
いつもいいねやコメントありがとうございます!
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