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続きです!
第4話「関係に終止符を。」
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〈svさん自室〉
s「hrくん、聞こえてる?」
h「聞こえるよ〜 今日はどうしたの?」
スマホ越しに聞こえる彼の声。
ずっと聞いていたい。
s「あのさ…」
s「俺、jpさんと別れようかなって。」
h「…そっか。」
s「それで…hrくんについてきて欲しいんだよね。」
h「うん。勿論良いよ。
で…具体的に何すればいい感じ、?」
s「俺がjpさんと話すから、jpさんがもし手をあげてきたりした時は助けて欲しいかな。」
s「直接jpさんの前に出たりはしなくて大丈夫だから。」
h「なるほどね。いいよ。いつ別れる予定なの?」
s「えっと…明日。」
h「うん、わかった。
細かい日時はメールで教えて。」
s「うん。ありがとう。」
h「じゃ、また明日。」
この決断は良くないのかもしれない。
…けど、jpさんがあんな態度とってくるということは、多分俺のことが嫌いなんだろう。
それに今、hrくんに好意的な感情を持っているのにも関わらず、jpさんと付き合っているなんてよくないことだ。
だからこそ俺はjpさんと別れるって決めた。
s「ごめん…jpさん」
大好きだったよ。
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〈次の日〉
s「hrくん、きてくれたんだ。」
h「勿論。じゃあ、行ってくる?」
s「…うん。」
〈リビング〉
s「…jpさん」
j「…どうしたの」
全身に恐怖が迸る。
どうしよう。まだ、今なら引き返せる。
まだ取り返しがつく。
でも、言わないと。
ケジメをつけないと。
s「….別れよう。」
一瞬、驚いた様な表情を浮かべた気がした。
でもすぐ俯いて、
j「…なんとなく、そう言われるんじゃないかなって思ってた。」
s「…」
j「…全部俺が悪いんだ…ごめんsvさん。」
なんで、なんで今更そんなこと。
j「今更後悔しても遅いけど….ね」
遅いよ、全部遅すぎたよ、
ねぇ、なんでもっと早く言ってくれなかったの。
そんなことを脳内で語り続けながら。
jpさんは悲しそうな顔をして笑った。
j「“あの人”と一緒に来てるんだよね、?
お幸せにね。」
s「…jpさんなんか大っ嫌いだよ…」
hrくんの話が出て、つい酷いことを言ってしまう。
謝らなきゃ、そう思って口を開くも、
俺の口から出てきた言葉は
最悪なものだった。
s「今更謝ったってどうにもなんないのに…
俺が戻りたいとか思うと思った、?
こっちの気も知らないでさ…なんでそんなこと言えるの!?もう嫌なんだよ、こんなとこにいるの…っ!」
散々酷い言葉を積み重ねて、
首に手を回した。
お揃いのネックレス。
2年前、一緒に買ったあの思い出が詰まったネックレス。
学生だった俺たちは、高いものになんて手を出せる年齢じゃなかったので、安物を買って喜んでいた。
高い物に買い直さなかったツケが、今頃回ってきたのだろうか。
思い切り引っ張ればすぐ千切れる様な代物だ。
ブチ、と嫌な音がして、それは千切れてしまった。
それを思い切りjpさんに投げつけて、
s「もう、俺の前に現れないで」
とだけ言い残して、
急いで家を出た。
正直、最低だと思った。
優しさなんて何一つない数分間だった。
前髪の隙間から見えたjpさんの顔は、驚きと悲しみが混ざり合った様な表情だった。
罪悪感と達成感が脳内をぐるぐると回る。
「言ってやった」と言う気分と、
「言ってしまった」と言う気分を選べない。
h「svさん、大丈夫、?」
s「hrくん…」
h「おいで、svさん」
hrくんが両手を広げて、こちらを見ている。
今は、この優しさに甘えていたい。
s「…あったかい…」
h「そっか。しばらくこのまんまでいいからね」
s「うん、ありがとう…」
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この物語書くと病みそうになるんですけど…
別れを告げるシーン、泣きそうになりました、
まじで。辛すぎて…書いてるこっちがダメージというか🙄
物語書いてると、どうしても他人事感が出てしまうんですが、
今回の別れを告げるシーンはなるべく
自分の感覚で書きました。
色々工夫して考えるのではなく、一気に吐き出す感じで書いたのでけっこう気に入ってます。
自分語りが長くてすみません…🙂↕️
では、また!
コメント
4件
わぁっ、…!🐸彡の罪悪感…考えると心が…… 別れる系とか書くと自分まで辛いですよね…w 投稿感謝です、…!