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「Blackの力を遮断する装置……あれを動かすために、塔の中心に向かわないと。」Astroは真剣な表情でそう述べた。
Pebbleが先に走って、通路を確かめながら「ワン!」と呼ぶ。
GrayとJevinは慎重に後ろから追いかける。
広間の奥には、巨大な歯車と金属パネルが組み合わさった装置が鎮座していた。
Veeは目を光らせ、分析する。
「……これは恐らくBlackの力を集約している装置だろう。動かすには連動している三つのレバーを同時に操作する必要がある。」
「三つ……同時操作か。じゃあ、僕らで分かれて――」
Dandyが指示を出そうとした瞬間、装置がうなりを上げる。
壁のランタンが揺れ、部屋全体に冷たい風が吹き抜けた。
「……動かすの、ちょっと怖いかも。」
Shellyは体を震わせる。
「大丈夫だ、僕らならできる!」
SproutがShellyの肩を軽く叩き、笑顔を見せる。
「やるしかないんだ。皆で力を合わせよう。」
三つのレバーは部屋の左右と中央に分かれている。
「よし、僕は中央のレバーを担当する。」
Dandyが決意を込めて手をかける。
「じゃあ、ワタシは左側を」
Veeが手際よく自身の光で装置を照らす。
Grayが右側を担当し、Pebbleは周囲の監視役に回った。
JevinとAstro、Pinkiは安全を確保しながら、全員が連携して操作を始める。
「3、2、1……同時に!」
三人がレバーを押し込むと、装置が低い唸り声を上げ、ギアが回り始めた。
金属音が響く中、床の模様が光りだし、部屋全体に力が集中していく。
Veeのモニターが緑色に光を放ち、Pebbleが尾を振ってその変化を教える。
突然、装置から強い光が放たれ、Blackの力を遮断する波が塔全体に広がった。
壁の冷たい影は消え、以前の不気味さは嘘のように消え去る。
「……成功した……!」
Shellyは涙を浮かべ、Sproutに抱きつく。
sproutも安心したような表情を浮かべる
Jevinは装置から手を離し、皆を見渡した。
『これである程度Blackの力は封じられた。皆さん、ありがとうございます』
Astroが微笑み、それにつられてVeeも軽く微笑んだ。
Pebbleは嬉しそうに「ワン!」と鳴き、床に飛び跳ねる。
塔の奥深くで、仲間たちは互いに肩を叩き合い、達成感に包まれた。
だが、Dandyは何かを見つめ、低く呟く。
「……まだ、終わりじゃないかも。Jevinは“ある程度は” Blackの力は封じられたとはいってたけど、完全にではないからまだ安全とはいえない!」
その言葉に、Jevinも『その通りです』と頷き。皆はそろそろblackとの決着が近付いていると緊張を取り戻し始めた。
塔の外に出たDandyたち。
急いでhavenに向かうも、遠くから見える
Havenの灯りはどこか異様に暗く、揺れていた。
「……あれ?」
Sproutが足を止め、遠くに見えるHavenの輪郭を凝視する。
建物は窓が割れ、壁には黒い焦げ跡や引っかき傷が残っていた。
周りには道具も散乱しており、塔に向かう前よりも悲惨な状態になっている
「な、なんで……こんな……」
Shellyは呆然と足元の瓦礫を見つめた。
「……誰かが来た?」
Dandyの声も、いつもより低く震えていた。
Pebbleは唸り声を上げ、周囲を警戒するように尻尾を逆立てた。
「皆、落ち着いて…まだ誰か敵がいるかもしれない、」
Astroが周囲を見渡しながら呼びかける。
建物の奥から、かすかな物音が聞こえた。
皆素早く身構えるが、その物音の正体はbrud達だった。
扉の陰からBrudが顔を覗かせ、Fun Botも小さく揺れながら隠れていた。
Dyleは物陰に静かに身を潜めている。
『3人とも!無事だったのね!』
Pinkiは安心したように息を吐き、3人の元へ駆け寄った。
Dandyは深呼吸してから仲間に声をかける。
「よかった……少なくともhavenに残っていたメンバーは無事だ。だけど、Havenは荒らされてる。何が起こったか確認しないと。」
Sproutは瓦礫を踏みながら前に進む。
「にしても、何をしにここに…?」
Grayは壁に残る痕跡を観察し、静かに頷く。
「……ここに残っているメンバーを確実に潰すつもりだったんじゃ?」
Pebbleが低く唸りながら、Brudたちの元に駆け寄る。
「ワン!」
ShellyもPinkiとPebbleに続いて3人に駆け寄り、Dyle、 BrudとFun Botを抱きしめ、涙を浮かべる。
「良かった……皆無事で……」
JevinはHavenの入口で立ち止まり、未だに不気味な空を見上げる。
『まずは安全を確保が最優先です。塔で起きたことも含めて、これからどうするか決めないと。』
外は静かだが、Havenの荒れた姿が、不穏な余韻を残していた。
Havenの荒れた室内で、Dandyたちは作戦会議を再開した。
Jevinは床に広げた大きな紙を指で追いながら説明する。
『……Blackの力は装置である程度封じ込めている。だから直接倒すよりも、洗脳された仲間たちを封じつつ、Blackに攻撃を集中する作戦だ。』
「引き付け役、攻撃役、サポート役に分かれて動く。Pebbleは前線で引きつけ、サポートは洗脳された仲間を閉じ込める。攻撃役はBlack本体に攻撃を集中だ。」
Dayが皆を見渡す。
Sproutは息を深く吐き述べる。
「僕は攻撃役に行くよ、少しは役に立てるはず!」
Shellyは家具や縄を確認しながら頷く。
「私はサポートに回るね。洗脳された仲間達を動けないようにする!」
Fun Botも小さく頷き、壁際や扉の監視位置を確認している。
作戦会議を終えると、Jevinが攻撃役の4人を呼び寄せた。
『さて、ここからは武器を渡します。戦いに備えて。』
Jevinは大きな木箱から武器を取り出す。
Dandyには初めて扱う銃が手渡される。
「……これ、僕が使うの?」
Jevinはにっこり笑い、装填方法や狙い方を簡単に教える。
『大丈夫、Dandyならすぐに使いこなせる。』
Sproutは色々な武器を見詰めた後、視線を鉄パイプに移した。それを手に取り軽く振って感触を確かめる。
「うん、僕はこういうものの方が使いやすそう」
Jevinは自分の斧を握り、手慣れた動きで回転させて見せる。
『私もこの斧でBlackに挑む。』
Pebbleはもちろん武器なし。
『ワン!』
引き付け役として前に出る準備を示す。
「よし、全員武器は揃った。後は役割通り動くだけだ!」
Dandyが叫び、仲間たちは位置についた。