ガラガラッ
私が店のドアを開けると、
弾むような綺麗な声が室内に響いた。
チェウォン 「待ってました、ルアさんニコッ」
ルア (わあ…//)
写真で見た以上の美しさに、
私は思わず息を飲んだ。
チェウォン 「ナムから話は聞いてるわ。今日は貸し切りにしたから、奥でゆっくり話しましょう」
落ち着いた大人の雰囲気を感じさせながらチェウォンさんはそう言った。
私はそんなチェウォンさんに
トボトボとついて行った。
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チェウォン 「ごめんね、紅茶ぐらいしかなかったんだけど…」
ルア 「い、いえ!お気になさらず…」
チェウォン 「ふふっ、ありがとう。」
ルア 「ドキッ」
チェウォンさんは私の前の椅子に腰掛け、
優雅に紅茶を口に運ぶ。
チェウォン 「なんだか女子会みたいね。笑」
チェウォン 「…このお店を経営してからは誰かと遊んだり、ゆっくりお茶を飲むことなんてなかったら今すっごく楽しいニコッ」
ルア 「…そ、そうですか//」
チェウォン 「ふふっ。
あ、こんな話をしてる場合じゃないわね、笑」
チェウォン 「えっと、なにが知りたいの?」
…なんだろう?
なにが知りたいんだろう?
私は、グクとチェウォンさんの写真を見てチェウォンさんのことを気になり始めた…。
そっか、。
私が知りたいのは…
ルア 「グクとチェウォンさんの関係が知りたいです」
チェウォン 「…わかったニコッ」
チェウォンさんは飲んでいた紅茶をテーブルに置くと、昔を懐かしむような目で語り始めた。
チェウォン 「関係っていうほど深い関係なんて持ってなかったわ。」
チェウォンさんは悲しそう目で俯いた。
チェウォン 「ただ…グクを好きになったの。」
ルア 「……」
チェウォン 「でも、それってダメなことでしょ?ルアちゃんも性処理をしてるならよくわかると思う。」
ルア 「…ダメなこと、だと思います。」
チェウォン 「うん。
でも、好きになっちゃったから、それを止めることなんてできなかった。だからね、無理やりにでも私から離れていかなきゃいけないと思ったの。だから私は性処理を辞めた。」
ルア 「グクには…告白したんですか?」
チェウォン 「したわ」
ルア 「ドキッ」
チェウォン 「ふふっ。
ルアちゃん、グクのことが好きなの?」
ルア 「へ?!///」
チェウォン 「隠さなくてもいいのよ?ニヤニヤ
私、もう世界一大事な人いるから。」
チェウォンさんはそう言って左手の薬指にキラキラと光っているリングを私に見せた。
ルア 「結婚…されてるんですか?」
チェウォン 「ううん、まだ婚約。
でも、私の仕事が落ち着いてきたら結婚しようって言ってるから、半年以内には結ばれると思う」
そう言うチェウォンさんの顔は思わず抱きしめたくなってしまうほど可愛かった。
チェウォン 「話がズレたわね、笑。」
チェウォン 「告白はしたわ。」
ルア 「…け、結果は?」
ドキ…ドキ…
チェウォン 「“俺も好きだ”だってさ。」
ルア (ズキッ…やっぱり)
チェウォン 「…でも、それを聞いて離れなきゃって思った。armyの為にも私の為にも、グク自身の為にも、アイドルと性処理という関係の中でそれ以上の好意をお互いに抱いてはいけないって思ったから。」
ルア 「そうなん…ですか」
チェウォン 「当時はすごく辛かった。想い合えた相手と離れることに後悔しかなかった。」
チェウォン 「でも、過ぎてみればそれもよかったって今なら言える。…大事な人ができたから。」
チェウォンさんは愛しそうに指輪を撫でる。
チェウォン 「私、小さい頃から美容院を営むのが夢だったの。
彼ら(BTS)と離れる前、彼らにはその夢の背中を押してもらったんだ。」
ルア 「…どうして、naviなんですか?」
チェウォン 「彼らにつけてもらったの。自分の夢に向かって、どこまでも飛んでいけますようにって」
ルア 「……」
私がふと辺りを見回すと、グクの部屋で見た写真と同じ写真が飾ってあった。
チェウォン 「あ、あの写真?ニコッ」
チェウォンさんはニコニコしながらその写真を私の目の前まで持ってきた。
チェウォン 「グクと別れる時に撮った写真よ。
…この写真を撮った時に約束したの。“お互いがお互いへの気持ちが無くなった時、この写真をそれぞれの部屋に飾ろうね”って。」
ルア 「…っ!」
チェウォン 「グクは、きっともう私のいない新しい人生を見つけて歩いてる。
だから、頑張ってみて?ルアちゃん!ニコッ」
ルア 「な、なにをですかッ…!//」
チェウォン 「え~なにかな~?ニヤニヤ」
ルア 「っ…///」
最終更新︰2025.4.7
読んでくださりありがとうごさいます~!!
モチベに♡(ハート)おねがいします!!🙏🙏
コメント
1件
続きみたいです!!!!!!!!!!!!!!