志緒は俺に一礼したあと母様に要件を話して部屋を出て行った。
俺は何も言えなくなった。
_凪と面影が重なったから。
それからはご飯も喉を通るようになって、今までの気持ちが嘘だったかのように凪の死を受け入れられるようになった。
_ただ一瞬目が合っただけでここまで変わるとは思っていなかった。
「璃緒、志緒という名前の世話係を知らないか?」
「あぁ、志緒ですか?いますよ!実は私の弟なのです!」
「弟、……」
すごく興味があった。
何故かは分からない。
ただ凪と一瞬面影が重なっただけなんだ。
ただ、
それだけなのに_
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