テラーノベル
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「全く…今日もアイツらは元気だなぁ」
6枚の白い羽を広げて、宙に立つ。視界に広がるのは桃鬼学園の校舎。
聞こえる声に耳を澄ましながら、優しく顔を緩めた。
彼はこの学園の守護天使。『炎鬼』と呼称されている、だがしかしその姿を見た人間は誰1人も居ない。
キーンコーン
学校の朝チャイムが鳴り響く音を聞いて四季は赤い瞳を紺色へと変えて、桃鬼学園の三階空き教室へ降りた。
純白の羽は背を弓なりに逸らすことで光を纏って消える。マスクとメガネを装着して息を吐いた。
「天使ってバレないようにしなきゃ…」
神に下された命はたった一つ。学園の生徒を助け導き愛すこと。
助けるのも導くのも出来ない訳じゃない。でも愛す事はよくわからない…。
だってここ桃鬼学園は……
ガラリと教室の扉を開ける。
「ぉ、はよ…」
小さく呟けば周囲は一度だけ静まり返るが再度話し声で賑やかに変わる。
低いバスのような声。
そう、ここ桃鬼学園は男子率が8割を越える特殊な学校なのだ
「一ノ瀬君おはよう」
「遊摺部さん、おはようございます」
ブックカバーされた小説から顔を上げてにこやかに挨拶してきた遊摺部に、小さく挨拶を返して自分に席に付く。 たまたま、見かけたその中身が官能小説だったのを四季は知っている。
____お昼
毎回この時間は暇になる。天使だから何かを摂取しなければいけない訳じゃないから暇すぎる。何も食べなくても何も飲まなくても変わらない。
だから毎日屋上のフェンスから身を乗り出して中庭や校庭、空を見上げている。
「暇だなぁ…」
日差しにうとうとしようとしていたら下から女性教諭の叫び声が聞こえてきた。原因はうちの学校に居るイケメン集団を見たから。
「うわぁ…今日も今日とて人気だなぁ〜」
遠くからボーッと眺めていれば風に揺られた植木鉢が頭上に落ちようとしていた。
「!…危ないッ!!」
左右を確認することさえも忘れて、グワっと羽根を顕にした。指先で羽を操り一枚羽を飛ばして落ちる植木鉢を支えてもとに戻した。
「間に合ったかな…」
一息ついて、出した羽根をゆっくりとしまった。
「…砂? 」
煩わしい女子に囲まれていたところ真澄の上からパラリと、砂が落ちてきた。ふと上を見れば屋上に白い羽を持った男子生徒が見えた。
「んだよ、あいつ」
「淀川様?何かありましたか? 」
「おい、無陀野」
「?何だ」
「俺は用事ができた」
それだけを言い残して、残念そうに声を出す女を無視して走り出した。
一言で言えば興味を持った。紺色の髪を揺らし、メガネとマスクをしている天使のようなあの存在に。
最短距離で屋上に向かったけれどもそこにはすでに誰もいなかった。ただ一枚白い羽が落ちているだけだった
___5限目
遊摺部は見てしまった。
ふと隣に座る一ノ瀬君を見た時だった。窓が開いていたから穏やかな風が流れ込んで来ている、そのせいで揺れる前髪。
その奥のルビーのように美しい赤い瞳を。
まじまじと見てしまった、その目が長いまつ毛で隠された瞬間に濃紺に変わる瞬間を。
その横顔に触れようとふと指を伸ばした瞬間に授業終了のチャイムが鳴り響いた。
前落書きした天使四季君!!
設定
桃鬼学園
元男子校だったが、数年前から女子も入学可能になった。けれども男子校のイメージが強いせいか女子は全体の3割前後
炎鬼 一ノ瀬四季
桃鬼学園に生えてる樹齢100年を越える桜の木から生まれた?天使
羽を飛ばし操る事で様々なことができる。神に学園を守る事を条件に人になる事を許された。
お腹が空くことも、喉が渇くこともない。味は感じる。
仲良くなった人にはメスガキ感が出て煽る癖がある。今の所誰もいないけど…
って感じですね!!
描きたいところだけですし、上手くまとまってなくてすみません…
コメント
75件
最高✨ そして愛する?!どうやって愛するのかめっちゃ気になる!! 続きも待ってるね!
最高すぎる。もうこれしか言えない、、
フヘヘヘヘヘヘ(( やっぱ雨満ちゃんは天才だな〜👊💗 続き楽しみ(≧∀≦)💕