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桜空

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コメント
1件
おつかれ~!今日のエピソード読んだわ。 いやー、木兎さんの不調エピソード、めっちゃ可愛かったな。「もうダメだ」って体育座りで凹んでるところから始まって、赤葦に褒められたら一発で復活するの、まんまエースで笑ったわw しかも「もう一回言って」ってねだるところ、完全に赤葦に心開いてるやつやん。赤葦の「嫌です」の塩対応も好き。でも最後に口元緩めてるのがすべてを物語ってるよな…。 ほのぼの兎赤、もっと読みたいわ。ガチでありがとう!
⚠︎ ワンクッション ⚠︎
・兎赤
・下手
・雑
・ほのぼの?
放課後の梟谷学園高校、体育館。
バレーボールが床を叩く音と、部員たちの声が響く中――一人だけ、明らかに様子のおかしい男がいた。
木兎:「…………。」
木兎光太郎。
梟谷学園のエースであり、チームのムードメーカー。
……のはずなのだが。
現在の木兎は、体育館の隅で体育座りをしていた。
赤葦:「木兎さん。」
木兎:「…………。」
赤葦:「木兎さん。」
木兎:「…………俺、もうダメだ。」
赤葦京治は小さく息を吐いた。
まただ。
今日の練習で、木兎はスパイクを一本ミスした。
ただ、それだけ。
しかし木兎にとっては、それが重大事件だったらしい。
赤葦:「一本ミスしただけですよ。」
木兎:「一本じゃない! さっき二本目もネットにかけた!」
赤葦:「数えたんですか。」
木兎:「数えるだろ!」
赤葦:「普通はそこまで気にしません。」
木兎:「俺はエースだから!」
胸を張った直後、木兎は再びしょんぼりと俯いた。
木兎:「……エースなのにミスした。」
赤葦:「…………。」
赤葦は木兎の隣に腰を下ろした。
赤葦:「じゃあ、どうしたら機嫌直ります?」
木兎:「赤葦が俺のこと褒めてくれたら直る。」
赤葦:「随分簡単ですね。」
木兎:「俺は褒められて伸びるタイプ!」
赤葦:「知ってます。」
赤葦は少しだけ木兎を見る。
髪はいつも通りぼさぼさ。
大きな目は、今だけ露骨に元気がない。
この人は本当に分かりやすい。
赤葦:「今日の木兎さん、良かったですよ。」
木兎:「…………ほんと?」
赤葦:「はい。特にクロス。」
木兎:「……!」
赤葦:「ブロックを見て、打つ位置を変えてましたよね。あれは良かったと思います。」
木兎:「…………。」
木兎がじっと赤葦を見る。
木兎:「もう一回言って。」
赤葦:「嫌です。」
木兎:「なんで!?」
赤葦:「一回で十分でしょう。」
木兎:「赤葦ぃ~!」
木兎が赤葦の肩を揺さぶる。
赤葦:「ちょ、木兎さん。危ないです。」
木兎:「だって嬉しい!」
先ほどまでの落ち込みが嘘のように、木兎の顔が明るくなった。
赤葦は呆れながらも、ほんの少し口元を緩める。
赤葦:「じゃあ、もう練習戻れますね。」
木兎:「おう! 俺、今からめちゃくちゃ決める!」
赤葦:「ほどほどにしてください。」
木兎:「赤葦、トスよろしく!」
赤葦:「はい。」
木兎がコートへ走っていく。
その背中を見送りながら、赤葦は思う。
――本当に手のかかる人だ。
けれど。
木兎が楽しそうにバレーをしている姿を見るのは、嫌いではなかった。
むしろ――。
赤葦:「……いや。」
赤葦は小さく首を振った。
余計なことを考えるのはやめよう。
自分はセッター。
木兎さんはエース。
それだけだ。
木兎:「赤葦ー! 早くー!」
赤葦:「今行きます。」
赤葦はボールを拾い、コートへ向かった。
――その日から。
木兎の中で、赤葦という存在が少しずつ変わり始めていた。
終わりっすねー、
今回は兎赤です。
めっちゃ短くてすみません… 。
そして毎度号例ほのぼの系。いや、🔞が書けないだけですわ。はい。
何のカプを描いて欲しいかリクエストあれば遠慮なく、以上。