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#主人公最強
杯雪乃
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皐月
#カラスバ
小鳥遊
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す
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「いやーさっぱりしました!
さすがにシン殿のお屋敷、お風呂もあんなに
大きいんですね!」
ガッシリとした体格の、30代くらいの緑の
短髪をした青年が、体から湯気を出しながら
満足そうに語る。
その夜、泊まる事になった聖金樹騎士団の
2人―――
その1人であるノクティさんは、入浴の段階に
なって男女に別れ、私と一緒に風呂に入り、
風呂上がりの一杯(と言ってもノンアルコールの
ものだが)を飲みながら、男同士のやり取りを
していた。
「あっちは遅いですね。
まあ、女性は仕方が無いのかも知れませんが」
「シミス様も『不死者』ではありますが、
そこは世間一般の女性と変わらないの
でしょうね」
私も軽く飲み物を口に入れながら、女性陣の
入浴場である方向に目をやる。
この屋敷を作った当初、風呂場は2ヶ所あり、
1つは1階に設置された……
ドラゴンの姿になったアルテリーゼでも
入れるようになっている広さ&深さの大浴場。
もう1つは2階の寝室に直結した、そこそこ広い
お風呂。
だが客を迎え入れる事も多くなり、女性用は
ともかく男性用も作る必要に駆られ、新たに
もう1つ1階に拡張・新設されたのである。
「しかし部屋数が多いですね。
やはり、来客が多いからなんでしょうか」
「それも想定していましたけど、
最初はそんなに来客もなく、無駄に
部屋が多いだけの状態だったんですよ。
それで初めのうちは、児童預かり所の
子供たちが泊まるのに使われていまして」
騎士団の青年は『え?』という感じで
首を傾げるが、
「あー、いずれ成人した時、1人で
宿屋とかに宿泊しないとならないですから。
その練習で―――
でも1人部屋は怖かったのか、結局みんな
1つの部屋に集まってみんなで寝ていたり
していましたね」
(■49話
はじめての まうんてん・べあー参照)
「そんな事まで……
さすがに、スクート総司令が認めるお方
ですね」
ノクティさんに褒められ照れていると、
「さっぱりしたぁ~」
「シン、我らにも飲み物を頼む」
そこへ童顔の妻と、モデルような彫りの深い
顔立ちの妻2人がそれぞれ息子を抱いて
やって来て、
その後ろには、心なしか顔を上気させた
青いショートカットの髪の少女がいて、
「シミスさん?
あの、のぼせましたか?
顔が真っ赤なんですけど」
「大丈夫ですか、シミス様?」
私とノクティさん、男性陣2人が心配して
声をかけると、
「だっ、大丈夫です!
お風呂頂きました!
ありがとうございます!!」
するとメルとアルテリーゼが彼女の方へ
向き直り、
「どう? 勉強になった?」
「世界が変わりました!!」
「ここでは時々、女性同士で情報共有も
しておる。
また機会があればいつでも歓迎して
やろうぞ」
「ぜひっ!!」
と、なぜか妻たちの言う事に全身全霊で
答えるシミスさんがいて、
「えっと―――
あ、そういえばシンイチとリュウイチは?
泣かなかった?」
彼女たちが妊娠した時、やはり1Fの
女性浴場にも、子供に対応したものが
あると安心という事で、託児施設のような
小部屋が増設され、
多少長湯をしても、そこに置いておける
ように出来ていたのだが、
「交代で時々顔を見せていたから、
大丈夫だよー」
「それに、やはり近場に置いておけると、
我らも安心出来るしのう」
妻2人も息子の方へと会話が流れ、
そのまま就寝する事となった。
「……あなたから頂いた、単眼族の水源の
地図なのですが―――
ずいぶんと間違いが多かったようで……
おかげで、現地での再調査が必要に
なりました」
中性的な顔立ちの、男とも女とも取れない
ミドルショートの赤髪をした人物が、
つまらなそうに語る。
「そもそもだな、担当属領の資料を無許可で、
一般人に見せるのは禁止されておるのだよ。
お前が一般人、というのならな」
八の字のヒゲの、小太りの中年男が渋面を
作りながら返す。
「こちらは『光聖勇者隊』の協力者であり、
全面的な協力を約束しているはずですが……?
それとも、今回の資金提供が足りなかったの
でしょうか……」
その言葉に中年は慌てて首を横に振る。
「そ、そんな事は無い、バンディーニ。
だがあんな亜人自治区の資料に正確さなど、
保障は出来ん。
当時の測量ではそうなっていた、としか
言えんし、それは俺の責任ではあるまい?」
彼の答えにふぅ、とその人物は軽くため息を
つくと、
「……仕方ありませんね。
すでに数名、調査に行かせておりますから、
彼らの帰りを待つとしましょう」
「では俺はこれで帰らせてもらうよ。
『光聖勇者隊』の上層部によろしくな」
男は逃れるようにして、足早に部屋を
出て行った。
「旦那様、お話は終わりましたか?」
「うむ。早く屋敷に戻るぞ」
その後、馬車に乗った中年の男は―――
ボディガードらしき従者と語る。
「しかし……
バンディーニ様、ギムリ様とおっしゃい
ましたか。
あの2人、『光聖勇者隊』とどういう
関係なんですかい?」
チラ、と後方の窓の外を見て従者は聞くが、
「わからん。
『光聖勇者隊』と関わりを持ったのは、
ここ数年の事だと聞いておる。
だが上層部からくれぐれも怒らせるな、
と言われておるのでな。
金払いはいいのだが、あまり長い時間
一緒にいたくない―――
そう思わせる2人だ」
「何とも不気味ですねえ。
俺もあまり関わらないようにして
おきましょうか」
「それがいい。
長生きしたいのならな」
そんなやり取りをする2人を乗せて、馬車は
遠ざかっていった。
「おお、これですか」
シミスさん、ノクティさんが帰ったその日の昼。
私は家族と一緒に、児童預り所で例の名札兼
共通マークを見せてもらっていた。
(シンイチとリュウイチは、そのまま乳児部屋に
預かってもらった)
「ほーん。
こっちの羽が無い方に名前を書くんだねー」
「片羽のハニー・ホーネットのマークか。
確かに、一目見て公都のものだとわかる」
メルとアルテリーゼもそれを手に取って、
まじまじと見つめ……
「ボクは今年卒業しちゃったからなー。
無念ナリ」
ラッチが残念そうにそうつぶやくと、
「あら?
希望があれば、これまでの卒業生にも
渡すつもりだと―――
王都から来たお役人の方がおっしゃって
おりましたが」
薄い赤色の髪をした、アラフィフの上品そうな
婦人がそう告げる。
「おお、そうなんですか」
「何でも今、大量に作っているらしいので……
公都『ヤマト』に限ってはまだ卒業生も
少ないですし、配っても問題無いと判断された
みたいです」
リベラさんの説明を聞きながら、娘は満面の
笑顔になって、
「はいはーい!
じゃボク、希望しまーす!!」
「ええ。
ラッチちゃんならそう言うと思って、もう
希望者名簿に入れてあるわ」
「やったー!!」
手放しで喜ぶ娘の横で、私や母親たちは
頭を下げる。
そして私はそのマークを手で裏返したり、
横にしたりして見ながら、
「うん、全部こちらの要求通りになって
いますね」
「ええ。
これなら安心して子供たちにも着ける事が
出来ますわ」
私はこのマークを付ける際に注文を付けていて、
・尖った部分を入れない。
・一口で呑み込めない大きさにする。
としていたのだ。
安全性を確保するためだが、いずれシンイチや
リュウイチも身に着ける事を想定すると、
妥協は出来ない。
樹脂で出来ていて、プラスチックのように
軽くて頑丈。
ほぼこちらの理想通りになったと言って
いいだろう。
「いつから着用するんですか?」
「いつでもいい、というお話でしたので、
夏休みも終わりましたし―――
折を見て近いうちに、という事になって
おります」
ふむふむ、と家族一同うなずき、
「そうですか。
他に何かあります?」
もし何か困った事があったり、資金面で問題が
あれば……
こうしてこちらから協力する事も日常的に
申し入れているのだが、
「そういえば、まだあの人には見せていないん
ですけど―――」
リベラさんがあの人、という事はジャンさんの
事だろう。
「冒険者ギルドにはちょっと行く用があるので、
その時にでも話してみましょうか?」
「そうですか?
では、お願いしますね」
そして家族の方を向くと、
「私たちはもう少しここにいるよー」
「あっちよりは手伝えそうな事があるしのう」
「ボクもシンイチとリュウイチの面倒見てるー」
と、家族とはいったん別れ……
私は冒険者ギルド支部へ向かう事となった。
「ほう、コイツかい。
ずいぶんと軽いんだな」
支部長室で―――
部屋の主である筋肉質のアラフィフの男性が、
持って来たマークをつまんで見つめ、
「おー、例のマークッスか」
「可愛いデザインですねー」
褐色肌の長身の青年と、タヌキ顔の丸眼鏡の
女性が、のぞき込んで感想を語る。
「これじゃ武器にならねえなあ」
ジャンさんがそう言うと、私とレイド君と
ミリアさんはずるっ、と姿勢を崩し、
「危ないッスよ!
なるわけないッス!!」
「何でも武器に結び付けないでください!!」
そう息子・娘夫婦のような2人からツッコミを
もらうが、
「冗談だよ、冗談♪
しかし『片羽のハニー・ホーネット』か。
確かに今後の公都や国の子供たちに関する
教育にピッタリだ。
……で」
ギルド長が私の方へ向き直り、
「これを届けに来たってだけじゃないんだろ?」
「はい。
こちらに来ていた、ルガシオン公国の2人
ですが、
彼らから聞いた情報共有をちょっと」
今のところ、アングア大陸の公国絡みの事は、
私とジャンさん、ライさんなど―――
ごく少数の人間でしか対応していない。
もちろんこの件についてはウィンベル王国
上層部を始め、同盟諸国にも諸事情は通知
しているのだけど、
海の向こう、という事もあるが……
現状、情報が少な過ぎてどこまで介入して
いいのか、判断しかねているからだ。
そして私は、シミスさん・ノクティさんから
聞いた話を説明し始めた―――
「水源、なあ。
公都みたいに自然の水をフル活用している
ところなら、重要かも知れんが」
「その単眼族に、水魔法の使い手が極端に
少ない、という情報もありませんでしたし……
あったら多分あの2人も言っていたで
しょうから」
まずはジャンさんとやり取りし、
「そういえばヒュドラってあったッスねえ」
「でもあれは、水場に近付かなければ
いいだけですし」
次期ギルド長夫婦も、両腕を組んで首を傾げる。
「そういやフラーゴル大陸のザハン国に、
リザードマンがいたよな。
水路を確保して、そういう連中にそこから
攻め込ませる計画とか?」
「う~ん。
でも『光聖勇者隊』の話を聞くに、亜人や
人外の手を借りるとは思えないんですよね」
「あー、そっか」
私の言葉にギルド長はあっさり納得し、
「どっちにしろ、今のままでは判断材料が
足りないッス」
「でも、何かやろうとしている事だけは、
確かなんでしょうね」
レイド君とミリアさんが困った顔になる。
「やっぱりまた、現地入りするしか無いんじゃ
ねぇか?」
ジャンさんがどっかとソファにかけ直すと、
「そんな事言って、本当はギルド長が
首突っ込みたいだけじゃないッスか?」
「ミレーユも産まれたんだから、そろそろ
落ち着いて欲しいのに―――」
『親父の本音はわかっている』と言わん
ばかりに、2人はたしなめるも、
「さすがにそこまで考え無しじゃねぇよ。
それにいくら冒険者身分とはいえ、
俺はギルド長でゴールドクラスなんだ。
そんな人間が関与していたってバレたら、
その国とは無関係です、って言えねぇだろ」
思ったより自制は出来ているようでホッとする。
そして私から、
「実は、『見えない部隊』のメンバーを定期的に
派遣してはどうか、と提案しています。
それでライさんに連絡してもらえたら、と」
「そっか。
それなら俺から話を通しておこう。
別に断られはしないだろうし。
今すぐ連絡するか?」
ジャンさんは親指で後ろの魔力通信機を
指差すが、
「んー、まだ提案段階ですので……
急ぐ必要は無いかと。
ただ『見えない部隊』の皆さんには準備して
もらわないといけませんので」
そう私が答えると同時に、魔力通信機が作動。
『こちら王都・フォルロワ―――
冒険者ギルド本部・ライオットだ。
誰かいるか? どうぞ』
その声に私たちは顔を見合わせるが、ギルド長が
端末を手に取り、
「こちら公都『ヤマト』、冒険者ギルド支部・
ジャンドゥだ。
何の用だ?」
『おっ、ジャンか。
ちょっとそちらのシンに連絡を取って
もらいたくてな』
「奇遇だな。
シンなら今ここにいるぞ。
こちらもちょうど、お前に連絡を付けようと
思っていたところでな」
『うん?』
そして魔力通信機の向こう側のライさんも交え、
話し合いがスタートした。
「『人面樹』が?」
後日、私たちは……
王都・フォルロワへとやって来ていた。
行先は王都直属の研究機関―――
ではなく、
冒険者ギルド本部の地下で、ライさん、そして
『見えない部隊』メンバーと合流する。
「おう、コイツなんだがな。
ちょっとした使い道がある事がわかったんだ」
本部長はグレーの短髪に白髪の混じった、シワが
刻まれた顔を私に向け、例の『人面樹』の実を
差し出してくる。
「相変わらず強烈なご面相」
「公都でだいたいの話は聞いたが。
で?
これをどうするのだ?」
横にいたメルとアルテリーゼが聞き返し、
「確かコレ、ただの模様なんだよね。
目も鼻も口もー」
ラッチが2人の母親に続く。
ちなみに前回王都に来た時と同じく、
シンイチ・リュウイチも連れて来ているが、
息子たちはサシャさんとジェレミエルさんに
お世話を任せている。
「ああ。
その通りで、これに目と鼻と口の機能はない。
ただの動く模様だ。
だが……」
ライさんが『見えない部隊』の一人を手招きし、
実を彼に差し出すようにして腕を伸ばす。
獣人の彼が音を立てないように忍び寄って
くると、
「けけけけけっ!!」
本部長が持っている実が反応し、
「?? 今のは?」
「どうもこれ、人の気配に敏感なようで―――
魔力封じの腕輪をしていても反応するんだ。
目で見ているわけでもない。
鼻で匂いを感じているわけでもない。
耳で音を聞いているわけでも……
だが、反応する」
私の問いに本部長が説明してくる。
「それで、使い道というのは」
再び私が質問すると、
「魔力封じの腕輪をしていても、完全に
魔力を遮断しているわけではないからな。
微少な魔力に反応しているのかも知れん。
そこでシン。
お前さんが、この実に反応しないという事が
証明されたら―――」
「あ、なるほど……
私に反応しない、つまり魔力のみに
反応している事になるわけですね?」
私には魔力が一切無い。
なので、唯一の生存方法は食べてエネルギーを
摂取するしかない。
そしてそんな私に反応した場合―――
魔力以外の何か、音や気配を感じ取っている事に
なるわけだ。
「つまり、シンを使っての実験?」
「まあ確かにうってつけじゃがのう」
「言い方は悪いがな。
まあ、『見えない部隊』の質の向上に
協力すると思って」
妻たちの言葉にライさんが返し、
「おとーさん、魔力無いんだっけ?」
「うん。
そのへんの虫や草より無いって
言われた事ある」
(■77話 はじめての さいだー参照)
ラッチの質問に私は答え、それを聞いた
『見えない部隊』メンバーは、微妙な
表情になる。
「じゃあじゃあ、逆におとーさんに気付いたら?
その時はいったい何に反応しているの?
だって目も鼻も口も飾りなんでしょ?」
質問を重ねる娘にライさんが近付き、
「視覚や匂い、声以外にも気付くものはある。
例えば風や空気の微妙な流れ……
足元の振動とか。
あとは勘、とかかな」
「む~、そんなあやふやなもので?」
ラッチは納得しない顔で両腕を組む。
私からすれば、魔法の方がよほどあやふや
なのだけど。
「いやいや、勘もバカにしたものじゃないよ。
それに自然界にいる野生の動物は、自然災害を
肌で感じるって話もある」
「うん、確かに。
狩りしている時も『え!? 気付かれた!?』
って動き見せる魔物いるしね」
「そうだのう。
こちらがいくら気配を隠しても、いち早く
身を隠す魔物もおった」
私の後に、補足するようにメルとアルテリーゼが
続いて語る。
「まあ、とにかくやってみてくれ。
それでわかるさ」
そこで私は、『人面樹』の実の実験に付き合う
事にした。
「じゃあ、なるべく足音を立てずに、
あの実に近付いてくれ」
中央に置かれた台の上に『人面樹』の実があり、
そちらまで行く事を提示されるが、
「それはいいんですが……
でも、いくら私が魔力ゼロでも、周囲に
魔力を持つ人や環境はありますよね?」
「そりゃそうだが、それがどうした?」
私はいったん間を置いて、
「例えば、『範囲索敵』のような力を
持っていた場合、逆に魔力ゼロが何らかの
違和感、異常と認定されたら?
もしかしたらこの魔力ゼロの体が、他からの
魔力を遮断している事も考えられますし」
「あ、そうか―――
しかしそうなると完全に魔力ゼロの環境を
準備してから、という事に」
そこで私とライさんが話し込んでいると、
「ねーねー、シン。
それならシンの能力で何とかならない?」
「条件が決められるのであろう?
『魔力を感じる植物の果実などあり得ない』、
とか言って限定してやればどうじゃ?」
そこで男2人、「「あ」」と同時に声が出て、
「あ、そっか。
それなら判断材料が、完全に魔力以外に
なるワケかー」
とラッチも納得の声を上げて、
「じゃ、じゃあそれでいきましょう」
「お、おう。頼むわ」
そこで私は『人面樹』の実に向かい、
「魔力を感じる植物、その果実など―――
・・・・・
あり得ない」
と、魔力による感知を無効化させて、
実験を開始。
本部長や家族、『見えない部隊』のメンバーが
見守る中、足音を立てないようにゆっくり
近付くと……
実は何の反応もせず、
そこで私が直接触れると、その模様である
目をカッと見開いて、
「けけけけけっ!!」
と、笑い声を響かせた―――
コメント
1件
おお、第345話、読み終えました。今回はお風呂上がりの団らんや名札マークの話、そしてあの不気味な2人の動き…と盛りだくさんでしたね。個人的に一番ドキドキしたのは、シンさんが《人面樹》の実に近づく実験シーンです。「魔力を感じる植物の果実などあり得ない」という能力で条件を限定して、実際に触れた途端に「けけけけけっ!!」と笑い声をあげる——そこで反応するあのギャップがゾクゾクしました。果実が何を感じ取っているのか、本当に気になります。日常のほのぼのとした空気のあとに、じわじわと不穏な伏線が顔を出す作り、アンミンさんらしくて好きです。続き、ゆっくり待ってますね。