テラーノベル
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本作品はm/m/m/r様の二次創作となっております。なお、普通に地雷の方は回れ右をおすすめします。主の勝手な妄想なので、気分を害しましたら本当に申し訳ありません。r18入る可能性もありますので、苦手な方は本当に回れ右!!自分のm/m/m/r様を汚されたくない方も回れ右!!それでもよろしい方はどうぞ、お楽しみください。
────────────縺翫∪縺医i視点
今日もいつも通りモニターを覗き込む。いつもはただただ廃れた病院があるだけだが、今日は客人が来たようだ。
….見覚えがあるな。ああ、あいつか。11年前に逃げた、失敗作。ここまで覚えていた私も凄いな。だれかに褒めて欲しいぐらいだ。
…探す手間が省けた。……でもここで上に報告するのは何か違うな。さて、どうするか。…はは、いいことを思いついた。このまま俺はここで見ていよう。この物語の結末を。
どうせ、ハッピーになんてならない結末を。
iemn視点─────────
窓の外を眺める。大きく育った木々が過ぎていく。車を運転している40代後半にも見える俺を育ててくれたおじさんがこちらを見る。
「本当に行くのか?」
迷いは特になかった。あそこにいるのは俺のせいでああなってしまった子たち。…..なら、あの時の….
「何ボケっとしてるんだよ、こういう時は笑顔で行ってきますだろうが。」
「…分かってますよ……」
おじさんは呆れながら俺に「何にも分かってないだろ」と返し、再び前を見て運転しはじめる。
自分の手を見てみると僅かに震えていて、これから行く場所について俺がどう思っているかよく分かる。
しばらくすると、山道を通り抜け、少しだけ開けた場所に出た。
「ほら、ここだよ。」
なんとも言えない顔をしているんだろう。俺に顔も向けないままおじさんは俺を車から下ろし、来た道を引き返していく。
「ありがとうございました。」
それだけ言い、頭を下げる。そして、今俺の前にそびえ立つボロボロの病院を見る。
ここも随分とボロくなったんだな。と独り言を言いながら中へ徒歩を進める。
─────────────???視点
ペラペラと所々シミができて読めなくなっている本のページをめくる。…この本を読むのは何回目だろうか。と、ふと考える。
多分もう数え切れないほどの回数読んでいる。もうここでまともに内容が理解できる本はこの本だけだ。他の本は壊れたり燃えカスになったりして、とうの昔に消えた。
隣で???たちが床に寝そべって何やら楽しそうに喋っている。私はこの子達が楽しく過ごせていれば幸せなんです。
だからもう誰にも手出しされたくない。
私は忘れない。昔あいつらにやられたことを。絶対に。
「??さ〜ん!!…あ、あのさ!食料が…底を…つきそうで…….」
廊下の方から?????の声がする。そちらに耳を傾けると食料が底をつきそうだということが分かった。
…..また、この子達に我慢をさせなければいけないんですか…?…なんで、なんで私たちばかり……
「…..では、一旦みんなでゆっくり過ごしましょうか。ごはんはまた配給が来てからですね。」
「はーい!!」
ドタドタと走ってくる二つの足音。水色の透き通った瞳の少女は相変わらず目をキラキラとさせ、「??さんなんの本読んでるの〜?」と言いながらこちらに走りよってくる。
それをじっと見ていた赤い瞳の少女も少し興味ありげにこちらを見ていた。
「いつものやつですよ。」
そう返す。でも字の読めないこの子達にとっては、私がなんの本を読んでいても全て新しい新鮮なものなのでしょうね。
「ねえねえ!じゃあ今度、このまえの続き読んで!」
「私も…読んで欲しいんだけど。」
こういう小さな、きっと外の世界に住んでいる人達からしたらなんでもないことでも、この子達にとっては嬉しいこと、かけがえのないことなのでしょう。
「もちろんです。」と言い、二人の頭を撫でる。直接は触れられなくて、ボロボロの手袋越しで二人の温もりを感じる。
10年以上前。誰かがくれた手袋。皮でできていて、少し古びている。
しばらくぼーっとしていたせいで、二人が心配そうにこちらを見ている。
「??さん大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
そう言い手を離し、本へと視線を戻す。いつもあのことを考え始めると別のことが頭に入らなくなる。
そもそも私たちはいつから、何故ここに閉じ目込められているのか。この…..奇病は…
そして…皆さんに振り分けられている番号。私は2番で、??さんが3番。??さんが4番で?????さんが5番、???さんが6番。…ここまで並べてみていつ思うんです。…….1番は?と。
普通番号を振り分けるなら1番からに決まっています。…まあ、この番号はいつ誰によって振り分けられたのかなんてそもそも覚えていないんですが。
……まあ、知らない人に番号とか言って分からないと思いますけどね。ねえ縺翫∪縺医iは今もどこかで見ているんでしょう?
いつの間に進化したんでしょうね。行動が見れて、さらに心まで読める監視カメラなんて。どこにあるか分かれば今すぐにでも叩き壊しに行きたいんですけど。
「……..?」
窓の外から音…..?こんな森の奥のへんぴな場所に誰が?…あいつらが戻ってきたんですか?…..また、私たちで遊ぶつもりですか?十数年前のあの日々だけじゃ飽き足らず。
…なら…….私たちは……….
「??さん!緑色の髪の人がここにはいってくるよ!!」
「どうします?止めますか?」
「また…あいつら?」
「でも一人だよ?」
各々窓の外を見て感想を述べているようですが…..一人?…あいつらは複数人だった。なら…今来ている人は何?
「一旦様子を見ましょう。もしかしたら迷い込んだだけかもしれません。」
「…確かに、それが安定…..かも…?」
??さんがぎこちなく頷くと、穴だらけの椅子に座り、腕を組む。
….一人ということは、またあいつらの中でいらない罪悪感を抱いたやつが、勝手に医者を送り込んでるんですかね。
今まで何度かそういうのはありましたが、私たちを見るなり帰っていったので、まあ今回もそんな所でしょうか。
勝手にしていてください、って感じですけどね。
iemn視点─────────
ボロボロと崩れる足場を避けながら一部屋ずつ確かめていく。事前に調べた情報だとまだあの子たちはここに居るはずだ。
…きっと、俺の事なんて覚えてもいないだろうし、覚えていたとしても恨んでいるんだろう。もし俺があそこで逃げなければ、体を弄られるなんてことにならなかったのだから。
震える手でもはや存在しているだけで意味をなしていない手すりを掴み最上階、三階につく。
ここの階にもいなければ、ここから逃げられたということだろう。…嬉しいといえば嬉しいが、あの状態で社会で暮らしていくのはほぼ不可能に近い。…だから、出来ればまだいて欲しい。
奥の方の扉、少しだけ開いている扉を見つけた。…もしかしたら、なんて希望を胸に、その扉を恐る恐る開ける。
─────────────??視点
静かにしていること二十分。ここの階の廊下から足音が聞こえてきた。
とりあえず、まあ迷子の線は消えたでしょう。わざわざガチャガチャと他の部屋の扉を開け、ここもいないか、なんて独り言をつぶやく人がただの迷子なわけありません。
目的はやっぱり私たち…ですかね。
と、その時ここの扉がそれによって開かれる。その愚かなやつの顔が見える。
「…皆さん私の後ろに来てください」
そいつに、この子達を渡す訳にはいかない。手を広げて威嚇する。
「…あ、えっと……俺は別に君たちに危害を加えようとはしてないんです!」
部屋に入ってきた男の行動に少し驚く。手に持っていた荷物を手の届かない場所へ放り投げ、両手を上げている。
今までのヤツはすぐにこちらに武器を向けて、取り押さえてきたのに。
…あいつらはついにはこんな間抜けなやつをこっちに送り込んできた…?馬鹿なんですかね。
「…あなたは何?目的は?」
「えっと…俺はiemnと言います。今日から……あなたたちの病気を治す、先生として来ました。」
その声色、行動から何かを隠しているように見えた。それでも、悪意は全く感じなかった。
でも….私たちのこの病気のことを知っているあたり、あいつらの仲間か…あの当時の出来事に関係がある人ではありそうですね。
なら、今まで通り警戒しながら、でいいですかね。
「先生…ですか。あなたは私たちのことをどこまで知っているんですか?」
「……….何らかの病気を持っているということしか…」
嘘だ。言うまでの間がそれを物語っている。絶対この人はもっと深いところまで知っている。でも、ここでそれを問い詰めてしまったら逆にこちらがまた自由を奪われる可能性があります。できるだけ相手の気を逆撫でしてはいけません。
「そうですか…..」
「先生?立ってるの疲れるんじゃない?そこの椅子に座ったら?」
?????さんが私の後ろから出てきて、部屋の隅に置いてあったホコリを被った椅子を指さす。
いつも?????さんには勝手に出てこないでくださいと言っているんですけどね…
「良いんですか!…ありがとうございます!」
パァッと顔を明るくし、嬉しそうにその椅子に座る。おやつを与えられた犬みたいに。
「ねえねえ!??さん!先生に私たちの名前教えてあげよ!」
?????さんがその場で跳ねながらキラキラした目でこちらを見つめてくる。
「……………….」
黙る。今までここに来たヤツらなんてまともなやつじゃなかった。どうせ、この人も後になったら私たちで遊び始めるんだ。
そんなやつに名前なんて教えなくていい。
………今はああやって純粋で、楽しそうにしているみんなも、いつかは壊れてしまうかもしれない。こんなやつの対応をしていたら。
「私ね!upprnっていうの!!」
「……upprn…とっても素敵な名前ですね!」
私が黙っていると、upprnさんが勝手に彼に名前を教える。それを見て何か言いたげに口をもごもごさせていた??さんにupprnさんが「ほら!??も!」と言ってはしゃいでいます。
iemonとか言う人は、素直にupprnさんの名前を素敵、と言っていました。
……今までのヤツらとは何か違う。…今までのヤツらより能天気で、アホというか…..
「名前を教えて頂きありがとうございます!こちらも一生懸命覚えさせて頂きます!」
にこっと笑うと、ポケットから取り出した小さなボロボロのメモ帳に、ボールペンのようなものでメモを取っていく。
「……….わ、私はIt。私の名前もちゃんと覚えろよ! 」
upprnさんに背中を叩かれ、しぶしぶと言った様子でItさんが自分の名前を口にする。
「とてもオシャレな名前で素敵です!分かりました!覚えさせて頂きますね!!」
そう言いながら再びメモ帳にボールペンを走らせる。
その姿にどこか見覚えがあったような気がしたが、きっと気のせいだろう。こんなやつ……….
「mtwはmtwだよ〜!こっちがrk!」
「…っは?!ちょ、おい!毎回勝手に言うなって….」
「お二人ともとても良い名前だと思いますよ!」
顔を赤くしているItさんをupprnさんがバシバシと元気づけ?ているのを横目にmtwさんたちの方を見てみれば、いつも通りmtwさんがrkさんの分まで名前を言ってじゃれ合っていた。
「ほら!??さんも自己紹介しよ!」
「私たちが先に言ってやったんだから??さんも言わないとずるい」
「mtwが手伝ってあげよっか?」
「それ手伝いという名の勝手だろうが」
四人…いや、五人の視線が私に集まる。
ここまで来て言わないのはさすがに、と言うやつでしょう。まあ言うだけなら…
「mmntmrといいます。よろしくお願いしますね、iemnさん。」
「mm….さ………あ、いえ!なんでもないです!素敵な名前ですね!」
何かを言いかけて止まる口。とてつもなく怪しいですが、そんなことを言い始めたら、こんなところに来ている時点で変人でしょう。
「あ、そうだ!私たちの事もっと知りたい?」
「…皆さんが…良いなら…!」
再び本に視線を戻そうとすると、upprnさんがiemnさんに飛びついてそんなことを言っている。
基本的に、病気…症状のことは言わないようにといつも言っているんですけどね……
…理由は言わずもがな、聞いた相手の反応がそう良いものではないと決まっているからですね。
さすがにこのバカでも、私たちの病気のことを聞けば諦めて、腰を抜かして帰るでしょう。
…なら、逆にもう言ってしまうのもいいのかもしれませんね。早いうちに諦めさせた方が楽ですし。
「…良いですよ。rkさんたちも良いですか?」
「へぇ〜mmさんから言おうとするなんて、何か考えが〜?」
「俺は良いですよ。mmさんの決定だし。」
「…..私も、別にmmさんの言うことなら。」
全員の承諾を得る。
さて、彼の反応が楽しみですね。
「では、まずは私から。私の症状は
触れた生物が花になる
というものです。」
「……..そう、ですか。」
そう一言呟くと、またメモ帳にペンを走らせる。…いつもならこの時点で私たちを恐れていたんですけどね。
やっぱりこの人度が過ぎたバカ…なんですかね?
「私はね!
触れたものを少しづつ溶かしていく
の!!」
「………」
「私は
触れたものを燃やす。」
「俺は
30秒間見たものを破壊する
って、なんともまあ暴力的なやつや。」
「mtwはね〜
毎日ちょっとずつ存在が消えてっちゃう
の!!あ、でも安心して!今日は症状の進行が遅いから普通に見えるよ!」
「………………….」
彼、iemnさんは最後まで黙ってそれを聞いていました。
見てみれば目元が少し赤くなっていて、手が途中から震えていた。
…とうとうここに居るのが怖くなったんですかね。
「…..辛かった…ですよね。」
ぽつり、と一言。そう零す。私たちは呆気にとられて彼を見つめていた。
私たちの症状を聞いて、そんな反応をした人は初めてだったのだ。ありえない。そんな感情が心の中で渦巻いて、逆に私たちが彼を怖がっているのかもしれない。
「…….バカなんですか?」
「….っちょ!mmさん!それはないって!!」
思ったことを口にする。upprnさんが止めてきましたが、私からこの言葉が出るのはある意味当然だと言えると思う。
今まで、将来有望な科学者だの、医者だのが来ては私達の症状、対応を聞いて怖気付いて、私たちのことを化け物呼ばわりして、殴って、叩いて、蹴って、散々酷いことをしてきた。
私達をこんな体にしたやつらなんて、十数年前から一度たりとも見ていない。それまで散々私達で遊んだくせに、私達の体をおもちゃみたいに扱いやがったくせに。
こいつは、そういう奴らみたいな悪意がない。私達相手に。今更どんなバカが私達に優しくするっていうんですか?
あるいは…また実験ですか?私達を急に優しく扱って、どんな反応をするか、とか。
ふざけないでくださいよ。
「……今は信用して貰えなくても、絶対に…俺はあなた達の病気を治しますから。」
「………..」
ふざけている。絶対に治す、なんて不可能だ。今まで何人も私は天才だから、とか、信じろ、とか言ってきましたけど、一人たりとも私達のことを助けてはくれなかった。
…こんなしょうもないやつの話なんてもう聞きたくない。本の続きでも………
「……..っ?!」
顔の辺り…いえ、体全身が何かに包まれる。優しくて、暖かくて、安心する何かに。
驚いて退かそうとするが、何故か体に力が入らない。自分の体が勝手にこの状態で居たいと言っているようだ。
「……..大丈夫です…安心してください…」
「っ安心なんて出来るわけっ!…あなた花になり…….」
そう言いかけて言葉を詰まらせる。息を飲む。ありえない。私の手が触れているのに花にならないなんて。
………抱きしめられて、温もりに包まれて、自分の中から何かが込み上げてくる。
でも、出しちゃだめ。私はみんなを守らないといけないから。いつも私はみんなのお姉ちゃんだったから。
今まで体を弄ばれた時も、暴力を振るわれた時も、泣かなかった。だから……
「……………っあなた…バカですよ…っ」
「…………」
気づいていない。いや正確には気づいているが、気づいていないふりをしたかった。目から雫が溢れ、頬を伝っている。
今まで頑張ってきたんだ。だから少しぐらい良いじゃないかと、気持ちが緩む。
iemnさんも優しく笑って頭を撫でてくれる。
それが嬉しくて、久しぶりに感じた優しさで、…….きっと、人にやさしくしてもらったのなんて生まれてすぐ以来初でしょう。
だからこそ…慣れない温かさに…..身を委ねたくなってしまう。
その様子を、upprnさんたちは黙って見ていました。みんな優しく笑って、少しだけ泣きそうでした。
───────────縺翫∪縺医i視点
思わず口元を抑えて笑ってしまう。
傷の舐め合いか?いや、一方的に舐めているだけか!
本当におかしな話だ。せっかく俺たちから逃げられたのに、もう一度戻ってくるなんて。やっぱりNo.1は面白いやつだな。今度は何をしでかすつもりだ?
まあいい。せいぜい楽しいショーを見せてもらおうかな♪
コメント
29件
わぁぁぁぁぁ…(語彙力喪失)
これ絶対おもろいシリーズやん(もはや現時点で面白い)
神作の予感レーダーピピピ!これは神作の予感…いや…神作だ!(予測です)