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一年と数ヶ月前のこと、ある青年は高校一年生の春を迎えていた。
始業式のその日、その青年は綺麗にアイロンがけされた新しい服を着てクラス発表のポスターに目を通した。
その青年と同じ中学校出身の人物は彼の学年にはいなく、人見知りの彼は人とどう接していいかわからず。
始業式が終わって教室に戻った瞬間に窓際の自身の席に座り机に突っ伏して眠る体勢に入った。
_『 ね 、ね − 綠園さ − ん 。 』
_『 え 寝てる ? だとしたら 寝るの早過ぎでしょ 。今 寝る体勢入ったばっかだよな ? 』
彼からしたら見知らぬ声が聞こえた。
初めはわからなかったが自身の名前が出されて自分に話しかけられているのがわかった。
その見知らぬ人は彼の頭をツンツンと指でつついていた。
声のトーンからして男だろう。
翠『 なんですか ? 』
_『 ぁ 、起こしちゃったならごめん 。んや 、名前 珍し − な − と 思ってさ 。 』
_『 だって 綠園だよ !? めちゃ カッコいい ! 』
翠『 ありがとうございます … ? 、そうですか 、ならよかったです 。 』
翠『 えっと … 、桜木 蘭さん ? 』
桃『 うん !! 』
見知らぬ人物は彼にまず謝り、その青年の名前を羨ましがっているようでそのことについて話していた。
青年、すちは新入生代表で挨拶をしていたその人物のことをかろうじて覚えていたようで、『らん』という名前を思い出した。
翠『 これから よろしく ? 』
桃『 うん 、よろしく ! 』
すちは自身が差し伸べた手をギュッと握り笑顔を振り撒いた彼に見入ってしまった。
その日から彼との交流は増えていった。
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『らん』という青年はクラスに友人がいないらしく、四組ある中の自身は一組に分類され、幼馴染兼親友の青年は四組に分類されたらしい。
その影響で行くには遠くだからと言って誰とも仲良くしないのは気が引けるから一番話しかけやすそうなすちに声を掛けたという。
桃『 ごめん … 、俺 これでも 初対面めっちゃ緊張しいでさ 、綠園さんが一番話し掛けやすそうだったから 。 』
翠『 別 に いいですけど … 。話し易そうって そんな に 俺 話し易そうでしたか ? 』
桃『 まあ … 、ちょっと 遠く見てるみたいで 怖かったけど 、まだ 人畜無害そうだったんで 。 』
翠『 は ぁ … 。 』
申し訳なさそうに頭を掻いて少し言いずらそうにすちに思っていたことを言葉にした。
そんな言葉の数々に理解しようとするすちだったが『怖かった』という言葉に胸が傷付けられた。
翠『 俺 、そんな怖かったですか … 。 』
桃『 ぁえっと 、ちょっと 何考えてるか わかんない ? というか … 。 』
らんは自身の頬を人差し指でポリポリとかき、苦笑いを浮かべて素直に思っていることを言う。
らんが言っていることにグルグルと頭を回すすち。
翠『 なんか 、すみません 。 』
桃『 いえいえ ! こちらこそ すみません ! 』
桃『 ぁぁ っ と 、勿論 それだけ の 理由じゃないよ !? もう少し 理由 あるから … 。 』
翠『 なんですか ? 』
謝ったすちに手を大きく横に振って全力の否定をして大きなお辞儀を何度も繰り返す。
それに続いて言い訳を紡ぐように人差し指を正面にいるすちに指して必死にもう一つの理由があると主張し始めた。
そんならんに首を傾げて何のことだかわかっていない様子のすち。
桃『 イケメン … ! だったから … 。 』
翠『 … 不純 。 』
桃『 ごめんなさい !! 』
振り切った様子で勢いよくそう発したらんにすちは驚愕した表情を向けた。
そしてすぐに顔を顰めて一言を口にした。
らんは大きく振りかぶったと思ったら机に頭をドンッとぶつけて大きな声で謝罪した。
すちはその行動に一瞬引いたが辺りのざわめきに気付き人差し指を口の前に出してらんに静かにするようにいった。
翠「 お願い 静か に して ! 」
翠「 俺 目立ちたくないの !! 」
桃『 ぁ う 、ごめん … 。 』
翠『 … いいよ 、おでこ 大丈夫 だった ? 』
桃『 うん … 。 』
すちの渋い顔を見てすぐにしていた行動をやめてらんは小さくなった。
俯いて唇を噛んでいる。
すちは優しく声を掛けたと思えば心配そうにらんの額に沿わせるように手を近づけた。
翠『 よかった 。 』
桃『 … すち 、おまえ スパダリだろ 。 』
翠『 はい ? 』
すちは大丈夫だというらんの様子を見て安堵をしたのか穏やかに微笑んで見せた。
そんな表情をみて少し考え込んだらんはある結論を出した。
そんならんに再度すちは頭にハテナを浮かべた。
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翠『 ん … 、 』
現在に戻り、すちは机に突っ伏して眠っていた。
起きた時には空は暗く沈んでいて時計の短い針は12を指していた。
隣には背中に毛布が掛かっていて同じく机に突っ伏しまだ眠っているらんがそこにいた。
翠『 そっか 、らんらん 先 に 寝ちゃって 、毛布 … 、掛けて 俺 も 寝ちゃって … 。 』
翠『 … 懐かしいな 、夢 って 、あんな 繊細 に 見れるもんなんだね 。 』
すちはこれまでにあったことを思い出しながららんの頭を撫でた。
そして一年前のことを懐かしみながららんに近づいた。
翠『 俺 、いつから らんらん 好きだったんだろ … 。 』
翠『 一目惚れ とか 、だったりして 。 』
すちは小さい声で笑いながら表情を緩める。
翠『 … 大好き 、らんらん 。 』
最愛のその人物の額に接吻を落とす。
これは素直に言えないすちなりの気持ちを伝える方法であった。
翠『 こんな 情けない奴 で ごめんね … 。 』
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夏『 この物語は人物の心情をわかりやすくさせないために 三人称視点 で 書いてます 。 』
夏『 わかりにくいかもしれませんが 人物の表情 や 台詞の間 などで人物の心情を考えてくれると嬉しいです 。 』
夏『 翠さん は 主人公なので 偶に心情はでてきます 。それ以外の方々は殆ど出さないと思います 。 』
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