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前回の続きです。続きなので一度に投稿しました。


「ありがとう。本当に助かったよ。俺、もうダメかと思った…」

「マネージャーが涼ちゃんが一人でプロデューサーと飲みに行くって言うからなんか変だな、もし本当なら俺も一緒について行こうと思って探してたんだ」

若井の勘の良さに救われた。

「それで、なんだったの?アレ」

「いや…よくわかんない。俺が本当に男か確かめたい、とか言って胸とか首元とか舐め回された…」

「ああ〜っ!涼ちゃんの変質的なファンか!」

フェーズ2に入って人気が出だしてから俺たちには一定数の変質的なファンがついていた。これは有名になればある程度しょうがないものなのだが、フェミニンな格好をするようになってから元貴と俺には男の層もけっこういるのでそのうちの一人だろう。

「あいつ、プロデューサーだけど大丈夫かな。今回のテレビ出演だって…」

「何言ってるんだよ。俺らもう押しも押されぬ人気バンドだよ?お前の番組に出てやらないぞって脅せる立場なんだよ」

…確かにその通りだ。

「とりあえず今日はウチに泊まりなよ」

手足の痺れもマシになってきたが、今部屋で1人になるとパニックを起こしてしまいそうなのでありがたく誘いに乗らせてもらう。

「行かせてもらうよ。重ね重ねありがとう」

「ホント間に合ってよかったよ」

そう言って若井は俺を肩で支えながらタクシーを捕まえて自分の家まで連れて行ってくれた。

若井の家に着いた途端、俺は床に大の字になって寝転んで大きな安堵のため息をつく。

本当にホッとした様子の俺に若井は苦笑する。

「どうする?痺れとれてきたんだったら先にシャワー浴びる?」

「うん。気持ち悪いから一刻も早くキレイにしたい!」

遠慮なくシャワーを借りる事にした。思いっきり身体を石鹸で洗い流すと気分的にもちょっとスッキリした。

しかし鏡を見て、首筋にしっかりとキスマークがつけられているのを発見して顔がゆがむ。

くそ〜っ、あいつ〜。

「ねえ、若井。絆創膏ちょうだい!」

風呂場から出て一言目にそう頼む俺に若井は怪訝そうな顔をする。

「どこかケガでもしてた?」

「違う!見てよこれ。もう最悪〜」

不快そうに眉を寄せながら首のキスマークを見せてやると、うわ〜っと若井も顔を歪めすぐに絆創膏を出してくれた。

その後、若井の作ってくれたご飯を食べてずいぶん気持ちも落ち着いてソファーに転がっていると若井がたずねててくる。

「なぁ、今回の元貴になんて説明する?」

「元貴にかぁ。今、元貴大変な時期だし不安定になっても困るからしばらくは内緒にしとくかな」

そう答えるとしばらく沈黙が流れる。

「…涼ちゃんはそれでいいの?」

「えっ?」


キスマーク。これがこの後の騒動の元になります。

それにしてもひろぱやっぱりいい男。ちなみに今回だけじゃなく、わたしの話に出てくるひろぱはほぼいい男です😆w

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コメント

4

ユーザー

涼ちゃん…終わったな……

ユーザー

涼ちゃん( ߹ㅁ߹) 大丈夫ー(´•̥ω•̥`)? これからどうなるんだ?

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